元興寺小子房

【元興寺小子房】僧坊の一部や庫裏など時代ごとに様々な役割を有してきた建築

ごあんない

元興寺「小子坊(しょうしぼう)」は、元興寺境内の南側、浮図田の近くにある現在は拝観者などの休憩スペースとして用いられている建物(県指定文化財)です。

建物の歴史はやや複雑で、そのルーツを奈良時代に境内が整備された際に設置された「東室南階小子房」に持ち、その後僧坊が書院化する中で「北厨房」にその役割を変え、江戸時代の寛永3年(1663年)には極楽院庫裏として現在の形に改装され、「台所」とも呼ばれることになりました。なお、その後も建築は同じであるものの移築を経て、昭和の中頃に現在の位置に落ち着くことになるなど、数回に渡る改造・移築を経ているものの、部材に関しては本堂や禅室などと同様に古いものが数多く残されており、歴史的価値の高い存在となっています。

なお、小子坊内部には護摩供養も行われる「北向土間不動尊」が安置されているほか、西側には平成に入ってから増築された茶室「泰楽軒」もあり、内部の堂々たる梁のある風景も合わせ、小子坊一帯は「お寺」というよりはお屋敷の敷地にいるかのような雰囲気を感じさせる空間となっています。

【元興寺(極楽坊)】ならまちの町並みに囲まれる「世界遺産」は飛鳥時代からの歴史を今に伝える

アクセス

浮図田は北側に隣接、禅室から南にすぐ、本堂(極楽堂)から南東にすぐ、法輪館(総合収蔵庫)から西にすぐ

近鉄奈良駅から南東に徒歩15分

JR奈良駅から東に徒歩20分

奈良交通バス

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「天理駅」・「下山」・「窪ノ庄」行き乗車、「福智院町(元興寺東口)」下車、西に徒歩5分

※元興寺境内まで

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