奈良市杉岡華邨書道美術館

【奈良市杉岡華邨書道美術館】多数の「かな書」が展示されるならまちにある書道専門美術館

ごあんない

少し珍しい「書道専門美術館」

奈良市杉岡華邨書道美術館(すぎおかかそんしょどうびじゅつかん)は、ならまちエリアの「餅飯殿商店街」・「下御門商店街」からそのまま下った観光客が多く行き交う道沿いに位置する奈良市営の「書道」専門の美術館です。

その名前にもなっている「杉岡華邨」氏は長らく奈良に在住され、文化勲章も授与された経歴も有する日本を代表する書家の一人ですが、生前から本人により奈良市に数多くの作品が寄贈されたことにより美術館が開館することになったため、この美術館も杉岡氏の作品を中心に展示が行われる空間となっています。

流麗な「かな書」の世界を味わえます

展示品については、杉岡氏が「かな書」をとりわけ極めた書家として知られているため、展示品の多くも「かな書」となっており、美術館では流麗なかな文字の世界を思う存分味わって頂くことが可能となっているほか、杉岡氏以外の書家の展覧会が開催されることもあるため、奈良における書道文化の拠点の一つとしても機能する空間となっています。

美術館自体は立地の良さにも関わらず、一人の書家に特化したやや難しめのテーマに見えるためか、観光客からの知名度はそれほど高くなく混雑するようなことは滅多にありません。

しかしながら、美術館自体は元興寺からも、猿沢池などからも遠くないならまちエリアのメインストリートの一つの沿道にあり大変アクセスしやすくなっていますので、奈良観光の途中に日頃余り触れることのないような「書」の世界に触れてみてもよいかもしれません。

杉岡華邨氏について

大正2年(1913年)奈良県吉野郡下北山村に生まれる。奈良師範学校を卒業後、書家である辻本史邑・尾上柴舟・日比野五鳳に師事。奈良県立高等女学校・大阪教育大学で教鞭をとる一方で京都大学で学び、哲学者である久松真一から禅美術の薫陶も受ける。 書家としては「かな書」を専門とし、伝統的なかな書の技法を知悉しつつも多彩な表現を生み出すことを特徴とする。また奈良県文化賞・日展文部大臣賞・日本芸術院賞を受賞し、平成元年(1989)には日本芸術院会員、平成7年(1995)文化功労者、そして平成12年(2000)文化勲章を受章するなど日本有数の書家として知られる。生前の2000年に奈良市に作品を寄贈し、それを受けて書道美術館を奈良市が建設。長らく館長として自らの書などについて解説を行う。平成24年(2012年)99歳で没。

施設情報

営業時間:9時~17時(最終入館16時30分)

入館料:無料

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・土日を除く祝日の翌日・年末年始(12月26日~1月5日)・その他展示替え期間

リンク:公式サイト

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄奈良駅から南に徒歩10分

JR奈良駅から南東に徒歩15分

JR奈良駅西口から「ぐるっとバス平城宮跡ルート(土日祝・観光シーズンのみ運行)」乗車、「ならまち・なら工藝館」下車、南東に徒歩2分

近隣スポット

市立史料保存館から北にすぐ・なら工藝館から南東に徒歩2分・奈良町からくりおもちゃ館から北東に徒歩2分・西光院から北に徒歩2分・奈良町資料館から北西に徒歩3分・奈良町庚申堂から北西に徒歩3分・奈良町にぎわいの家から北西に徒歩3分

奈良市杉岡華邨書道美術館周辺地図