【西大寺愛染堂】圧巻の愛染明王坐像はかつての「近衛家」の住まいにお祀りされる

西大寺愛染堂 観光スポット・みどころ

観光のご案内

「近衛邸」を移築したユニークな仏堂

西大寺「愛染堂」は、奈良・西大寺の本堂の南西側すぐの位置にある本堂と同規模の広さを持つ比較的大きなお堂です。

向拝を持つ東を向いたお堂は、江戸時代中頃の明和4年(1767年)京都にある近衛家の邸宅(御殿)の寄進を受ける形で建立されたもので、寝殿造の邸宅を利用したという奈良市内のお寺にある建築としてはかなりユニークな系譜を持つものとなっています。なお、内部は北側が狩野派の襖絵のある客殿、中央が内陣、南側が西大寺歴代住職(先師)の位牌をお祀りする御霊屋となっています。

端正な「愛染明王坐像」は「縁結び」の仏さまとして信仰を集める

堂内に安置されている仏像として最も有名な存在としては秘仏「愛染明王坐像」があり、こちらは鎌倉時代の宝治元年(1247年)に西大寺の中興を成し遂げた僧侶「叡尊」の発願により東大寺指図堂の釈迦如来坐像なども作った仏師「善円」に作らせたものとなっており、一部で美しい彩色も残されているその表情は、怒りを表しつつもすっきりとした端正な佇まいとなっていることが特徴となっており、立派な光背は太陽を表すものとなっています。なお、像内からは叡尊に関係する様々な史料などが大量に発見されていることでも知られています。

このほか堂内には愛染明王の造立を行った叡尊自身の姿を表した鎌倉時代作の「興正菩薩叡尊上人坐像」も安置されており、こちらも臨場感ある存在となっています。

なお、「愛染明王」は「縁結び・恋愛成就」にご利益のある仏さまとして広く知られる存在となっていることから、この愛染堂にもそれらの願いを持った参拝者が数多く訪れますが、愛染明王坐像は秘仏となっており、毎年一部の特別公開期間のみしか見ることが出来ませんのでご注意ください。

西大寺愛染堂の風景

本堂のすぐそばにある愛染堂は、必ずしも重厚な「お堂」らしい存在感があるというよりは、確かに「旧近衛邸」らしい佇まいを現在も感じさせる広々とした空間になっています。

拝観情報(共通)

拝観時間

本堂・四王堂・愛染堂:8時30分~16時30分

※聚宝館の公開期間は年間3回(冬・春・秋)であり、常に開館している訳ではありません。

※愛染堂の愛染明王坐像は、1月15日~2月4日・10月25日~11月15日(2022年現在)の年2回の特別公開時に拝観が可能です。

拝観料

本堂・四王堂・愛染堂の共通拝観券:一般800円・中高生600円・小学生400円

(30人以上の団体の場合一般700円・中高生500円・小学生350円)

聚宝館:300円(別途)

※拝観料は、2022年4月より制度が変更となっています。共通拝観券は、最初に入堂した場所でお買い求め頂く形となります。

※西大寺の御朱印は、本堂・四王堂・愛染堂でそれぞれ授与して頂けるようになっています。なお、拝観券が必要です。

アクセス(電車・バス)

最寄駅からのアクセス

近鉄大和西大寺駅から西に徒歩6分(奈良交通バス「大和西大寺駅」バス停から西に徒歩8分)

周辺のみどころ・観光スポット

西大寺本堂から南西にすぐ・四王堂から西に徒歩2分・石落神社から西に徒歩3分・八幡神社から北東に徒歩5分・菅原天満宮から北に徒歩13分

西大寺愛染堂周辺地図