【知っておきたい】奈良・東大寺への交通アクセスの基本・注意点

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この記事では、奈良「東大寺」へ訪れる際の交通アクセス、「バス・タクシー・徒歩」といった各移動手段の基本について解説していきます。

なお、ここでは移動する上での注意点や基本的な情報をお知らせするものであり、「二月堂」・「大仏殿」・「法華堂」・「東大寺ミュージアム」・「俊乗堂」といった東大寺境内にある個々の観光スポットの詳しい場所については別途その他地図などの情報をご確認下さい。

東大寺は境内が広いため、ご利用頂けるバス停や、ご利用頂ける徒歩ルートなどは複数ありますので、あらかじめご確認の上参拝・拝観頂くとスムーズな観光が可能です。

1.東大寺へは基本的に徒歩かバス・タクシーで!

奈良「東大寺」へ訪れる上での交通アクセス。

その移動手段は、基本的に「近鉄奈良駅・JR奈良駅」を拠点として「奈良交通路線バス」・「タクシー」・「徒歩」のいずれかを使用するというルート、そしてマイカーで近隣に駐車して徒歩でアクセスするルートに分けられます。

但し、後ほどでも解説していくように、マイカーでのアクセスには特にメリットがないほか、ナビなどに頼り過ぎてしまうと立ち入り禁止エリアに入ってしまいそうになることもあるのでお勧めできません。

歩いて行く場合は、駅からしっかりとした案内表示があり、地図を頻繁にチェックしなくても迷うことはありませんし、途中の興福寺・奈良公園・奈良国立博物館周辺に寄り道しやすくなっています。

またバスならば歩くよりは早くアクセスできますし、タクシーならばお目当てのスポットの近くまでアクセスできるようになっています。それぞれのスケジュールに応じて、3つの手段を使い分けることが出来るようになっているのです。

2.バスは基本的に「黄色」の「市内循環バス」か「高畑町」行きなどに乗りましょう

バスで東大寺にアクセスする場合、JR奈良駅の「2番バス乗り場」・近鉄奈良駅の「1番バス乗り場」から「市内循環外回り」・「高畑町(奈良公園)」・「春日大社本殿」行きに乗りましょう。

降車バス停は「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停(春日大社本殿行きは「東大寺大仏殿」バス停)です。

東大寺参道(南大門・大仏殿)最寄りの「東大寺大仏殿・春日大社前(又は東大寺大仏殿)」バス停に行くバスはいくつかありますが、わかりやすいのは上記に挙げたバスのみです。なお、お帰りの場合は「東大寺大仏殿・国立博物館」バス停から発車する全てのバスが近鉄・JR奈良駅に行きますので、行き先を見る必要もなく、特に複雑さはありません。

運賃は220円、各種ICカード、奈良交通バスのフリー乗車券類もご利用になれます。

なお、市内循環・中循環バスは必ず「先払い」方式ですが、「春日大社本殿」行きは後払いとなっています(「高畑町」行きは大半が先払い)。日本の路線バスの中でも奈良のバスは「先払い」と「後払い」が特に入り乱れた状況になっていますので、特に現金でご乗車の場合、乗る時に支払いが出来るようにあらかじめ準備しておくことをおすすめします。

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奈良は観光で訪れる場合、比較的バスが便利にご利用頂ける環境が整っています。バスに乗って平城宮跡等、その他の観光地にも合わせて訪れてみるのもおすすめです。

3.マイカーで東大寺境内に乗り入れることはできません!

マイカーで東大寺へアクセスされる場合、スマホの地図アプリ(ナビ)等で「大仏殿」や「二月堂」と入力すると、目的地に一番近いルートが表示されますが、東大寺は境内地には駐車場が一切設けられていないほか、境内地の近くを走る道は途中で行き止まり、通行禁止ゾーンに行きあたってしまうようになっています。

つまり、東大寺大仏殿が見えるところまで車で行けたとしても、「停める場所」が無くて逆戻りすることになったり、Uターンを余儀なくされたりしてしまうのです。地図上のナビに頼って東大寺周辺で迷ってしまわれる方の存在は決して少なくはない状況ですので、十分にご注意頂く必要があります。

