西方寺の本堂

【奈良駅周辺】阿弥陀様や大イチョウで知られる「西方寺」ってどんなところ?境内のみどころを解説!

ごあんない

行基菩薩の開祖と伝わる歴史あるお寺

西方寺(さいほうじ)は、近鉄奈良駅・JR奈良駅のいずれからも近い奈良のメインストリートの一つ「大宮通り」沿いに建つ浄土宗の寺院です。

歴史としては、奈良時代の神亀年間(724年~729年)に大仏建立にも貢献した「行基菩薩」が現在のきたまちエリアの北側にあたる「多聞山(佐保山)」にお寺を創建したことをその由来とするとされています。しかしながら戦国時代になると有名な戦国武将である松永久秀が「多聞城」を築城することになり、永禄二年(1559年)には現在の地に移転され、その後東大寺の勧進職に就いていた「祐全上人」によって再興が図られることになったと言われています。

なお、このお寺は戦国期以降は「南都総墓所」とも呼ばれる存在となっており、浄土宗の寺院であるにも関わらず、万人を救済するという理念のもと阿弥陀仏への信仰を有するすべての人々に開かれたお寺とされてきたという歴史も持っているほか、剣豪宮本武蔵がしばらく滞在したというユニークな伝説も残されています。現在の本堂は焼失後、宝暦7年(1757年)の再建となっています。

ご本尊は穏やかな表情の阿弥陀如来

お寺はいわゆる「檀家寺」であり、「観光寺院」ではありませんが、事前に問い合わせを行う事で本堂堂内の拝観(拝観料は志納)などを行って頂けるようになっています。

ご本尊としては、平安時代の仏像であり、天台宗の地位を確固たるものとした慈覚大師(円仁)により造立されたとも言われる阿弥陀如来像があり、美麗かつ丸みを帯びた姿はどこか親近感の湧く存在にもなっています。また両脇には脇侍として観音菩薩像・勢至菩薩像も安置されています。

このほかには、納骨堂に安置されている中興の祖をかたどった祐全上人坐像は奈良の仏師集団「宿院仏師」により制作された等身大のリアリティを感じさせる像となっており、像の内部からは遺骨・歯が発見されたという珍しい存在となっています。納骨堂には透き通った表情が魅力の地蔵菩薩立像もいらっしゃり、観光寺院ではないものの、仏像のみどころが多いお寺になっています。

西方寺のみどころ・風景

山門・大イチョウ

西方寺の山門

奈良のクルマのメインストリート「大宮通り」の真正面に位置する西方寺。観光などでJR奈良駅を発着する路線バスを利用する際には、このお寺の前を必ず通過することになります。

西方寺の大イチョウ

樹齢400年とも言われる圧倒的な大イチョウ。奈良市内でも有数の規模を持つイチョウは、通りを走る車からもひときわ目立つ存在となっています。

本堂周辺

西方寺の本堂

江戸時代に再建された本堂は、シンブルな美しさを感じさせる存在となっており、ご本尊である阿弥陀如来などはこの中に安置されています。

西方寺の十三重石塔

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄奈良駅から西に徒歩7分

JR奈良駅から北東に徒歩7分

奈良交通バス各路線「油阪船橋商店街」バス停から北にすぐ

近隣スポット

船橋商店街(南入口)は境内に隣接、蓮長寺から西に徒歩2分、念仏寺から西に徒歩3分、称名寺から南西に徒歩6分、開化天皇陵から北西に徒歩6分

西方寺周辺地図