奈良町にぎわいの家の外観

【奈良町にぎわいの家】「大正モダン」の雰囲気を感じさせる変わり種の町家は上街道沿いに

ごあんない

築約100年の町家は少しモダンな佇まい

奈良町にぎわいの家は、ならまちエリアの中心部と言ってもよい元興寺(極楽坊)などからも近いかつての街道「上ツ道」沿いの歴史的町並みの中にある「町家」をそのまま公開している観光施設です。

にぎわいの家が立てられたのは大正6年(1917年)築約100年の町家となっており、かつては商人の住まいであった空間は、「格子の家」などの町家観光施設と比べるとかなり広々とした空間になっています。「築100年」というのは日本全体ではかなり古い建物にあたりますが、「町家」としてはそれほど古いものではなく、近代化が進んだ「大正時代」に建てられた建築らしく伝統的な佇まいの中にも、どこかモダンな雰囲気を感じさせる特徴的な町家となっています(洋室などがある訳ではありません)。

「二十四節気」をコンセプトに

町家そのものの魅力も大きなにぎわいの家ですが、施設としては「二十四節気」がコンセプトとされており、「季節」ごとの風情を楽しめるようにお部屋のしつらえが行われたり、節気をモチーフにしたコンセプトマークを使用した葉書の販売・写真パネルなどの展示も行われるなど、いつ来ても季節ごとの新鮮な気分を「町家」の風情とともに味わえる空間にもなっています。

様々なイベントも開催されます!

また、施設では町家や奈良の歴史についての講演会、町家にふさわしい音楽コンサート、現代アート展覧会、「通り庭」に設置されている巨大な「かまど」を実際に使用した「かまどご飯」作りをはじめ、季節ごとに行われる体験イベントなど、年間を通して多数のイベントが開催されています。イベントは子ども・ファミリー向けのものから、高齢の方が思い出を回想することができるものなど、あらゆる世代、あらゆるニーズに応えるものとなっていますので、「リピーター」が非常に多い施設ともなっており、肩肘張らずに「町家」を体験できる空間としては大変貴重な存在となっています。

にぎわいの家の風景・みどころ

外観・玄関

奈良町にぎわいの家の外観

奈良町にぎわいの家は、猿沢池から南に伸びる街道「上ツ道」沿いに位置し、周辺はならまち一帯でも町家が特に多いエリアとなっています。一般的な町家とは様式は異なるものの、にぎわいの家の外観もまた重厚な町家建築と呼べるものなっており、美しい「格子」がひときわ目立つ存在となっています。

玄関を入ると受付係の方が常駐するスペースと、大正・昭和のレトロ感あふれる調度品が置かれたコーナーがあり、「江戸・明治時代」のイメージに偏りがちな「町家」らしさとはまた違った雰囲気を感じさせる空間となっています。なお、入館は無料で、受付係の方に申し込み手続きなども行うことなく気軽に入館して頂けるようになっています。

にぎわいの家は、玄関を入ってすぐのエリアにも「中庭」のような空間があるというその他の町家ではあまり見られないような独特の佇まいとなっており、隙間から差し込む光のバランスが実に美しい空間となっています。

通り庭

奈良町にぎわいの家「通り庭」

玄関からしばらく進むと、「土間」の空間であり、上部が広々とした吹き抜けのようになっている「通り庭」にやってきます。かつての炊事の空間は、風通しもよく、荷物を移動する際にも使いやすいスペースとなっており、昔の生活者の知恵が活かされた空間となっています。

通り庭には、「かまどご飯」を頂けるイベントで実際に炊飯に使用されるかまども設置されています。

座敷周辺

奈良町にぎわいの家「座敷」

通り庭や中庭に囲まれる空間は、3つの立派な座敷・床の間のある空間となっており、広々とした座敷は講演会やコンサートの会場としても頻繁に使用されるようになっています。

