観光のご案内「平城宮跡」(基本情報・平城宮跡関連各ページ一覧)

平城宮跡とは?

概要

平城宮跡(へいじょうきゅうせき)は、奈良時代に「日本の首都」として設けられていた「平城京」のうち、宮殿などがあった「大内裏」の部分の遺跡であり、古都奈良の観光地として東大寺・興福寺・春日大社などに匹敵する知名度を誇る奈良を代表する空間の一つです。

奈良駅周辺と奈良市西部のベッドタウン地域の間の市街地にぽっかりと巨大な穴を開けたように広がる巨大遺跡は、南北・東西ともに1キロ以上の長さを持つ規模を持ち、その敷地内は基本的には復原された建築や基壇・観光施設を除いてはほぼすべてが自然豊かな「草原」となっています。

市の中心部にこのような巨大遺跡、草原を持つのはこの奈良のまちだけであり、古代日本の歴史をじっくりと体感することが出来る貴重な空間となっています。

歴史

関連記事:奈良「平城京・平城宮跡」の歴史を簡単に解説(建設・保存の歴史


平城宮跡エリアを含む広大な「平城京」は、藤原京から710年(和銅3年)にこの地に遷都され、その後奈良時代が終わるまでの約70年余りの大半の期間、日本の首都として機能していました。

平城京・平城宮の区域では奈良時代を通して様々な施設の建設が進められ、奈良時代の後半には現在も残されるような大寺院(東大寺や興福寺など)の伽藍も整えられました。

平安遷都後は東側の一部エリア(外京)を除き完全な荒れ地・農地へと戻っていった平城京エリアですが、近代になると棚田嘉十郎氏を中心に保存運動が活発化し、昭和期・戦後になると国の特別史跡に指定され、平成期・21世紀になると復原整備などが多数行われ現在に至ります。

平城京エリア・平城宮跡の保存運動に関する歴史の詳細については上記関連記事で詳しくご案内しています。

平城宮跡のここがおすすめ!

市街地の真横に広大な「草原」が広がる日本唯一の空間

平城宮跡は、一部の復原建築や展示施設を除き、そのほとんどは遺跡が地中に埋まったままの「草原」が広がっています。

市街地の真横にこのような遺跡、草原が広がっているようなエリアは日本全国でもこの平城宮跡のみであり、草原は一部ぬかるんでいる所や草が高く生い茂るところなど立ち入りしづらい箇所もありますが、犬の散歩を自由にしたり子どもたちが元気よく遊べる空間になっているところも多く、「奈良時代」の面影を味わいつつもあふれる自然を体感して頂けるという実に贅沢な空間となっています。

四季折々の自然も魅力

関連記事:奈良「平城宮跡」でご覧頂ける「花」と「自然」のご案内

平城宮跡エリアは、単なる「草原」に留まらず春の「桜・ツツジ」や秋の「ススキ」、冬の「サザンカ」などの美しい花や自然をご覧頂ける空間として知られています。

とりわけ「東院庭園」においては奈良時代の庭園で植えられていた植生を再現しており、一般的な日本庭園とはまた異なった四季折々の風景をお楽しみ頂けます。

「お金」がかかりません

奈良でも、京都でも「お寺」の拝観などには拝観料がかかりますが、ここ平城宮跡の施設・遺跡は、全ての場所が「入館無料・見学無料」となっています。

奈良時代の貴重な歴史遺産を見るのも、圧倒的なスケールの復原建築をじっくりと味わうのも、全て無料。そのような贅沢な「観光スポット」はここ平城宮跡を除いて基本的に存在しません。

拝観料などは4人家族であれば2000円くらいになってしまうこともありますが、平城宮跡ではそんな心配をすることもなく、自由に見学をして頂けるようになっているのです。

混雑を気にすることなく「のんびり」過ごせます

平城宮跡は、平城京天平祭などの一部のイベント開催時を除いては、まず「混雑」することがありません。

東西・南北1キロ以上の規模を持つ平城宮跡は観光スポットとしては類を見ない広さを持っており、復原された大極殿なども巨大なスケールを持ち、その上平城宮跡資料館・遺構展示館など見学できる施設が複数に分散しているため一か所に観光客が集まることが少なくなっています。

