【白毫寺地蔵十王石仏】実に穏やかな表情のお地蔵さまは光背に地獄の「十王」が描かれる

ごあんない

白毫寺「地蔵十王石仏は、白毫寺の本堂の北東側、「宝蔵」の東側すぐの位置にある高さ130センチほどのお地蔵さまです。

室町時代に造立されたと考えられるお地蔵さまは、右手で阿弥陀の来迎印を結ぶ「矢田型」と呼ばれる様式のものとなっており、左手では胸の前で宝珠を持ち、光背に地獄の「十王(秦広王・初江王・宋帝王・五官王・閻魔王・変成王・泰山王・平等王・都市王・五道転輪王)」が描かれているほか、光背上部には七条に分かれる放射光も描かれています。

穏やかな表情のお地蔵さまは、午後の日差しに照らされた放射光と十王の姿(お地蔵さまは西向きとなっています)も合わせると一層神聖な雰囲気を感じさせるものとなっており、知名度は低いですが、白毫寺参拝時にはぜひ見ておきたい存在になっています。

なお、地蔵十王石仏の正面右側には同じような地蔵菩薩の一部が残され、鎌倉時代の文永2年(1265年)の刻銘が記されており、現在の地蔵十王石仏はこの破損したものを室町時代に新しく造りなおしたものと考えられます。

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アクセス

白毫寺本堂から北東にすぐ・宝蔵は西に隣接

奈良交通バス

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「高畑住宅」下車、東に徒歩12分

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「下水間」・「北野」・「奈良春日病院」行き乗車、「白毫寺」下車、北東に徒歩5分(本数少)

※白毫寺境内まで