【海龍王寺西金堂】奈良時代の精密な「五重小塔」を安置する創建当時からの建物

ごあんない

海龍王寺「西金堂(さいこんどう)」は、光明皇后ゆかりのお寺「海龍王寺」の本堂の南西側すぐの位置に建つお堂で、海龍王寺にある建築としては唯一奈良時代の創建時から残されてきたもの(重要文化財)となっています。建物は鎌倉時代の補修で頭貫の部分が「大仏様」となり、昭和期にも解体修理を受けるなど当初の構造とは一部で違いも見られますが、部材などは奈良時代のものが多く残されており、簡素かつ小さなものながらも数少ない「奈良時代の金堂建築」として知られた存在になっています。

堂内は基本的に立ち入ることは出来ませんが、お堂の正面から内部の様子をご覧いただけるようになっており、内部にはこの西金堂本体よりも知名度が高い国宝「五重小塔」が設置されています。

国宝五重小塔は、奈良では元興寺とこの海龍王寺にあるものが有名であり、海龍王寺の五重小塔は薬師寺東塔との類似点も見られるなど元興寺のものよりも古い奈良時代前半に造られたと考えられ、高さは4メートルほどながらもその外観の組物や下層から上層部に向けて少しづつ塔が細くなるなどの精巧な造りから「建造物」としての扱いで国宝に指定されているユニークな存在となっています。また、かつては海龍王寺には「東金堂」もあり、当初は小さなお寺の中に東西の塔を有する伽藍を生み出すため、東西の金堂にそれぞれ五重小塔を安置していたのではないかとも推定されています。

なお、五重小塔は元興寺の場合撮影不可となっていますが、海龍王寺は西金堂正面から撮影して頂けるようになっています。

海龍王寺西金堂

海龍王寺の「五重小塔」

海龍王寺の拝観情報

拝観料:大人500円・中高生200円・小学生100円(特別公開時は大人600円・中高生300円・小学生100円)

拝観時間:9時~16時30分(本尊公開中は17時まで・受付は拝観終了30分前まで)

アクセス

JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「大和西大寺駅」行き乗車、法華寺バス停下車、北西に徒歩2分

近鉄大和西大寺駅から奈良交通バス「JR奈良駅西口」行き乗車、法華寺バス停下車、北西に徒歩2分

※拝観受付まで

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