【航空自衛隊奈良基地】「基地開放」「基地祭」「納涼祭」ってどんなイベント?【一般参加可能】

「航空自衛隊」の精鋭が集う「奈良基地」内に入ることが出来る貴重な機会は年2回

奈良のまち。そして「自衛隊」。

その二つのつながりと言うと、必ずしも一般的にはつながりをイメージできる人は少ないようです。

実際に奈良は内陸にあり、空港も一切ないために一見軍事施設とは縁のないまちとして捉えられがちであり、確かに大規模な自衛隊員の駐屯地などは県全体も含めて一切設けられていない地域なのですが、

実は、少し市街地から離れた位置には、「航空自衛隊」の高級幹部となる人材が寮生活を行い知識や技術を身に着ける、日本の空の守りの屋台骨とも言える「航空自衛隊幹部候補生学校(奈良基地)」が立地しています。

この基地は、実際に飛行機が離陸したり、武器や資材が大量に保管されたりするような場所ではなく、あくまでも「教育機関」として位置付けられている基地なのですが、そんな特別な空間である「奈良基地」では、意外にも地域の方と自衛隊の関わりを持つ機会として、毎年「イベント」が盛大に開催されています。イベントは春先の「基地開放」と、初夏のシーズンに行われる「基地祭」、そして夏の終わりには「納涼祭」が行われ、とりわけ「基地祭」と「納涼会」は、「お祭り」として様々な催しが行われ、大勢の参加者でにぎわいます。ここでは年3回のこれらのイベントについて、なるべくわかりやすくその内容などについて解説していきます。

航空自衛隊「奈良基地」とは

さて、既にある程度述べてきましたが、「航空自衛隊」の「奈良基地」は、航空自衛隊の「エリート」である「幹部候補生」に「幹部」として航空自衛隊を率いていってもらうための専門的教育を行う機関として設けられています。

その歴史は昭和31年の創設から既に60年ほどの年月が経過しており、奈良のまちにとってはごく当たり前の風景となっており、バスの行き先「航空自衛隊」でも市民によく知られているところです。

基地は「通常時」は憲兵のような方(警務員)が厳重に警備をしておられ、周辺の歴史ある風景の中では物々しい雰囲気を漂わせていますが、年3回のイベントではごく普通に一般市民が立ち入ることが出来るほか、広報活動を重視しておられる自衛隊らしく、数人程度からの団体でも随時見学を受け入れておられるなど、「基地」に関わる、見学する機会は思いのほか多くなっています。

「基地開放」とはどんなイベント?

航空自衛隊奈良基地の1年のうち、まず最初に行われる一般向けイベントが桜のシーズンにおける「基地開放」となっています。

基地開放は、基本的には

「4月最初の土曜日」

になることが多く、一般的な「ソメイヨシノ(桜)」の満開になりやすい時期に合わせて実施されます。開放時間は、例年

9時~15時

の6時間に渡り開放されています。

このイベントは、敷地内に数多く植えてある「桜」を楽しんで頂けるように行われるものでもあり、「アルコール」を持ち込んで飲まない限り、基地内の芝生に座って自由に飲食をして頂くこともできます。

当日は、お花見以外にも基地内に展示してある航空機や資料館の見学も行って頂ける他、通常時は隊員しか利用できない基地内の売店を利用して頂くことも出来てしまいます。

また、少しだけイベントも開催され、例えば平成29年度の基地開放においては、隊員による太鼓の演舞の他、現役ブルーインパルス隊員の方によるトークショー、サイン会などが実施されました。

なお、以下で述べていく「お祭り」とも共通事項となっていますが、「事前申し込み」などの面倒な手続きは一切必要ありません。当日は基本的に「手荷物検査」もなく自由に基地内に入って頂けることになっているようです。

なお、交通アクセスは後述するように原則的に路線バスでのアクセスとなりますが、これ以外の「祭り」とは異なり基地開放の際は臨時バスではなく、通常の定期バスをご利用頂くことになります。

「奈良基地祭」ってどんなお祭り?

