登弥神社の鳥居

【登弥神社】「粥占い」で有名な富雄川沿いの神社は立派な鎮守の森に囲まれる

ごあんない

富雄川沿いにひっそりと佇む大変立派な神社

登弥神社(とみじんじゃ)は、奈良市西部の郊外、「富雄川」沿いに位置する比較的大規模な神社です。周辺は郊外住宅地と里山、田園風景が混在するのどかなエリアであり、奈良市街地よりも大和郡山市の「矢田寺」などに近い位置に当たります。

木島大明神(このしまだいみょうじん)、鳥見明神とも呼ばれる神社の歴史は大変古く、延喜式の式内社ともなっています。なおその創建の由来は、神話時代の人物である「登美連」が祖先であり、神武天皇が大和の地を平定する際に功績があったとされる「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」などを祀ったことに由来するとされており、奈良時代以前から存在した神社であると言われています。

境内地には立派な社殿があり、本殿は東本殿と西本殿に分かれており、東本殿には「高皇産霊神」「誉田別命」が、 西本殿には「神皇産霊神」「登美饒速日命」「天児屋命」が祀られています。また本殿の左右に建つ複数の摂社にも多くの祭神がそれぞれ祀られています。

小豆粥を使用した「粥占い」は毎年2月1日に

なお、現在では2月1日に執り行われる「筒粥祭」でも有名で、この祭りでは「粥占い」によってその年の五穀や野菜が豊作になるかどうかを占います。占いは大きな釜で小豆粥を作り、その際に竹筒を釜に一緒に入れ、粥が出来上がった際に竹筒にどのくらいの「米粒」「小豆」が入っているかによって占うというユニークなもので、県の無形民俗文化財にも指定されています。

そのようなユニークな占いもあることで、歴史愛好家には知名度が比較的高い神社となっており、境内は隠れた「観光スポット」ともなっています。但し公共交通機関によるアクセスは不便な位置にあり、バスの時刻などを事前に調べてアクセスすることが必要です。また、境内地は立派な鎮守の森で囲まれていることから、夏場には「虫」が多くなる傾向がありますので、その点を留意した上でご訪問ください。

ちなみに、現在は神社の裏山を大規模に切り開いて新しい「県立病院」が建設中となっていますが、十分な範囲の「鎮守の森」は今後も確保されるということです。

登弥神社の風景

鳥居・参道

登弥神社の鳥居

登弥神社参道

奈良市中心部からはかなり離れた位置にある神社は、古い家並みも多い住宅街の端に立派な鳥居を持っています。鳥居を抜けて境内に入ると長い参道があり、なだらかな石段のある坂道が続いています。

拝殿周辺

拝殿の近くまで来ると、周辺の薄暗い森とは雰囲気が全く異なる大変明るい空間が広がります。なお、「粥占い」はこの周辺で執り行われます。

登弥神社拝殿

本殿

登弥神社本殿

本殿は重厚な西本殿と東本殿が横並びとなっており、東本殿のご祭神は高皇産霊神・誉田別命、 西本殿のご祭神は神皇産霊神・登美饒速日命・天児屋命となっています。

本殿の左右には5つの摂社が設けられています。境内社の名称とご祭神はそれぞれ向かって右側にある豊穂神社が大日霎命・豊受比売神・天宇受女神、山室神社が大物主神・菅原道真公、祓殿社は瀬織津比売神・速秋津比売神・気吹戸神・速佐須良比売神・表筒男神・中筒男神・底筒男神、向かって左側にある荒神神社が大山祇神・庭高津日神、比良田神社が猿田彦神・大己貴神・八重事代主神となっています。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・近鉄郡山駅から「若草台」行きバス乗車(本数が少ないため注意が必要です。)、「木島」下車、北西に徒歩3分

・近鉄奈良、JR奈良駅、西ノ京駅から「奈良県総合医療センター」行きバス乗車、終点「奈良県総合医療センター」下車、南に徒歩10分

・近鉄学園前駅から「奈良県総合医療センター」行きバス乗車、終点「奈良県総合医療センター」下車、南に徒歩10分

近隣スポット

周辺は富雄川に沿った田園風景が広がる、富雄丸山古墳から南東に徒歩20分、追分本陣村井家住宅から南東に徒歩35分

登弥神社周辺地図