【氷室神社舞殿(拝殿)】舞楽が奉納される舞台として現在も用いられる

概要

氷室神社「舞殿」は製氷の神様として知られる氷室神社の境内の中央部にあり、参拝者が本殿に向けて祈りを捧げるスペースの正面にある建物で、奈良市の文化財に指定されています。建立された年代は不詳ですが、18世紀頃には現在の建物があったとされており、江戸時代からの建築であると考えられています。

この建物は一般の神社では「拝殿」と呼ばれる存在ですが、多数の芸能が奉納される氷室神社では「舞殿」と呼ばれています。そもそも氷室神社は、かつて江戸時代においては朝廷・幕府の行事に参勤する役割を果たした「三方楽所(さんぽうがくしょ)」のうちの一つである南都方(なんとがた)の楽人(芸能を行う人々)が拠点とした神社であり、神主も楽人が勤めていたという「製氷」の由緒とは少し異なる歴史も有しており、舞殿は楽人らが舞楽を上演・奉納する舞台として大変重要な役割を果たしてきました。

舞楽の上演・奉納にあたっては、楽器の演奏が舞殿の南西・南東側にある「東西廊」において行われ、舞楽を演舞する舞人はその東西廊から舞殿へと出てきて舞を奉納するという形式で行われていました。

なお、舞殿でのすぐ脇には旧日本海軍の砲弾がやや無造作に展示されており、観光客が少し驚いた表情をする姿も見られます。

氷室神社舞殿(拝殿)の風景

氷室神社の舞殿(拝殿)

アクセス

氷室神社へのアクセス情報は、以下の記事に詳しく解説しております。

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