さて、奈良基地の1年でひときわ賑わいを見せるイベントと言えば、奈良の初夏を彩る「奈良基地祭」。

このイベントは、基本的に

「6月最初の土曜日」

に行われることが多く、2016年に関しては「創設60周年記念」の関係で基地祭が実施されませんでしたが、通常は例年必ず実施されるイベントになっています。基地祭のタイムスケジュールとしては、

9時~15時

という開催時間の場合が多くなっています。

内容としては、隊員が行進を行う姿を見ることが出来る「観閲式訓練展示」や小牧基地などから航空機が上空に飛来する「展示飛行」や自衛隊の各種装備品の展示自衛隊音楽隊による演奏会や子供向けイベントなどが実施されます。また、基地開放の時と同様に、基地内に設置されている「地上展示機」と資料館の見学を行って頂くことが出来ます。この中では、例えば子供向けイベントとしては、制服を着て記念撮影が出来る機会なども設けられており、軍事愛好家に留まらず、様々な年代の方、あらゆる人が楽しんで頂けるようなイベントになっています。

ちなみに、展示飛行が行われることもあり、このお祭りは軍事愛好家の方も含め大勢の参加者、見学者で賑わいを見せ、当日は「臨時バス(詳細は後述)」が運行されることになります。

なお、このイベントが開催される数日前には、基本的に必ず「展示飛行」の「事前飛行」が実施されることになっており、お祭りの当日も合わせ、市内には2度比較的大きな音が響き渡ることでも知られています。

「納涼会」ってどんなお祭り?

「基地祭」に参加できなかった場合でも、更に基地を見学するチャンスとして毎年開催されているのが夏の終わりの「平城山納涼会」

こちらは

「8月の最終土曜日」

に例年実施されていることが多く、開催時間はこれまでのイベントとはうって変わり、夏祭りらしく

17時~20時

という夜間の時間帯に実施されています。

イベント内容としては、夜間であるため展示飛行などは一切ありませんが、夏祭りらしく屋台の出店や「盆踊り」のような「総踊り」というイベント、隊員らによる太鼓の演奏、また夜間ならではの展示機のライトアップなど夏祭りにふさわしい多様な催しが行われます。

「納涼会」は展示飛行などがない代わりに、「お祭り」らしい内容が行われることもあり、年間のイベントの中でも最も「子供連れ」の方にとって楽しみやすいイベントになっていると言えるでしょう。奈良市内では夏に花火大会なども行われず、思いのほか「夏祭り」らしいイベントが少ない土地柄でもあるため、貴重な「夏祭り」としてお盆シーズンからは離れていますが、大勢の参加者でにぎわいます。

なお、もちろんこのお祭りでも「基地祭」と同様に「臨時バス」は運行(無料シャトルバス)され、夜間ですがアクセス手段はきちんと確保されますのでご安心ください。

交通アクセスは「奈良交通バス」一択です

以上、それぞれのイベントの概要を述べてきましたが、基本的にどのイベントでも「マイカー」によるアクセスは一切不可能となっています。

奈良基地には駐車場が一切設けられていないほか、周辺にもコインパーキングが一切ないため、基本的に車でアクセスすることは、すなわち「楽しめる時間」を減らしてしまうだけになってしまいます。

そのためアクセスは「公共交通機関」のみを利用することになるのですが、奈良基地は正門の真ん前に「航空自衛隊」バス停があり、近鉄大和西大寺駅、JR・近鉄奈良駅からそれぞれバス便が運行されているため比較的スムーズにアクセスして頂くことが可能です。

先述したように「基地祭」と「納涼会」の際にはJR奈良駅・近鉄奈良駅から、そして近鉄大和西大寺駅からそれぞれ臨時バスが運行されるため、時刻はあまり気にする必要もありません。

なお、どういうわけか、「基地祭」の際は通常運賃が必要な臨時バスとして、「納涼会」の際は無料シャトルバスとして運転されることになっていますので、その点ご留意ください。

ただし、「基地開放」の際だけは、いずれにせよ臨時バスが走らないため、通常30分おきに走る路線バスを利用する必要がありますので、その際は時刻をあらかじめご確認頂くことをおすすめします。

◇各バス停の乗り場と運賃・所要時間

JR奈良駅からは「西口」の「15番乗り場」から「西大寺駅」行きに乗車、運賃は210円、所要時間約15分

近鉄奈良駅からは駅西側の「13番乗り場」から「西大寺駅」行きに乗車、運賃は210円、所要時間約10分

大和西大寺駅からは駅北口を出てすぐの「1番乗り場」から「JR奈良駅西口」行きに乗車、運賃は240円、所要時間約10分

まとめ

以上、航空自衛隊奈良基地(幹部候補生学校)で1年のうちに行われる各「イベント」の概要について解説してきました。

改めて確認すれば、春の「基地開放」は、桜を楽しみながら主に見学を楽しむイベント初夏の「基地祭」展示飛行など本格的な「自衛隊」の雰囲気を十分に楽しんで頂けるイベント晩夏の「納涼会」は、奈良では貴重な存在となっている「夏祭り」としてお子様も楽しんでいただけるイベントとなっています。

いずれのイベントも、「軍事」や「自衛隊」に必ずしも関心がない場合でも十分楽しんで頂けることは共通していますので、世代を問わず、目的を問わず、ぜひ一度「奈良基地」に足を運んでみてはいかがでしょうか。