【啼燈籠】元興寺塔跡のある空間に残された燈籠にはユニークな伝説が残される

概要

啼燈籠(なきどうろう)は、ならまちエリアのかつて日本有数の五重塔があった「元興寺塔跡」のある空間に位置する立派な石燈籠です。

燈籠には鎌倉時代の正嘉元年(1257年)の刻銘が残されており、造られた年代が記されたものとしては奈良市内で最も古い石燈籠の一つとなっています。なお、燈籠は昭和初期に一度倒壊したという歴史を有していますが、破損した石材を利用して2010年に現在のような立派な燈籠に修復されたものとなっています。石材の表面は劣化が進み、刻銘などはほとんど見えない状況となっていますが、現在でもわずかに阿弥陀如来・薬師如来が彫られている様子などは見て取れるようになっています。

「啼」という不思議な名前の由来としては、江戸時代に京都伏見の呉服商人がこの石燈籠を譲り受けて自宅に設置した所、毎日のように鳴き声・家鳴りがするので不審に思ったところ、なんとこの「石燈籠」が「鳴いていた」という奇妙な伝説に由来しており、恐れをなした商人はこの石燈籠を元興寺に返納したため。この古い燈籠は結果として元興寺に現在まで残されることになっています。

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アクセス

近鉄奈良駅から南に徒歩15分 JR奈良駅から東に徒歩20分

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「天理駅」「下山」「窪之庄」行き乗車、「福智院町」(元興寺東口)バス停下車、西に徒歩5分

・「市内循環バス」田中町(ならまち南口)バス停下車、北に徒歩5分

周辺地図