【手向山八幡宮神楽所・東照宮】かつての「徳川家」をお守りした社殿が保存される空間

概要

手向山八幡宮「神楽所」は、手向山八幡宮の「神門」や本殿・拝殿のある場所から少しだけ南側にあるかなり古い建物です。

この「神楽所」の観光地らしからぬ老朽化が進んだ佇まいは、むしろ趣を感じさせる風景となっており、それだけでも写真撮影スポットと言えるような存在になっていますが、大きな「みどころ」としては神楽所内部(神社の社殿側)にはかつて江戸時代に徳川将軍家を守護する神社として東大寺境内(現在の東大寺天皇殿)に設けられていた「東大寺東照宮」の社殿が移転され保存されているというものがあり、知名度は決して高くはないものの、ぜひ見ておきたいスポットとなっています。

東大寺東照宮は、将軍家元禄13年(1700年)に幕府への恭順の意思を示す意味も込めて東大寺に設置され、その後焼失と再建を経つつも徳川将軍家の神様として長い歴史を歩んできましたが、江戸時代の終了とともに幕府の神様としての「東照宮」は不要となったため、このようにかつての東大寺鎮守社である手向山八幡宮に移設されたものとなっています。現在でも社殿には徳川家を表す「三つ葉葵の御紋」が残されており、奈良では少し貴重な「江戸時代」を感じられる空間になっています。

また、その脇には平安時代の武将である「源頼光」が自ら甲冑を着て鬼退治をする様子を描いた絵が特に重厚な保存を施されることもなくそのまま残された場所もあり、こちらも隠れたみどころとなっています。

【奈良】かつての東大寺鎮守神「手向山八幡宮」ってどんなところ?歴史・みどころなどを徹底解説!

黄昏時の手向山八幡宮

かつての東大寺東照宮(手向山八幡宮・神楽所内)

神楽殿の建物に覆われる形で保存されている「旧東大寺東照宮」。知名度はほぼゼロと言ってもよい存在ですが、江戸時代の東大寺の歴史を伝える重要な存在となっています。

鬼退治の絵図は、見えにくい部分も多いですが、彩色も残されているなどみごたえのある存在となっています。

アクセス

JR、近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環外回り」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停下車、北東に徒歩15分

JR、近鉄奈良駅から奈良交通バス「春日大社本殿」行き乗車、終点「春日大社本殿」バス停下車、北に徒歩10分

JR奈良駅、近鉄奈良駅から「ぐるっとバス奈良公園ルート(土日祝日・観光シーズンのみ運行)」乗車、「手向山八幡宮・二月堂前」バス停下車、北に徒歩2分

周辺地図