【空海寺】きたまちエリアの東端に位置する東大寺の末寺

ごあんない

弘法大師空海が創建したとされる歴史あるお寺

空海寺(くうかいじ)は、東大寺境内の北側すぐ、「きたまちエリア」の東端部とも言える山麓に位置するお寺です。お寺は複数の宗派を合わせて学ぶという「八宗兼学」の理念に基づき東大寺の「華厳宗」と空海が開いた「真言宗」の二宗派を継承する東大寺の末寺となっており、その歴史は平安時代初期の弘仁元年(810年)に東大寺の別当に就任した弘法大師空海が設けた草庵に由来するとされています。

お寺には2つの立派な「地蔵菩薩」がいらっしゃいます

本尊としては地蔵菩薩石像が有名であり、このお地蔵さまは別名としては「阿那(あな)地蔵」と呼ばれてきた歴史を持っています。この由来としては、地蔵菩薩を造立した空海はそれを安置する石窟も造っており、その姿が穴倉のようであったことによるものとされていますが、現在その石窟は失われており、現在は本堂の内陣に秘仏として安置される状況となっています。

目にすることが出来るみどころとしては、本堂の北側にある「矢田地蔵菩薩石像」があり、こちらは「矢田寺(金剛山寺)」にあったものを移転してきたためそのような名前で呼ばれており、大きな舟型の石に彫られた地蔵菩薩の脇には、左右に五体ずつの「十王像」も彫られており、大変堂々とした佇まいが特徴となっています。

なお、お寺の山門前には平城宮跡保存に尽力した「棚田嘉十郎」の墓所があるほか、その他にも多数の著名人、東大寺関係者の墓所も設けられています。

空海寺は、観光スポットとしての認知度は低く、周辺を散策する観光客の姿もほとんど見られませんが、東大寺境内と隣接し、東大寺との深いつながりを感じさせる空間となっていますので、きたまち散策時にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

空海寺の風景

「きたまち」の町並みの端に佇む空海寺。観光寺院と言えるものではなく、訪れる人の数も決して多くありませんが、「阿那地蔵尊」の文字が空海ゆかりの歴史を伝えています。

空海寺(奈良市)

境内は一般の墓地のほか、小さな本堂と「矢田地蔵菩薩石像」などで構成されており、こぢんまりとした空間となっています。

山門前には平城宮跡保存に尽力した「棚田嘉十郎」の墓所が設けられています。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」・「州見台八丁目」行き乗車、「今在家」下車、南東に徒歩6分

近隣スポット

五劫院から南東に徒歩2分・旧細田家住宅から南東に徒歩2分・知足院から北西に徒歩5分・八鐵神社から東に徒歩5分・東大寺転害門から北東に徒歩7分

空海寺周辺地図