元興寺「かえる石」

【かえる石(元興寺)】かつては秀吉の「お気に入りの石」として大阪城に置かれた奇石

ごあんない

元興寺の「かえる石(蛙石)」は、元興寺境内の北側、本堂の裏手にひっそりと佇む「かえる」の形をした巨石です。

この石は、昭和期に元興寺に移されてきた歴史を有していますが、元々は「大阪城」の敷地に長らくあったもの(近代には乾櫓からお堀を挟んだ対岸の隅にあったとされています)であり、豊臣秀吉が川べりにあった石を気に入って大阪城に持ち込んだことに由来するとされ、江戸時代の奇石を集めた書『雲根志』と呼ばれる書物にも掲載されたほど有名な石となっています。

もっとも、「太閤のお気に入り」であるというエピソードとは裏腹に、この石は「殺生石」として恐れられてきたという歴史も持ち、大阪城の敷地に置かれてからも、堀に身を投げた人がことごとくこの石のたもとに流れ着く・この石の場所から身を投げる人が後を絶たないといった不吉な言い伝えばかりが伝わり、大阪城落城に際して命を落とした「淀君」の霊がこもるとも言い伝えられるなど、決して「幸運」をもたらす石とは言えない存在として知られて来ました。

元興寺に置かれて以降は、毎年7月7日に厳粛に供養が行われ、現在は率川神社の「かえる石」と同じく「無事帰る」・「福かえる」といった幸運・福運をもたらす石として信仰を集めるようになっています。

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アクセス

元興寺本堂(極楽堂)は南にすぐ

近鉄奈良駅から南東に徒歩15分

JR奈良駅から東に徒歩20分

奈良交通バス

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「天理駅」・「下山」・「窪ノ庄」行き乗車、「福智院町(元興寺東口)」下車、西に徒歩5分

※元興寺境内まで

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