【奈良観光】「林神社(漢国神社)」の「饅頭祭」について簡単にまとめてみた【年中行事】

基礎知識・お役立ち情報

奈良のまちの中心部である「近鉄奈良駅」からほど近い位置にある「まちなか」の立派な神社である「漢国神社(かんごうじんじゃ)」

この神社は多くの観光客にはあまり知られていない神社であり、神社好きの方やディープな奈良を味わいたい少しマニアックな層に人気のある神社となっていますが、この神社の境内にある小さな境内社「林神社(りんじんじゃ)」は、日本で唯一の「お饅頭の神社」として知られるユニークな存在となっています。

そんな「饅頭の神社」の1年でひときわ賑わいを見せるのが、その名も「饅頭祭」と呼ばれる祭事が開催される日。

饅頭祭は、近年は段々と知名度が上がり、人気行事となりつつあるということですが、一体どんな内容で、どんな「おいしい」行事となっているのでしょうか。

ここでは、そんな「饅頭の神社の饅頭祭」についてその内容や日程などを解説していきたいと思います。

2021年の饅頭祭については、新型コロナウイルスの感染防止の観点から「饅頭の振舞い」などは行われません。


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林神社・饅頭祭の由来

さて、「饅頭祭」が行われる「饅頭の神社」である「林神社」は、なぜ、「饅頭」の神様と呼ばれているのでしょうか。

それは、神社の名前である「林」にヒントがあります。

実は、この神社の祭神は、林浄因(りんじょんいん)と呼ばれる実在した人物を祀っており、この人は中国(宋)から日本に渡来し、日本で初めて本格的な饅頭の製造を行った人物として知られているのです。林浄因は、当初奈良の地(神社のすぐ近くの「林小路町」)を本拠とし、饅頭の製造販売を行ったとされているため、それを記念してこの神社にお祀りされることになったわけです。なお、林神社自体は製菓業者の協力も得て昭和24年に創建されたものであり、比較的新しいものとなっています。

比較的新しい神社であるとは言え、饅頭製造の「創始者」が祀られている以上、当然ながらこの神社は全国の饅頭製造業者の厚い信仰を集めることになり、「饅頭祭」はその事業の繁栄等を祈る祭事として、多くの製菓(饅頭製造)業者が自分たちの製品をお供えする機会として行われているわけなのです。

饅頭祭の日程・開催時間

2021年は、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、饅頭の振舞いなどは行われませんのでご注意下さい。

饅頭祭は、毎年4月19日・午前11時から約1時間程度実施されます。

実施日程には平日、土日の区別はなく、日付は固定となっていますので、週末に開催される場合と通常の平日に開催される場合で、混雑状況が違う可能性があります。

但し、後述するように「饅頭の配布」については、午前10時ごろから整理券の配布が行われます。

饅頭祭の内容

名前を聞くだけでもユニークな雰囲気が感じられる「饅頭祭」ですが、祭事の規模については、祭事が行われる「林神社」が「漢国神社」の中の比較的小さなお社であるため、「饅頭祭」もそれほど大きな規模で実施されるものではありません。

また、祭事自体は全国の饅頭を製造する製菓業者の関係者らも列席し、林浄因の子孫に関係する製菓業者も含め、数多くの製菓業者からの「おいしそう」なお供え物でにぎわうものとなっています。一方で内容は玉串の奉納、祈願等の一般的な祭事の形態であり、時間的にもそれほど長い儀式ではありません。

イメージとしては、日本各地の製氷業者が集う氷室神社の「献氷祭」に似たような(少し規模を小さくした)祭事であるとも言えるでしょう。

もっとも、饅頭祭の知名度は、このような一般的な祭事というよりは、次項でご案内する「饅頭の配布」によるところが大きくなっています。

饅頭のふるまい・販売について

列席する製菓業者ではなく、一般の参加者、観光客の方にとっての「饅頭祭」の「魅力」。

それは、祭事が終わる頃に「無料」で「お饅頭」と「お抹茶」がふるまわれるという点にあります。

日本のどこであっても「無料」で「食べ物」が頂けるイベントには長蛇の列が出来ることはもはや恒例となっていますが、やはりこの饅頭祭でも、無料のふるまいを求めて多数の人が行列をつくります。

近年では、人気行事として定着化したのか「整理券」方式となり、あらかじめ整理券を受け取っておかなくてはふるまいを受けられないようになってしまいました。

整理券は、開催年により異なる可能性もありますが、祭事の1時間前である午前10時から配布されることが多くなっています。

すなわち、お饅頭とお抹茶が頂きたいのならば、それまでにしっかりと行列に並んでおく必要があるのです。整理券が配布される以上は数に限りがあります(概ね先着500人程度)ので、券がもらえず振る舞いが受けられなかったとしても、それは仕方のない事としてご理解頂く必要もあります。

なお、お饅頭とお抹茶のふるまいは、祭事終了後、概ね正午から14時ごろまで行われているようです。

林神社までのアクセス情報

最後に、林神社(漢国神社)へのアクセスについてもご案内しておきましょう。

林神社は、近鉄奈良駅から目と鼻の先といってもよいくらい近い位置にあります。

但し、場所はいわゆる大勢の観光客が向かう「東向商店街」などへ登る方角ではなく、地元住民しか利用しないような西側の出口を利用し、とにかく「やすらぎの道」という名前の通り沿いに出て頂く必要があります。

「やすらぎの道」沿いにある漢國神社の鳥居

奈良市街地を南北に貫きJR奈良駅へのアクセスにも便利な「三条通り」方面へも向かう「やすらぎの道」沿いの西側には、駅から徒歩3分もかからないような場所に大きな鳥居があり、その鳥居を越えて西に進んで頂くと、すぐに漢国神社の境内、そして林神社に到着します。鳥居自体はかなり目立つ存在なので、「やすらぎの道」にさえ出て頂ければ問題はありません。

なお、JR奈良駅からは「三条通り」沿いを東に進んで頂き、こぎれいなレストラン・カフェが入居する「奈良市観光センター」のある交差点からは北に少しだけ進んで頂ければ、すぐに「鳥居」に行きあたります。

周辺地図

まとめ

漢國神社内「林神社」の祭事である「饅頭祭」は、林神社に饅頭製造の「創始者」である林浄因が祀られることから、饅頭製造業者等の繁栄を祈念して実施されるものです。祭事自体はごく一般的なもので、多数のお饅頭が奉納されます。

饅頭祭は毎年4月19日、午前11時から実施されます。平日・土日祝日の区別はありません。

饅頭祭では「饅頭の配布」が行われ、こちらが人気を集めていますが、これを受け取りたい場合は概ね1時間前の午前10時から整理券が配布されます。なお、2021年については新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、お饅頭の振舞いなどは実施されません。

神社自体は、通常時に観光客で大にぎわいになるようなスポットとは言えませんが、「無料」で「ふるまい」が受けられることもあり、饅頭祭当日は相応の賑わいを見せることになります。整理券は先着順でありもらえない可能性もありますので、饅頭を受け取りたいのであれば、開催時間よりも早い時間から、あらかじめ並んでお待ち頂くことが無難かと思われます。


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