近年では航空自衛隊の「ブルーインパルス」が平城宮跡上空で展示飛行を行った際には混雑が最寄り駅から宮跡エリアにかけての広い範囲で人混みが発生しましたが、そのような特殊なイベントが開催されない限り、平城宮跡が酷く混雑することはまずありません。

東大寺や春日大社が観光客でごった返すような時でも、平城宮跡なら自然に囲まれながらのんびりと過ごせるようになっているのです。

平城宮跡のみどころ・観光施設一覧

平城宮跡エリアには、それぞれにテーマが異なる「資料館・展示施設」・第一次大極殿をはじめとする復原された建造物など多数のみどころがあります。

各みどころについては、有料施設は基本的にありませんので、復原建築・各展示施設ともに無料で自由にご見学頂けます。

みどころの一覧・詳細については以下の関連記事において詳しく解説しています。

関連記事:平城宮跡の各みどころ・観光スポットを全てご紹介!(穴場スポット等も含む)

※平城宮跡の施設は全て入場無料です。

第一次大極殿奈良時代の「宮殿」を復原・内部も自由に見学可能
朱雀門ひろば平城宮跡の拠点ゾーン・飲食や物販も含めた観光施設もあり
朱雀門平城宮エリアの「正門」にあたる巨大な門・1998年に復原
平城宮いざない館平城京に関する総合的な展示学習施設・子供でもわかりやすい展示内容
復原遣唐使船奈良時代の遣唐使船を再現・船の上まで見学可能
東院庭園「日本庭園」成立前の「奈良時代の庭園」を再現・国の特別名勝に指定
遺構展示館発掘された遺構や遺物をそのままご覧頂ける空間
平城宮跡資料館奈良文化財研究所が運営する平城京関連の展示施設
第二次大極殿跡第一次大極殿の東に位置するもう一つの大極殿跡・見晴らしの良い空間
推定宮内省かつての役所を再現した空間・檜皮葺の建築が立ち並ぶ
造酒司井戸平城京の「酒造」に用いた井戸を再現した空間
平城京左京三条二坊宮跡庭園奈良時代の遺構が現在も残される庭園(宮跡エリア外)
建部門(東院南門)法隆寺の東大門をモデルに再現された巨大な門
内裏跡天皇の住居跡(植栽で柱の跡を再現)
推定大膳職・推定内膳司かつての宮中の「食事」を司る役所跡(植栽で柱の跡を再現)
中央区朝堂院跡・東区朝堂院跡広大な原野が広がる平城宮の大規模施設跡
兵部省跡かつての防衛・軍事を司る役所跡(一部のみ再現)
式部省跡かつての官僚人事を司る役所跡(一部のみ再現)
壬生門跡近鉄線の線路脇にある見晴らしの良い門跡(基壇のみ)
小子部門(的門)東院庭園近くにある門跡(基壇のみ)
長屋王邸跡有名な「長屋王」の邸宅跡は案内板のみ残される
平城宮跡のススキ宮跡エリアほぼ全域に「ススキ」の原野が広がる

平城宮跡で開催される行事・イベント

平城京天平祭

平城京天平祭は、平城宮跡を会場に春・夏・秋の年3回開催される大規模なお祭りであり、奈良時代の歴史や平城京に親しんで頂けるように多数のパフォーマンスイベント、伝統芸能の披露や地元グルメの屋台などの出店などが行われます。会場は朱雀門から近鉄電車の線路を渡って北側、大極殿からは南側にあたる広場で実施されており、開催日には近鉄大和西大寺駅からシャトルバスも運行されます。

