大安寺の山門

【奈良】大安寺の「がん封じ笹酒まつり・夏祭り(光仁会・竹供養)」ってどんな行事?【日程・内容・アクセス】

年2回だけ行われる「癌封じ」のお祭りでは笹酒が振る舞われる

1月の奈良は初詣や山焼き以外は、比較的静かなシーズンの一つですが、西大寺の「大茶盛」など、ユニークな行事も所々で行われています。

そんな行事のひとつが「大安寺」で行われる「光仁会(がん封じ笹酒祭り」

その名の通り、無病息災を祈り、がんが起こらないように笹酒を飲むという内容の行事は、中高年の方を中心に毎年大人気で、当日は1万人を超える参拝者で賑わうこともあります。

また、大安寺では6月にも笹酒が振る舞われる「癌封じ夏祭り(竹供養)」が行われます。ここではそんな光仁会(笹酒祭り)及び竹供養(夏祭り)の由来のほか、行事の日程や内容、当日のアクセスといった内容を簡単にご紹介して参ります。

光仁会(笹酒祭り)・竹供養(夏祭り)の由来

現在はがん封じの行事として一般に親しまれる形で定着した光仁会ですが、その由来は奈良時代の「光仁天皇」を巡るエピソードに遡ります。

光仁天皇は天皇として即位する晩年までは権力争いなどに巻き込まれることを恐れ、「白壁王」と呼ばれていた即位前の時代は「酒を飲む」ことに明け暮れる不遇な時間を過ごしたと言われています。また、そんな「酒を飲んでいた」時期には、当時は広大な境内地を有した「大安寺」の中にある「竹林」でしばしば竹を取り、その竹にお酒を注ぎ優雅に飲んでおられたとも言われています。

そして、そのような中国の故事で言われるところの風流な「林間酒をあたためる」営みを続けられた結果として、無病息災を達成し、高齢となってからようやく天皇の地位にのぼりつめることができたと言われています。

このようなエピソードが光仁会の由来となっているのです。

つまり、光仁天皇の「健康ぶり」にあやかって、笹に注いだお酒を飲もうというのが現在の習わしなのです。

また、竹供養(夏祭り)のほうは、古代中国において、陰暦5月13日(6月23日ごろ)が竹を植えるとよく育つ日(竹酔日)であるとされたことにちなんで行われているものとなっています。

光仁会(笹酒祭り)の日程・内容など

がんを封じるご利益があるとして人気の「笹酒祭り」。

この行事は、土日・平日の区別なく

毎年1月23日

8時~16時頃の時間帯に

に行われます。そのため、平日の行われる年と土日に行われる年では、土日のほうが混雑するなど、混雑具合が異なる場合もあります。

さて、行事に参加する流れですが、

基本的に大安寺の山門から入って頂いた所で、

500円

を払い、笹酒を飲むための「竹」の器を頂きます(拝観料は500円のうちに含まれています)。

その後は、早速お酒を頂きたいところですが、まずは順序に従い、本堂にお参りしましょう。

そして、その後に外の笹酒コーナーで女性の方が振る舞われている「笹酒」を楽しんでください。ちなみに、お酒は「1杯だけ」ではなく、なんと「おかわり」することも出来てしまいます。

笹酒は、ビタミンやカルシウムを豊富に含むとされ、実際に健康によいお酒とも言われています。

なお、車を運転されている方や、お酒が飲めない方には、同じ要領で「水」も振る舞われていますので、そちらを頂くこともできます。

周りには、奈良の昔ながらの名物(食べ物)を販売する露店なども立ち並び、「おいしい」ひと時を過ごしながら無病息災を祈ることもできます。

ちなみに、癌封じの本格的な「ご祈祷」を希望される方は、3000円の祈祷料を支払うことで個別に祈祷して頂くことができます。そこでは「おさがり笹酒」といった特典も持ち帰ることができるそうです。

竹供養(夏祭り)のの日程・内容など

さて、同じく笹酒が振る舞われる6月の「竹供養」に関しては、

毎年6月23日

8時~16時頃の時間帯に

に実施されています。笹酒のふるまいは半年に1回ではなく、「1月と6月」になっていますので日程には少しばかりご注意ください。

こちらも光仁会と同じく拝観料と笹酒の振舞い込みで「500円」になっているほか、お酒とお水のどちらかを選べるようになっているなど、笹酒の振舞いに関しては1月のお祭りと変わりない内容を楽しんで頂けるようになっています。

光仁会と内容が違う点は、「竹供養」という名の通り「竹」にまつわる様々な行事が行われる「竹尽くし」のお祭りになっている点が挙げられ、供養を行う法要や竹の植樹、茶筅の販売や「虚無僧」が尺八を演奏するといった行事が行われるなど、「竹」一色の内容はさわやかな「初夏」にふさわしいお祭りとなっています。

当日の大安寺へのアクセスについて

さて、賑わいを見せる光仁会・竹供養ですが、1月の場合も、6月の場合も当日のアクセスは、基本的にお酒を飲むイベントである上、仮にお酒を飲まない場合でも、渋滞や駐車場の確保に関して面倒が起こりますので、基本的に公共交通機関の利用が便利です。

通常時は公共交通機関での大安寺へのアクセスは、5分以上離れた「大安寺」バス停などから徒歩でアクセスして頂く必要がありますが、お祭りの当日に限り、笹酒祭りの時間中、「近鉄・JR奈良駅」から「大安寺門前」を行き来する「臨時バス」が「随時運行」されます。

基本的にこれに乗れば、歩く必要はまったくなく、迷うこともなく直接大安寺にアクセス可能となっています。運賃は210円で、全国共通ICカード乗車券ももちろんご利用になれます。

なお、マイカーに関しては、広めの駐車スペースは確保されていますが、混雑具合次第では駐車できる保証がない上、行き帰りの道路も渋滞しますので、仮に「お酒を飲まない」運転手がいたとしても、その点には十分にご注意ください。

まとめ

以上、大安寺の「光仁会(笹酒まつり)・竹供養(夏祭り)」の概要についてまとめてきました。

小さなお寺で奈良の名物を味わいながら「お酒」を気軽に頂けるようなイベントは、その他のお寺ではあまり行われていません。

当日は通常の拝観料と同額で、お酒を楽しむことができる上、無病息災のお祈りもできてしまう「笹酒まつり(光仁会)」は、毎年大人気のイベントなのです。

また、お酒が飲めない人にも対応していますので、どのような人でも行事を楽しんで頂くことができます。

当日は臨時バスも随時運行されるなど、非常に利便性も高くなっていますので、例年多くみられる中高年の方々に留まらず「若い層」の訪問者がもっと増えてもよいような、そんなイベントにもなっています。

皆さんも、冬の寒い時期だからこそ心から温まることができる「光仁会(笹酒まつり)」、また初夏の風を味わいながら「竹」一色のさわやかな時間をお過ごしいただける「竹供養(夏祭り)」に是非お越しください。