阿弥陀寺

【阿弥陀寺】光明皇后ゆかりの「悲田院」もある奈良奉行ゆかりのお寺

ごあんない

奈良奉行とのつながりも深かった奈良町の小寺

阿弥陀寺(あみだじ)は、奈良市内の歴史的町並みゾーンである「奈良町(ならまち)」エリアの西端部といってよい市街地に隠れるように佇む寺院です。

浄土宗の寺院である阿弥陀寺は、かつては巨大寺院として奈良町エリア全域を伽藍におさめた「元興寺」の「龍樹庵」と呼ばれる建物が設けられた場所であり、徳川幕府が誕生する慶長年間、1600年頃には本堂を建造し、興福寺の門跡である「一乗院」の門主からお寺の名前を授けられたと言われています。その後元和5年(1619年)にはお寺は炎上してしまいますが、すぐに再建が行われ、江戸時代は「奈良奉行」とも関連の深いお寺として栄え、境内には初代の奈良奉行である大久保石見守長安の供養塔があるほか、奈良奉行を代々務めた「中坊家」の墓所がある菩提寺ともなっています。

境内には再建された「悲田院」も

お寺の境内は小さいながらも「奈良町」エリアに佇む複数のお寺の中では比較的しっかりとした規模を持っており、立派な本堂や客殿は1622年の再建当時の姿を留めているほか、奈良時代に光明皇后が建立した日本最古の「悲田院(貧しい人などを救う古代の福祉施設)」が、設立された興福寺から近隣の「南城戸町」内などを経てこの境内に移築されてきています(建物は再建されたものです)。

阿弥陀寺はお寺として「観光スポット」として広報しているようなお寺ではありませんが、建物の内部や仏像の拝観でない場合、外側からその姿を伺うことが可能となっています。近年は「地蔵盆」を主催なさるなど、地域にとっては欠かせないお寺として機能している阿弥陀寺は、すぐ近くの「十念寺」と合わせ、隣接する道路沿いから一目眺めておくだけでも「奈良町」の奥深さを体感できる、そんなお寺となっています。

阿弥陀寺の境内地(奈良町)

十念寺とほぼ隣接するような位置にある道路沿い、境内地の北側に山門があり、山門越しにお寺の内部を望むことが可能です。お寺は比較的広々とした境内を有しており、周辺からは重厚な「客殿」の建物なども確認することも可能となっています。

アクセス

十念寺から南西にすぐ・なら工藝館から南西に徒歩2分

近鉄奈良駅から南に徒歩11分

JR奈良駅から南東に徒歩14分

※一般的な「奈良町(ならまち)」エリアの町並みからはやや離れた位置にあります。近鉄奈良駅方面からは「小西さくら通り」を南下し、途中2車線の車道(ならまち大通り)を渡りすぐの位置から西に下る坂道を進んですぐの位置にあります。

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