西国三十三所巡拝道(東大寺)

【西国三十三所巡拝道(東大寺)】二月堂の裏手に広がる知られざる空間

目次

ごあんない

ほとんど誰も知らない「裏山」の秘密

東大寺境内では大仏殿に次ぐ知名度を誇る一大名所「二月堂」。その裏山には、二月堂のにぎわいとはうって変わり、奈良市民も含めてほとんど誰も知らない隠れたスポットがあります。

それが「西国三十三所巡拝道」

簡単に言えばこの「巡拝道」は、有名な「西国三十三所」にお参りせずとも参拝した場合と同じようなご利益を受けることができるように設置された大変「ありがたい」巡礼道となっており、三月堂裏手、「不動堂」脇から二月堂一帯の裏山に伸びる小道沿いに西国三十三所の各寺院にあたる石仏たちが並べられています。歴史としては昭和51年6月に建立されたものであるため、深い歴史に裏打ちされた風情を味わうという訳にはいきませんが、しみじみと心を込めてお参りするにはちょうどよいスケールになっています。

ずらりと石仏が並びます

曲がりくねった山道に沿って歩いていくと、一番の那智山青岸渡寺から三十三番の谷汲山華厳寺まで、更には8か所の番外のお寺を示す石仏と石碑がおよそ数メートル間隔でずらりと並べられており、その知名度の割にはかなり立派な「巡拝道」の雰囲気を感じることができます。

しかしながら、基本的にこの巡拝道は「人っ子一人いない」のが通常です。数百メートルに渡る巡拝道を歩く途中で別の参拝者に出会うことはまれなケースであり、石仏のみならず「二月堂の裏山」という空間ならではの風情をじっくりと味わいながら、一人で静かなひとときをお過ごしいただけるようになっています。「観光スポット」とは言えない知名度のスポットですが、二月堂参拝時にはぜひこちらにも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

東大寺「西国三十三所巡拝道」の風景

第一番「那智山青岸渡寺」

第二番「紀三井寺(金剛宝寺)」

第三番「風猛山粉河寺」

第四番「槇尾山施福寺」

第五番「紫雲山葛井寺」

第六番「壺阪山南法華寺」

番外「高野山金剛峯寺」

第七番「東光山岡寺」・第八番「豊山長谷寺」

第九番「興福寺南円堂」

第十番「明星山三室戸寺」

第十一番「深雪山上醍醐寺」

第十二番「岩間山正法寺」・第十三番「石光山石山寺」

第十四番「長等山三井寺」

第十五番「今熊野観音寺」

第十六番「音羽山清水寺」

第十七番「補陀洛山六波羅蜜寺」・第十八番「紫雲山六角堂頂法寺」

第十九番「革堂行願寺」

第二十番「西山善峰寺」

第二十一番「菩提山穴太寺」

第二十二番「補陀洛山総持寺」

第二十三番「応頂山勝尾寺」・第二十四番「紫雲山中山寺」

庚申塚「大青面金剛」

第二十五番「御嶽山清水寺」

第二十六番「法華山一乗寺」

第二十七番「書写山円教寺」

第二十八番「世野山成合寺」

第二十九番「青葉山松尾寺」

番外「豊山法起院」

第三十番「竹生島宝厳寺」

第三十一番「金亀山長命寺」

番外「華頂山元慶寺」

第三十二番「繖山観音正寺」

番外「菩提寺花山院」

第三十三番「谷汲山華厳寺」

巡拝道終点付近にあるお地蔵さま(詳細不明)

番外「荒陵山四天王寺」

番外「定額山善光寺」

川崎大師

番外「野崎慈眼寺」

番外「立願山楊谷寺」

アクセス

「巡拝道」の入り口は東大寺「不動堂」の南側にあります。また「巡拝道」の終着点は二月堂北東側の「山手観音堂」の裏手にあります。なお山手観音堂に回らずに巡拝道から続く道を道なりに進んでいくと「まんなおし地蔵尊」に到着します。

◇不動堂までのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」・行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停下車、北東に徒歩15分、または「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿」バス停下車、北東に徒歩15分

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」バス停下車、東に徒歩15分

ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「ぐるっとバス奈良公園ルート」乗車、「手向山八幡宮・二月堂前」バス停下車、北に徒歩5分

近鉄奈良駅から東に徒歩25分

JR奈良駅から北東に徒歩35分

◇不動堂(巡拝道起点付近)周辺地図