二月堂良弁杉

【二月堂良弁杉】東大寺初代別当ゆかりの杉の巨木は二月堂の正面に堂々とそびえ立つ

ごあんない

東大寺初代別当「良弁」が「引っかかっていた」とされる杉の大木

二月堂良弁杉(ろうべんすぎ・りょうべんすぎ)は、東大寺境内をを代表するスポットである「二月堂」の眺めの良い「舞台」の真っ正面に位置する、周辺からもひときわ目立つ杉の大木です。

この大木には、東大寺開山の祖、初代別当である「良弁」の名前が付けられていますが、これは、良弁がまだ赤ん坊の頃に、「トンビ」にさらわれてしまった後、この杉の木に引っかかっているところを保護され、僧侶として育てられることになり、最終的には成長した後に母親との再開も果たしたというユニークなエピソードに由来するものとなっています。

この伝説は広く語り継がれ、「良弁杉由来」という演目として文楽や歌舞伎で上演されてきたほか、現在でも奈良の市民劇団により親しみやすい形で再構成された「二月堂良弁杉」のミュージカル劇の公演が行われたりしています。

杉の木は「3代目」です

なお、杉の木自体は「伝説」の時代から同じ木が生え続けている訳ではなく、台風災害などの影響を受け木が破壊、枯死したこともあり、現在は昭和中期に植えられた3代目の杉となっています。ちなみに、現在の「良弁杉」以前の古木の根元の部分だけは、現在も地面に一部が残されています。

杉の木は周辺のどこから見てもよく目立つ存在であるほか、二月堂の石段近くにある小道を通り、木の真下近くまでアクセスして頂くことも可能となっています。隣には小さな神社「興成神社」もあり、神社の朱色と圧倒的な二月堂の建築、そしてそれに劣らない規模を誇る杉の巨木の織りなす風景は、大仏殿とはまた異なった壮大さを感じさせてくれます。

二月堂良弁杉の風景

正面から見上げる良弁杉

良弁杉は、まるで二月堂の建物がこの杉の木の位置を考えて設計されたように思われるほどに、二月堂の建物の真正面に美しくそびえ立っています。また、写真のように下から眺める姿のみならず、もちろん二月堂の舞台から西を眺めてみても、生駒山や大仏殿といった奈良の眺めのみならず、まずは風景の「ど真ん中」に「良弁杉」を望んで頂くことになります。

良弁杉の根元付近

木の真下には、現在の杉を植える際の経緯が記された石碑とともに、かつての良弁杉のものとされる切株、根元の一部もそのまま残されています。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、北東に徒歩15分、または「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿」下車、北東に徒歩14分

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」・「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」下車、東に徒歩13分

ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「ぐるっとバス奈良公園ルート」乗車、「手向山八幡宮・二月堂前」下車、北に徒歩4分

近鉄奈良駅から東に徒歩25分

JR奈良駅から北東に徒歩35分

近隣スポット

二月堂は東側すぐ、二月堂鎮守興成神社は南に隣接、三月堂(法華堂)から北にすぐ、四月堂(三昧堂)から北西にすぐ、手向山八幡宮から北に徒歩2分、大湯屋・二月堂供田から東に徒歩4分、東大寺大仏殿から東に徒歩5分

二月堂良弁杉周辺地図