そもそも、東大寺は拝観者が「クルマでやって来る」ことを主なケースとして想定しておらず、バスや徒歩、タクシーで訪れることを前提としているように推定されますので、境内地周辺にも車で訪れた人向けの案内板なども特にない(進入禁止の表示はあり)状況で、観光客向けに駐車してもよいスペースが設けられているといったことも基本的にありません。

東大寺の境内近くの道路に車を駐車してしまうと、基本的に「駐車違反」となってしまうほか、観光バスなどの邪魔になるケースもありますので、あらかじめ民間の駐車場について各種の情報をご確認頂くなど、十分な注意が必要と言えます。

4.どうしてもマイカーでアクセスしたい方へ

上記のように、東大寺境内へのマイカーの乗り入れは一切不可能な状況となっていますが、それでも車でアクセスしたいという方は、東大寺境内まで行かずに近隣のコインパーキング・駐車場に停めてアクセスして頂くことになります。

コインパーキング・駐車場の状況については、状況が随時変化している可能性がありますので、最新の状況は当サイト以外の各種の情報をご確認下さい。

駐車料金は土日祝日が平日と比べて大幅に高くなりやすい傾向にあるほか、格安駐車場は観光スポットからの距離が離れてしまいがちとなっており、その上「観光シーズン」には満車となるリスクもあります。また、土地勘が無い場合「どこに停めたのかわからなくなる」ケースも稀に見られます。

混雑等を考慮すると、特に「土日祝日」にマイカーを利用してアクセスすることは、やはりおすすめは出来ません。

5.タクシーならば、人混みをなるべく避けてお目当ての「拝観」スポットに行けます

東大寺へアクセスするルートは、最短かつわかりやすい徒歩ルート、バス+徒歩のルートはともに、「観光客」が比較的大勢行き交うルートを通ることになります。

特にバス停近くの「大仏殿」交差点から東大寺大仏殿までのルートは、観光シーズンになると京都の中心街のような混雑ぶりとなり、観光客の渦に巻き込まれながらゆっくりと歩くことを余儀なくされます。

しかし、JR・近鉄奈良駅から「タクシー」を使う場合は、そのような混雑をなるべく回避して、お目当ての観光スポット(大仏殿等)に近い場所まで行くことができるようにもなっています。

タクシーを利用する際に、例えば「大仏殿」や「二月堂」の近くまで行ってほしいという風にお願いすれば、路線バスで「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車してそこから徒歩でアクセスする場合と比べると、かなり近い場所まで連れて行って下さいます。

もちろん、東大寺境内のどこへでも入ることが出来る訳ではありませんので、「横付け」して乗り降りできる訳ではありませんが、人混みの中を歩く時間を大幅に減らすことは出来ますので、是非タクシーをご利用になることも検討してみてください。

タクシー運賃は、場所によって変動するため一概には言えませんが、近鉄奈良駅からであれば1000円以内で行ける場合もあります。4人で乗ることが出来る中型タクシーであれば、一人当たりの運賃は250円程度で行ける場合もあり、この場合は一人当たりでは路線バスとそれほど変わらない運賃水準にもなり、割高感も少なくなります。また、タクシーの場合は利用出来る場合は渋滞を避けたルートを選択してくださるケースもあり、混雑するシーズンでも使い勝手の良い存在となっています(渋滞に巻き込まれるケースもあり、その場合は運賃がかなり高額となることもあります)。

なお、東大寺へのタクシー情報・奈良のタクシーの使い方や「乗り場」については以下の記事で詳しく解説しています。

タクシーは近鉄奈良駅・JR奈良駅ともにタクシー乗り場にタクシーが多数待機しており、使いやすくなっています。

まとめ

東大寺への交通アクセスについては「車の利用」はそれほどおすすめできません

東大寺へは、比較的利便性の高い「バス」・目的地のそばまで行ける「タクシー」、駅からの徒歩でアクセスするのがおすすめです。

どうしてもクルマで来なければいけない場合、東大寺境内へは車では入れず、東大寺の専用駐車場等はないため、近隣の民間駐車場を利用する形となります。土日祝日は混雑が激しくなる場合もあるため、車の利用は避けた方が無難でしょう。