建物の美しさに留まらず、館内では「二十四節気」をコンセプトにした施設らしく季節ごとに趣向を凝らした「しつらえ」も魅力となっており、リピーター率の高さの要因にもなっています。

仏間

奈良町にぎわいの家「仏間」

西側の座敷の北面には、かなり大規模な仏間(仏壇を置くスペース)があり、現在では仏壇は設置されていませんが、上部には圧巻の「天井絵」が描かれており、にぎわいの家訪問時には必見のスポットとなっています。

廊下

奈良町にぎわいの家の「廊下」から庭を望む

広々とした座敷の脇に伸びる廊下からは、格子越しに広々としたお庭の風景を眺めることが出来るようになっています。

 

中庭

奈良町にぎわいの家「中庭」

「格子の家」等と比較するとかなり広々とした中庭には、詳細は不明ながら元興寺関係堂宇の「礎石」らしきものも残されているほか、季節ごとの色合いや時には「現代アート」の舞台として美しい風景を味わえるようにもなっています。

中庭から見た「にぎわいの家」本体は、町家というよりは、確かに大正・昭和初期頃の文豪や豪商などの豪華な邸宅といったような趣となっており、奈良の「町家」としてはかなりユニークな存在となっています。

座敷周辺から中庭沿いを通り抜けると、重厚な「蔵」の扉が見えてきます。

奈良町にぎわいの家「蔵」内部

「蔵」の内部では、様々な展示イベントや季節ごとの装飾などが施され、自由に内部を見て頂けるようになっています。なお、蔵の中に自由に出入りできる「公開町家」は奈良ではこの「にぎわいの家」のみとなっています。(※蔵の二階部分への立ち入りに関しては禁止されていますのでご留意ください。)

 

厨子二階

奈良町にぎわいの家「厨子二階」

玄関を入ってすぐの位置にある板の間から伸びる小さな階段を登って頂くと、天井が非常に低いことが特徴の小部屋「厨子二階(つしにかい)」があり、現代アートイベントなどではその独特の空間を活かした展示が行われています。なお、厨子二階の南側の小部屋と北側の小部屋を結ぶ通り口は大変小さくなっていますので、頭上等には十分にご注意の上その風情をお楽しみください。

 

離れ座敷周辺

離れ座敷側の丸窓からは、メインの座敷及び中庭一帯を覗くような一風変わった風景を楽しめるようになっています。

奈良町にぎわいの家「離れ座敷」

にぎわいの家の中で最も西側にある部屋である「離れ座敷」には、訪問者が自由に書き込めるノートが設置されているほか、時折「現代アート」イベントの舞台としても用いられる空間となっています。

離れ座敷の西側には、縁側と裏庭があり、中庭周辺とはまた違った生活感あるのどかな雰囲気を味わって頂けるようになっています。玄関方面とはそれなりに距離が離れており、ここまでやってくれば奈良町の町家の「長細さ」を体感して頂けるようにもなっています。

施設情報

営業時間

9時~17時

※入館無料

休館日

水曜日 (祝日の場合は翌日が休館となります)
・祝日の翌日(その翌日も土曜・日曜・祝日に当たる場合は開館されます)
・年末年始の12月26日~1月5日

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・近鉄・JR奈良駅から市内循環「内回り」乗車、「田中町」バス停下車、北に徒歩6分

(※近鉄奈良駅からは「外回り」をご利用いただいても所要時間はあまり変わりません。)

近鉄奈良駅から南に徒歩12分

JR奈良駅から南東に徒歩18分

JR京終駅から北に徒歩12分

近隣スポット

奈良町資料館から北東にすぐ・御霊神社から北西に徒歩2分・元興寺塔跡から北西に徒歩2分・元興寺小塔院跡から北西に徒歩2分・奈良町庚申堂から北東に徒歩2分・元興寺(極楽坊)から南西に徒歩3分・ならまち格子の家から北に徒歩4分・奈良町南観光案内所(鹿の舟)から北に徒歩5分

奈良町にぎわいの家周辺地図