南都銀行本店

【南都銀行本店】奈良有数の近代建築は現在も現役の店舗として用いられる

ごあんない

奈良県下有数の近代建築は辰野金吾の弟子による建築

南都銀行本店は、奈良県下最大の預金額を誇る奈良最大の銀行「南都銀行」最大の銀行店舗であり、本店の建物は国の登録有形文化財に指定された奈良県下有数の「近代建築」としても知られた存在となっています。

この建物は、東京駅や奈良ホテルを設計した建築家辰野金吾の弟子であり日本銀行をはじめ多数の銀行建築を手掛けた長野宇平治により設計され、大正15年(1926年)に建てられたものとなっており、1934年(昭和9年)6月1日に南都銀行が誕生する前の前身の銀行である「第六十八国立銀行」の奈良支店として当初は開設されました。

ギリシア風の意匠が印象的な存在です

建設前年に発生した関東大震災などを踏まえ、堅牢な鉄筋コンクリートで建造された建物は、イオニア式の柱が美しいギリシア風の近代建築となっており、柱の下部には2頭の羊の角に布を巻いた植物(花綱模様)を掛けた装飾も加えられていますが、全体としては過剰な装飾性は感じられず、実用的かつ洗練されたデザインとなっています。

南都銀行本店は、非常に多くの観光客が行き交う「三条通り」沿いにあり常に多くの人の目に触れる存在となっていますが、奈良や京都のイメージとして連想されやすい「和」の意匠とは無関係なため、意外なほどに注目度は低い存在となっていますが、日本社会の近代化の流れを物語る貴重な建築の一つですので、周辺を訪れた際はぜひ一度立ち止まって建物を眺めてみてはいかがでしょうか。

南都銀行本店の風景

奈良のメインストリート「三条通り」沿いにどっしりとした姿を見せる南都銀行本店の建物。現在は北側に本社の新棟なども建設されましたが、銀行の窓口業務などが行われるスペースは変わらずこの建物に設けられており、周辺に住む奈良市民は文化財に指定された近代建築であることを意識するまでもなく、日々当たり前のようにこの建物を利用しています。

南都銀行本店

奈良の近代建築としては、奈良国立博物館(旧館・なら仏像館)の巨大な近代建築はフレンチルネサンスの様式を採用していますが、こちらはギリシア風のデザインが採用されており、印象的なイオニア式の柱がよく目立つ存在となっています。

かつて一部の文化圏では財産を象徴する存在とされてきた「羊」の存在と「銀行」の存在を重ね合わせたのか、イオニア柱の下部には布をまとった植物を角に巻いた立派な羊の装飾が設けられています。

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄奈良駅から南に徒歩4分

JR奈良駅から東に徒歩12分

近隣スポット

周辺は「三条通り」エリア・猿沢池から西に徒歩2分・興福寺南円堂から西に徒歩3分・興福寺三重塔から西に徒歩3分・興福寺北円堂から南西に徒歩4分・率川神社から東に徒歩4分

南都銀行本店周辺地図