大立山まつり

天平祭が行われない「冬」の時期は奈良観光そのものがオフシーズンであり、観光客が比較的少なくなるシーズンとなっていますが、そんな静かな奈良を盛り上げようと奈良県が主導して近年開始された平城宮跡の「冬のお祭り」である「大立山まつり」。このお祭りはねぶたのような巨大な「大立山」と呼ばれる人形が練り歩くパフォーマンスが中心となっているほか、冬にうれしい温かい地元グルメも味わえるイベントにもなっています。

次項では、平城宮跡への交通アクセスについて詳しく解説してまいります。

平城宮跡へのアクセス情報

関連記事:平城宮跡へのバス路線・周辺バス停のご案内(奈良交通バス・ぐるっとバス)
関連記事:奈良駅周辺から平城宮跡(大極殿・朱雀門)へのアクセス情報
関連記事:平城宮跡への「車でのアクセス・駐車場」について(台数はそれほど多くありません)

平城宮跡への交通アクセスは、「平城宮跡内のどこに行くか(どこからスタートするか)」によって利用するバス路線、最寄り駅などが異なりますので、詳しくは先に記した平城宮跡内の各スポットの情報をご覧ください。ここでは平城宮跡の主要な玄関口である「大極殿」と「朱雀門」へのアクセス情報などを中心にご紹介していきます。

大極殿周辺へのアクセス

JR・近鉄奈良駅から

・JR奈良駅西口15番バス乗り場、近鉄奈良駅13番バス乗り場から「大和西大寺駅」行き乗車、「佐紀町・大極殿」下車、南に徒歩2分(大極殿前まで)

近鉄大和西大寺駅から

・大和西大寺駅(北口)バス乗り場から「JR奈良駅西口」行き乗車、「佐紀町・大極殿」下車、南に徒歩2分(大極殿前まで)

・大和西大寺駅(北口)から東に徒歩13分

朱雀門周辺へのアクセス

JR・近鉄奈良駅から

・近鉄奈良駅11番バス乗り場、JR奈良駅西口13番バス乗り場から「学園前駅(南)」(※奈良市庁前経由)行き乗車、「朱雀門ひろば前」下車、北に徒歩2分(歴史公園周辺まで)

近鉄大和西大寺駅から

・大和西大寺駅(南口)から南東に徒歩18分(歴史公園周辺まで)

クルマでのアクセスについては、平城宮跡は大阪方面からの「阪奈道路」とつながっている「大宮通り」沿いにあるため、マイカーで観光に訪れようとする方もおられますが、基本的には公共交通機関の利用がおすすめとなっています。

平城宮跡には計4か所の駐車場があり、朱雀門近くの駐車場を除いては無料でご利用いただけますが、有料駐車場も含めて全ての台数を合わせても200台程度と、中規模のスーパーマーケットの駐車場程度のキャパシティしかありません。つまり、観光シーズンには満車になる可能性が高くなっており、満車の際には「クルマで来ても停める場所がない」という事態が起こりかねません。クルマで来なければならない特別な理由がない限り、マイカーでの観光はお控え頂くのが無難となっているのです。

近隣観光スポット・周辺地図

ウワナベ古墳コナベ古墳日葉酢媛命陵孝謙天皇陵成務天皇陵平城天皇陵をはじめとする「佐紀盾列古墳群」については、平城宮跡エリアの北側に古墳が点在する形となっています。第一次大極殿周辺からの場合、各古墳へは徒歩5~15分程度でアクセスできる場合が多くなっています。

法華寺へは、東院庭園周辺から北東に徒歩約7分程度でアクセス可能です。小道を通って行きますが、案内表示などが設けられています。

海龍王寺へは、東院庭園周辺から北東に徒歩約10分程度でアクセス可能です。途中までは法華寺へのルートと同様の道で移動します。

水上池へは、第一次大極殿周辺から北東に徒歩約7分・遺構展示館周辺からは北に徒歩約5分程度でアクセス可能です。

西大寺唐招提寺喜光寺菅原天満宮などは平城宮跡エリアから1km以上離れていますが、徒歩20分~30分程度歩くことが出来る場合は、そのまま歩いてアクセスするのもおすすめです。