【突然できた】奈良・大立山まつりとは一体なんなのか?【せっかくなので楽しもう】

大立山まつりとはなんなのか?

冬の奈良。それは観光客が少なくなるシーズンとは言われますが、一方では古くから若草山の山焼きといったイベントが行われ、決して常に閑散としているわけではありません。

しかし、2015年、突然「閑散期」対策のイベントとして登場したものがあります。

それは、「大立山(おおたてやま)まつり」

このまつりは、とてもざっくりと言ってしまえば、当初の目的は、真冬の平城宮跡を、四天王である「広目天」・「多聞天」・「持国天」・「増長天」をかたどった「大立山」が練り歩く、まあ「ねぶた」のようなイベントとして開始されました。

もちろん、ある年何の前触れもなく突如「発祥」し、オフシーズンに観光客を呼び込む対策の一環で行われるという名目であるからには、昔からあったイベントを復活したわけでもなければ、特別な由緒が存在するわけではありません。悪く言えば、これは、奈良県が主体となってやっている巨大な「官製イベント」として開始されたのです。だからこそ、一部の「市民」の方は相当辛辣な批判を加えるなど、必ずしも評判がよいとは限りませんでした。

しかし、仮に由緒に乏しい官製イベントであったとしても、「おまつり」としてやっているからには、次第にイベント内容も変化してきました。現在では「大立山」はイベントのメインではなくなり、県内の様々な伝統芸能やグルメが大集合するというごく普通の「冬のおまつり」に変化しており、十分に楽しむことができるおまつりになっています。

ここでは、そんな大立山まつりの日程、内容、アクセスなどについて、なるべく簡単にご紹介して参ります。


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大立山まつりの日程・内容

まず、大立山まつりの日程です。

日程は年度により替わりますが、基本的には

1月第4土曜日に実施される「若草山山焼き」と同日を含む数日間の日程となります。


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なお、平成30年は1月26日(金)~1月28日(日)の3日間でしたが、

平成31年は1月26日(土)・1月27日(日)の2日間になっています。毎年開催期間が縮小されている傾向にあります。

まつりの実施時間は、

26日が11時~19時・27日が11時~18時となっています。

入場は無料です。

さて、祭りの内容は、

これまでのメインイベントとしては四天王をモチーフにしたねぶたのような何かである「大立山」が、平城宮跡の大極殿周辺をとにかく豪快に練り歩く「大立山巡行」というものがあったのですが、平成31年のお祭りでは奈良県内各地で行われている伝統芸能が多数実演されるプログラムがメインイベントに変わっています。また、称徳天皇の「礼服・礼冠」の再現という取り組みも行われ、会期中には有名寺院の僧侶の方による講話プログラムなども多数開催されます。

他には、「あったかもん」と呼ばれる奈良県内のグルメや特産品が提供されるグルメイベントも実施され、冬の時期にふさわしい県内グルメを食べ比べることもできます。このグルメイベントは、比較的リーズナブルな価格設定である上に、結構おいしいメニューが勢ぞろいしていますので、寒いときほど特におすすめとなっています。

大立山祭りの公式サイトは、下記からご覧ください。

まつりの注意点

さて、以上のように大立山まつりの日程、内容をご紹介して参りました。

要するに、特に歴史的由来・ルーツはないイベントとは言え、行ってみればそれなりに面白そう・楽しめそうなイベントである。ということがなんとなくお分かりいただけたかと思います。

但し、まつりは真冬の「野外」で行われるため、注意点もございます。

まずは、当然ながら「寒さ」の問題です。特にまつりにとってはベストコンディションであるはずの、「すっきりと晴れた夜」などの場合、まつりが始まる時点から既に気温が0度以下、氷点下になっている場合があります。

まつり・観光には大阪や神戸方面から起こしの方も多いですが、大阪などと比較すると気温は5度ほど低いです。「あったかもんグルメ」に辿り付くまでに、凍える思いをする方も大勢いるかもしれませんので、厳重な防寒対策の上お越しいただくことをおすすめします。

また、もう一つは「雨天」の場合です。雨天の場合、イベントが中止となる場合もありますが、過去の実績としては雨天でも野外イベントが行われたこともあり、必ずしも全て中止になるとは限りません。しかし、平城宮跡で冬に「雨」に降られるというのは、ほとんど修行に近い状況となってしまいます。イベントが仮に行われることが決まったとしても、「雨天」の場合は、よほど意欲的でない限り、訪問されることをおすすめしません。

とにかく、大立山まつりにお越しの場合は、天候や気温についてある程度把握してから訪問されることをおすすめするというわけです。


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会場と交通アクセス

さて、まつりの会場ですが、これまでは平城宮跡「大極殿」前に広がる巨大広場周辺が会場であったのですが、2019年の大立山まつりからは、2018年にオープンした平城宮跡の拠点ゾーン「朱雀門ひろば」が会場となっています。

グルメイベントなどは、朱雀門ひろばの中央部を通る「朱雀大路」沿いに多数のテントが設けられ、食べ物の提供が行われます。基本的に、会場に一度到着してしまえば、それほどの「移動」を強いられることはありませんので、コンパクトなお祭りであると言えるでしょう。

会場までのアクセス手段としてはJR奈良駅西口・大和西大寺駅南口からの無料シャトルバスが祭りの時間帯に運行されます。

運転は約15~20分おきで、バスは会場のすぐそばにあるバスターミナルから発着しています。また、土日祝日に運行される「ぐるっとバス」も発着しており、奈良公園方面からもスムーズにアクセスして頂くことが可能です。

ちなみに、「駐車場」に関しては、平城宮跡内の駐車可能台数が特に夕方以降非常に少なくなっているほか、山焼きの日などは周辺道路が混雑する場合もありますので基本的にはクルマの利用はおすすめできません。


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まとめ

以上、少し謎の多いまつり「大立山まつり」の概要についてまとめてきました。

いろいろと批判されることの多い官製のおまつりではありますが、どんなお祭りでも実際に行ってみればそれなりに楽しめるものです。

冬の寒い時期にちょうどよいあたたかいご当地グルメも勢ぞろいしていることもあり、報道されるような状況と比べれば会場はにぎわいを見せているとも言われます。

県が主体となって行っている以上、また毎年開催期間が縮小されて行っている現状からすると、知事の交代や予算の都合で今後の継続が危ぶまれることもあるかもしれませんが、少なくともしばらくは開催され続けそうな「大立山」まつりに皆さんも一度くらい行ってみてはいかがでしょうか。祭りの内容も変化しており、ごく普通の「冬のお祭り」として楽しんで頂けるかと思います。