十輪院「護摩堂」

【十輪院護摩堂(不動堂)】智証大師円珍が造立した「不動明王像」をお祀りする空間

ごあんない

十輪院「護摩堂(不動堂)」は、ならまちエリアを代表するお寺の一つである十輪院の山門を抜けて西側すぐの位置にある小さなお堂です。

仏堂建築自体は質素なもので、「本堂」や「御影堂」などと比べると目立たない存在となっていますが、堂内は毎月8日・特別公開時のみ拝観可能な、平安時代に天台宗の僧侶「智証大師円珍」により造立が図られた「不動明王像」と「二童子立像」(いずれも重要文化財)がお祀りされている空間となっており、昔から「一願不動尊」としての信仰を集めています。

不動明王像は、巻き髪のふくよかなお姿の一方、唇を噛んだ怒りの表情を見せておられるという平安後期の優美な作風に相応しいものとなっているほか、「矜羯羅(こんがら)童子」と「制多迦(せいたか)童子」の二童子立像に関しては、ユニークな姿勢でお不動さまを見上げるという構図となっており、その温和な表情も含め、ぜひ見ておきたい存在となっています。

ちなみに、いずれの像に関しても灰色のススで覆われていますが、これはこのお堂が「護摩堂」と言われるように火を焚きあげる「護摩行」が実施される空間であるためで、参拝者も護摩祈祷実施の際に使用される護摩木の奉納を500円でして頂くことができるようになっています。

なお、護摩堂は通年公開はなされておらず、先述したように毎月8日・特別公開時のみ拝観可能となっていますので、不動明王像などを拝観することを予定している場合は、しっかりと期日を確認の上ご参拝頂くようにご注意ください。

十輪院「護摩堂」

アクセス

御霊神社から東に徒歩3分・今西家書院から南西に徒歩4分・元興寺(極楽坊)から南東に徒歩4分

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「天理駅」・「下山」・「窪之庄」行き乗車、「福智院町」バス停下車、南西に徒歩3分

近鉄奈良駅から南東に徒歩18分

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