霊巌院

【霊巌院】開化天皇陵に隣接する位置にある「阿弥陀三尊石仏」が美しいお寺

ごあんない

霊巌院(れいがんいん)は、近鉄奈良駅のすぐ近くと言ってもよい奈良の中心市街地、「三条通り」や「やすらぎの道」から細い道を少し入り込んだ場所にある浄土宗のお寺です。

山号を永亀山と呼ぶお寺は、奈良のお寺としては古い時期とは言えない安土桃山時代の文禄2年(1593年)に後に京都の知恩院門跡を務めることになる雄誉霊巌上人により創建されたお寺となっています。

境内はそれほど大きくはありませんが、立派な山門と正面に植えられた梅の木の美しさも際立つ本堂、また創建に先立つ室町時代の永享2年(1430年)に造立された箱型の石龕仏である阿弥陀三尊石仏(阿弥陀如来・蓮台を持つ観音菩薩・合掌する勢至菩薩)は見ごたえのあるものであり、阿弥陀如来さまは少しのっぺりとした表情がむしろ一種の若々しさを感じさせる独特の佇まいとなっています。なお、石仏には「極重悪人無他方便 永享ニ庚戌十一月日」・「唯称弥陀得生極楽 願主仏地院僧正」・「大工行氏」と刻まれています。

お寺は開化天皇陵に隣接するやや奥まった位置にある他、観光スポットとして機能している訳ではありませんので、訪れる人の姿はほとんど見られませんが、駅前の市街地でも石仏の味わい深さを感じられる「古都」にふさわしい存在となっています。

霊巌院の風景

霊巌院

すっきりとした佇まいの本堂は、春先に咲き誇る紅梅との共演が実に美しい存在となっています。

阿弥陀三尊石仏は、本堂の南西側にある無縁仏が集められた一角の中央部に設置されています。

アクセス

近鉄奈良駅から南西に徒歩4分

JR奈良駅から東に徒歩9分

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