【薬師寺不動堂】白鳳伽藍の北西端に静かに佇む「秘仏不動明王像」をお祀りする空間

ごあんない

お不動さまをお祀りするお堂の前では「大護摩」も行われる

薬師寺「不動堂」は、薬師寺「白鳳伽藍」の北西端付近、食堂・西僧坊裏手の拝観者が余り訪れない静かな空間に建つ小さなお堂です。

「不動堂」はその名の通り、通常は公開されていない秘仏の不動明王像を安置する空間となっており、薬師寺が所蔵する複数の「不動明王」関連文化財の中の一つである、怒りの表情を見せているとは言えお不動様にしては比較的温和な印象を感じさせる平安時代に造立された不動明王像がお祀りされています。

不動堂は、その正面には結界を張り柴燈大護摩などを実施する比較的広いスペースを持ち、その周辺にも小さな不動明王さまをかたどった像が設置されているなど、比較的小さなお堂であるとは言え、奈良市内のお寺にある「不動堂」としては、興福寺や東大寺のそれを上回る規模と存在感を持つものとなっています。なお、よく知られた柴燈大護摩毎年10月8日、天武天皇を偲ぶ「天武忌」の当日に行われ、燃え盛る火の中で護摩木が焚き上げられる姿をご覧いただけるようになっています。

華やかな「薬師寺」のイメージとはまた違った雰囲気を味わえます

不動堂周辺は、先述したように人通りはかなり少ないエリアとなっており、金堂や大講堂などと比較すると参拝者の数は極めて少なくなっています。また、不動明王像は秘仏であり、基本的には通常時に一般公開されている訳ではありません。しかしながら、不動堂周辺の雰囲気は大護摩が実施されるスペースも合わせ、朱色が目立つ華やかな薬師寺のイメージとは一線を画した厳粛な雰囲気が漂うものとなっており、白鳳伽藍拝観時には一味違った「薬師寺」も味わえる不動堂周辺はぜひ立ち寄っておきたい空間の一つにもなっています。

薬師寺不動堂の風景

薬師寺「不動堂」

東大寺の不動堂と似たような大きさの薬師寺「不動堂」。東院堂などと同じく境内では貴重な落ち着いた佇まいの建築の一つとなっています。

石で囲まれたスペースは、中央部の土が黒ずんでいることからもわかるように、「大護摩」の舞台として使用される空間になっています。

不動堂の正面には、極めて古い不動明王像と思われる風化した石像と、極めて新しい現代的な不動明王像が並べて設置されています。

拝観情報

※金堂・大講堂・東院堂などは通常の拝観料をお支払い頂くことでいずれも拝観して頂けます。なお、不動堂については外観の見学は自由ですが、内部の拝観は基本的には行うことができません。

拝観料:大人1100円・中高生700円・小学生300円(料金は玄奘三蔵院伽藍公開時のもの・非公開時は大人800円・中高生500円・小学生200円)

拝観時間:8時30分~17時(受付は16時30分まで)

アクセス

交通アクセス

近鉄西ノ京駅からから南西に徒歩3分

奈良交通バス「薬師寺」バス停から南西に徒歩3分

※北側拝観受付まで

近隣スポット

薬師寺北側拝観受付から西に徒歩2分・大講堂から北西に徒歩2分・ 聚寶館から西に徒歩2分・金堂から北西に徒歩2分・玄奘三蔵院伽藍から南西に徒歩4分

薬師寺不動堂周辺地図