【奈良】春日大社「節分・中元万燈籠」の日程・内容・アクセス情報など【年中行事】

人々を「非日常」の世界へと誘い込む3000基もの圧倒的な「燈籠の美」

世界遺産である「春日大社」。その境内地には年間を通して世界中から大勢の観光客が訪れており、日本有数の観光スポットとして知られていますが、春日大社では年間を通して様々な神事・祭事などが行われています。

さて、そのようなたくさんの行事の中でも、特に有名で一般の観光客からの人気の高い行事として挙げられる行事と言えば、「万燈籠(まんとうろう)」

万燈籠とは、簡単に言えば、神社の境内がびっくりするくらいの数の「燈籠」の光に包まれる「光のイベント」とも言える行事となっており、燈籠の光は通常の時でも神秘的な雰囲気を漂わせているような神社に、一層『幻想的」な雰囲気を付け加えるような存在となっています。

ここでは、そんな「万燈籠」の開催日程や当日の見学の流れなどについてわかりやすく解説していきます。

万燈籠の内容・由来

「万燈籠」。それはその名前の通り、神社の中にある「たくさんの燈籠」に点火してその光を味わう行事となっていますが、実際に春日大社の境内には「釣り燈籠」が1000基「石灯籠」が2000基も設けられており、この3000基の燈籠すべてに点火される「万燈籠」は、日本最大級の「燈籠」イベントとも言える行事になっています。

燈籠は、古いものから新しいものまで、藤原氏ら貴族が奉納した燈籠もあれば、直江兼続のような一般の市民、現在の企業経営者などが奉納した燈籠もあるなどその歴史もバラエティ豊かなものになっています。

この「万燈籠」は800年程昔から行われているとされ、昔は毎晩のように点火されたこともあったようですが、現在は年2回、節分とお盆の時期に行われています。

万燈籠の日程

節分の時期とお盆に行われている万燈籠ですが、

節分の万燈籠に関しては

毎年節分の日(2月3日・4日頃)

のみ、そしてお盆の万燈籠に関しては

8月14日・15日

の2日間に渡り実施されており、節分の日の場合は平日・土日の区別なく実施されますが、お盆休みとも重なる夏のほうは比較的スケジュールを合わせやすくなっています。

開催時間は、節分とお盆の時期で1時間ずれるようになっており、

節分の万燈籠に関しては

18時~20時半頃

お盆の万燈籠に関しては

19時~21時半頃

の時間帯に全ての燈籠が点火されます。

また、点火の前には「舞楽」が奉納され、幻想的なムードを盛り上げます。

ちなみに、夏の万燈籠は、「8月14日」については「燈花会」最終日と重なりその一部として実施されるような形となり、翌日の「8月15日」「東大寺中元万灯会」・「高円山大文字送り火」と日程が重なる形になっており、その他のイベントと合わせて見学して頂けるようになっています。また、節分の日も興福寺の鬼追い式など、様々な節分行事と同じ日に開催されることになっています。

万燈籠の見学方法

さて、万燈籠の見学方法ですが、これは春日大社に通常時に参拝して頂く場合とは少し異なる場合が多いです。

当日は参道沿いを歩いてアクセスすることに変わりはないのですが、通常時と異なり南側の「若宮神社」・「夫婦大國社」周辺に誘導されてから本殿・回廊一帯にアクセスするような形になっています。

また、回廊内の万燈籠をご覧になりたい場合、春日大社の南門付近で「回廊内特別参拝」料金として500円をお支払い頂く必要があります。この料金を支払うと、「釣り燈籠」の光が織りなす圧倒的な風景が広がる「回廊」エリアを見学して頂くことが可能です。

これ以外には、3000円以上の「初穂料」をお支払い頂くことで、ご自分で「献灯」して頂くことも可能となっています。

春日大社へのアクセス・混雑傾向

万燈籠が実施される春日大社エリアへのアクセスは、基本的にはバスを利用するのが便利です。

バスはJR・近鉄奈良駅から「市内循環外回り」などを利用することになるほか、お盆のシーズンは特に多くの「臨時バス」も運行され、ほぼ随時バスが走っているような状況になります。下車するバス停は「春日大社表参道」バス停となっており、そこからはひたすら春日大社の参道を人混みの中歩いていくことになります。なお、バスの運賃は210円で、ICカード等もご利用いただけます。

なお、8月15日はマイカー乗り入れ禁止などの大規模な交通規制が実施されるほか、19時30分から21時の時間帯のみはバスも一時的に迂回運行を行い「春日大社表参道」バス停を通過しないため、その点はご注意ください。

ちなみに、「万燈籠」はかなりの混雑が予想される行事にもなっています。

もちろん、並んでも「入れない」ほど見学に苦労するようなことはなく、それほど待たなくても確実に「回廊」周辺を見学して頂けるようになっていますが、全体的に人混みの中を見学するような形になることは否定できません。

また、お盆シーズンは燈花会、大文字送り火などの見学者もやってくることになりますので、静かに見学して頂くようなことは不可能であることはあらかじめ確認しておいてください。

まとめ

以上、光のイベントとも言える「春日大社節分・中元万燈籠」について解説してきました。

見学は無料ではありませんが、ここでしか見ることが出来ない歴史ある「光」を見るために大勢の観光客がこぞって訪れる行事である「万燈籠」。

その性質上、春日大社の「静かな風情」を感じながら光を味わうことが出来るという訳にはいきませんが、その美しさは誰しもが認めるものとなっています。

万燈籠開催時には、その他の行事も数多く行われる日程となっていますので、様々な行事を巡りながら、最後にこの「万燈籠」の光を味わってみるのもよいかもしれません。