東大寺大湯屋

【東大寺大湯屋】かつて僧侶らが身を清めるために使用した「お寺のお風呂」

ごあんない

二月堂裏参道の近くにある東大寺の「お風呂」

東大寺大湯屋(おおゆや)は、東大寺大仏殿の北側、二月堂の西側に伸びる「二月堂裏参道」近くに位置する比較的大きな建物です。

「おおゆや」と呼ばれるその建物は「湯」という文字が表しているように、簡単に言うと昔の「お風呂」がある施設となっており、かつての東大寺の僧侶たちがここで仏道に励むために「身を清める」ための沐浴を行っていたとされています。

大湯屋の歴史は大変古く、この建物の元となる施設は奈良時代から存在(創建年代は不詳)していましたが、平安末期の平重衡による南都焼討で焼失してしまい、現在残っている大湯屋はその後鎌倉時代に入ってから再建されたものとなっています。

「鉄湯船」と呼ばれる古い湯船が現存しています

大湯屋の建物は基本的に公開はされておらず、平成29年7月実施の特別公開が今までで唯一の一般公開となっていますが、建物の中には「鉄湯船」と呼ばれる鉄で造られた湯船が現存しており、重要文化財にも指定されています。また唐破風が付いた浴室なども残っており、一般的にイメージされる「東大寺」とは異なったユニークな風情を感じさせる空間となっています。

なお、大湯屋の北隣には、「二月堂供田」と呼ばれる田んぼもあります。こちらはお水取りの行事で使用されるお供えの餅などをつくるために餅米を栽培しているもので、「お寺の中の田んぼ」というこれまたユニークな存在となっており、「裏参道」からは田んぼと大湯屋のある味わい深い風景をご覧いただけるようになっています。

【二月堂供田(東大寺)】お水取り行事などに用いられるお米を栽培するお寺の「田んぼ」

東大寺大湯屋(鉄湯船)の風景

東西に拡がりのある比較的大きな建物である東大寺大湯屋。知名度や立地も含めて「地味」な存在であることは否めませんが、二月堂周辺を散策する際にはぜひ訪れておきたいスポットになっています。

裏参道沿いに堂々と広がる「二月堂供田」。そしてその奥に分厚い屋根を見せているのが「大湯屋」の建物となっています。

大湯屋の前に咲く桜

なお、春になると桜(ソメイヨシノ)が大湯屋の近くに咲き誇ります。周辺は東大寺境内では人通りが比較的少ないエリアですので、大湯屋の風情と合わせ、静かに桜を楽しんで頂けます。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」「山村町」「藤原台」「鹿野園町」「奈良佐保短期大学」「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、北東に徒歩12分

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」下車、東に徒歩10分

近鉄奈良駅から北東に徒歩25分

JR奈良駅から北東に徒歩35分

近隣スポット

俊乗堂から北にすぐ、東大寺鐘楼から北にすぐ、開山堂(良弁堂)から西に徒歩3分、二月堂から西に徒歩3分、法華堂(三月堂)から北西に徒歩4分、四月堂(三昧堂)から北西に徒歩4分

東大寺大湯屋周辺地図