【縁きりさん・縁むすびさん(不空院)】かつての「かけこみ寺」としての歴史を物語る小祠

ごあんない

不空院の「縁きりさん・縁むすびさん」は、新薬師寺の北東側にある小寺「不空院」の本堂の正面にある鳥居と2つの祠からなる空間です。

不空院は、宇賀弁才天女像をお祀りしていること、またいつ頃からか「不空」が転じる形で「福院」と呼ばれるようになったという歴史があり、その縁でとりわけ奈良の花街「元林院」や「西木辻」が繁栄した大正から昭和にかけての時期は、「駆け込み寺」・「縁切り寺」として数多くの女性を救済して来たという歴史で知られており、この小祠はそのような歴史を今に伝える存在となっています。なお、かつては日本を代表する芸妓として一世を風靡しつつ、出家して後半生を嵯峨祇王寺の尼僧として生きた「高岡智照」氏もこの不空院に駆け込んだという歴史が残っており、当時の不空院が特別な空間であったことが伺えます。

小祠にはいずれも弁才天と共通する特徴を持つ御祭神として、「縁きりさん」としては法竜大善神が、「縁結びさん」としては黒竜大神と市岐姫大神がお祀りされています。

アクセス

新薬師寺から北に徒歩2分、鏡神社から北東に徒歩2分

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」「山村町」「藤原台」「鹿野園町」「奈良佐保短期大学」行き乗車、「破石町」下車、東に徒歩10分

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