【薬師寺東塔】薬師寺創建時から唯一残される築1300年の国宝建築は現在「解体修理中」

ごあんない

日本で最も美しい仏塔として名高い存在です

薬師寺「東塔」は、薬師寺の白鳳伽藍、「金堂」のすぐそばに「西塔」と並んで建つ高さ34.1メートルの仏塔です。

境内の建物は、西塔などが近年復元された建物であるのに対し、この「東塔」は薬師寺の建築物としては最も古い天平2年(730年)頃に建立されたとされる築1300年近い存在であり、奈良時代の創建期から失われることなく残され続けてきた大変貴重な建築となっており、国宝にも指定されています。塔の外観は「連子窓」がないなど細かい違いは複数見られますが、基本的に昭和期に復元された「西塔」と似た形となっており、一見「六重塔」に見えるものは装飾性の強い屋根の部分である「裳階」を含んだものであるため、実際は三重塔と呼べる存在になっています。この「裳階」を含む佇まいは、躍動感を感じさせる一方で実に繊細な佇まいを見せることから、東塔は日本にある仏塔の中では最も美しい存在の一つと言われるほどであり、「凍れる音楽」という気高い別名で呼ばれる存在にもなっています。

また、特徴的な建築様式のみならず、塔の最上部に設けられた装飾物である「相輪」の部分には「水煙」と呼ばれる「火災」を避けるために「火炎」が象られた金具が設けられており、天から逆さまに降り立つような姿や横笛を吹く姿を見せる24人の飛天像も描かれており、奈良時代前半の高い工芸技術を現在に伝える貴重な存在になっています。

現在は慎重に「解体修理」を実施中

現在東塔は、後世にその姿を残すためにかつての唐招提寺の金堂と同じように「解体修理」が行われており、中心を貫く「心柱」などの補修なども実施されている状況で、外観も含めその様子をご覧いただくことは基本的に出来ません。なお、解体修理は平成32年春に終了する予定となっており、それ以降は再び奈良時代からの姿を見ることが出来る予定となっています。

文化財-四天王像などを安置する空間となっています

文化財としては、かつては東塔・西塔ともにお釈迦さまの生涯を8つの場面で示す「釈迦八相」を表現した塑像が設置されていたとされていますが、西塔の塑像はかつての西塔の焼失とともに失われ、釈迦八相を表すものは現在は平成27年に奉納されれたブロンズ群像となっているほか、東塔の塑像も室町時代には撤去されることになり、現在は平安時代に造立されたとされる四天王像が安置され、その他には江戸時代に造立された四仏と平成4年(1992年)に奉納された「釈迦苦行像」も安置されています。

拝観情報

※金堂・大講堂・東院堂などは通常の拝観料をお支払い頂くことでいずれも拝観して頂けます。東塔は解体修理が実施されている平成32年春までは外観も含めご覧いただくことが出来ません。

拝観料:大人1100円・中高生700円・小学生300円(料金は玄奘三蔵院伽藍公開時のもの・非公開時は大人800円・中高生500円・小学生200円)

拝観時間:8時30分~17時(受付は16時30分まで)

アクセス

交通アクセス

近鉄西ノ京駅からから南西に徒歩3分

奈良交通バス「薬師寺」バス停から南西に徒歩3分

※北側拝観受付まで

近隣スポット

薬師寺北側拝観受付から南に徒歩2分・金堂から南東にすぐ・西塔から東にすぐ・大講堂から南東にすぐ・玄奘三蔵院伽藍から南に徒歩4分

薬師寺東塔周辺地図