【鎧地蔵堂】立派な「鎧地蔵石像」のある空間はかつての福智院の境内にあたる

ごあんない

鎧地蔵堂は、巨大な地蔵菩薩の存在で知られる「福智院」から南東側に少し離れたならまちエリアの中心部からはやや離れた町並みの中にある立派な「地蔵堂」です。歴史の詳細は不詳ですが、かつてはこの周辺まで福智院の境内地の一部であり、伽藍の古絵図には境内の南東端付近に「勝軍地蔵」の祠の記述があるため、その「勝軍地蔵」と「鎧地蔵堂」の存在を同一視する考え方もあります。

堂内は扉が閉められていることが多いため、内部の様子をしっかりと見ることが出来る機会は限られていますが、内部にはご本尊の「鎧地蔵石像」と木造の鎧地蔵像、また左脇壇には2体の阿弥陀如来立像、右脇壇には弘法大師坐像及び大きな阿弥陀如来坐像が設置されており、比較的にぎやかな「地蔵堂」となっています。

ご本尊である鎧地蔵石像は、約500年程昔の室町時代の作と推定されており、高さは75センチほどの大きさとなっています。お姿としては宝珠・錫杖を持って甲冑を身に着けた騎馬のような姿をした少し珍しい地蔵菩薩さまとなっており、右側の脇侍としては不動明王が、左側の脇侍としては毘沙門天も彫られ、像下方には不動明王と毘沙門天を示す梵字や「天火清浄・五火清滅」といった言葉も刻まれています。

なお、「鎧地蔵」の存在はは「愛宕権現」の本地仏とされ、安産などにご利益のある存在とも伝わっています

アクセス

福智院から南東に徒歩4分

JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「天理駅」・「下山」・「窪之庄」行き乗車、「福智院町」バス停下車、東に徒歩4分

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