東大寺念佛堂

【東大寺】地蔵菩薩を祀る奥行きのある空間「念佛堂」ってどんなところ?みどころを詳しく解説!

ごあんない

「奈良太郎」の真横にある朱色のお堂

東大寺念佛堂は、巨大な大鐘「奈良太郎」で有名な東大寺鐘楼の東側すぐの位置にある比較的小さなお堂です。東大寺境内では珍しく朱色で彩られたお堂の建物は、屋根をよく見ると「しころ屋根」と呼ばれる屋根の高さが少しだけずれて二重になっているような様式となっており、すぐそばにある俊乗堂と同じ形となっています。

現在のお堂自体は鎌倉時代に建立されたと言われていますが、その当初は念佛堂ではなく「地蔵堂」と呼ばれており、その後江戸時代には改修が行われた歴史を持っています。

立派な地蔵菩薩坐像をお祀りする

堂内は、装飾や備品などは少ないシンプルかつ広々とした空間が広がっており、中央部には一体だけ比較的巨大な「地蔵菩薩坐像」がお祀りされています。

この地蔵菩薩は、鎌倉時代の仏師で、運慶の系譜を引き継ぐ仏師「康慶」により、鎌倉時代の嘉禎3年(1237年)に運慶らの冥福を祈る目的で製作されたものとなっており、その地蔵菩薩の表情はどこか女性のような雰囲気を漂わせ、保存状態は概ね良好となっています。

なお、比較的大きな地蔵菩薩の内部には、小さな地蔵菩薩像が収納されていることが知られており、この小さな地蔵菩薩を巡っては、重源上人が持っていたものであるとか、香木として切り取られたといった様々な伝承が伝えられているようです。

その他には、お堂の奥には戦没者を慰霊する英霊殿もあり、三万柱に及ぶ第二次大戦期の奈良に関わる戦没者を祀っています。

拝観は基本的には可能です

地蔵菩薩坐像が魅力的な念佛堂ですが、近くの「俊乗堂」などが年2回しか公開されない一方で、こちらは隣接する御朱印授与所において申し出て頂ければ、基本的に内部を無料で拝観して頂けるようになっているということです。

また、春と秋のお彼岸の時期にはお堂で法要が行われるほか、英霊殿があるために、毎年8月11日には戦没者を慰霊する法要も行われています。

東大寺念佛堂の風景

東大寺念佛堂

東大寺鐘楼の脇から望む念佛堂。鐘楼からは本当に目と鼻の先にあり、俊乗堂、行基堂とともに一体的な風景を造り上げています。

東大寺念佛堂を近くから望む

日中は基本的に扉は開いており、隣接する御朱印授与所に申し出て頂ければ内部に入って頂くことも出来るようになっています。

東大寺念佛堂の案内板

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」・「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停下車、北東に徒歩11分、または「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿」バス停下車、北東に徒歩10分

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」・「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」バス停下車、東に徒歩11分

近隣スポット

東大寺鐘楼(奈良太郎)から東にすぐ、行基堂から南にすぐ、俊乗堂から南東にすぐ、辛国神社から南東にすぐ、大湯屋から南に徒歩2分、東大寺大仏殿から東に徒歩5分

東大寺念佛堂周辺地図