【奈良】大安寺の「がん封じ笹酒まつり・夏祭り(光仁会・竹供養)」ってどんな行事?【日程・内容・アクセス】 | 奈良まちあるき風景紀行

【奈良】大安寺の「がん封じ笹酒まつり・夏祭り(光仁会・竹供養)」ってどんな行事?【日程・内容・アクセス】

観光お役立ち情報

2021年1月の「笹酒まつり」は、新型コロナウイルスの影響に伴い内容が変更・縮小の上実施されます。境内での飲食は不可・入堂制限等大幅な変更点がありますのでご注意下さい。
なお、本記事の内容は基本的に例年の「通常時」の内容が記されておりますので、その点はご留意下さい。

1月の奈良は初詣や山焼き以外は、比較的静かなシーズンの一つですが、西大寺の「大茶盛」など、ユニークな行事も所々で行われています。

そんな行事のひとつが「大安寺」で行われる「光仁会(がん封じ笹酒祭り」

その名の通り、無病息災を祈り、がんが起こらないように笹酒を飲むという内容の行事は、中高年の方を中心に毎年大人気で、当日は1万人を超える参拝者で賑わうこともあります。

また、大安寺では6月にも笹酒が振る舞われる「癌封じ夏祭り(竹供養)」が行われます。ここではそんな光仁会(笹酒祭り)及び竹供養(夏祭り)の由来のほか、行事の日程や内容、当日のアクセスといった内容を簡単にご紹介して参ります。

光仁会(笹酒祭り)・竹供養(夏祭り)の由来

現在はがん封じの行事として一般に親しまれる形で定着した光仁会ですが、その由来は奈良時代の「光仁天皇」を巡るエピソードに遡ります。

光仁天皇は天皇として即位する晩年までは権力争いなどに巻き込まれることを恐れ、「白壁王」と呼ばれていた即位前の時代は「酒を飲む」ことに明け暮れる不遇な時間を過ごしたと言われています。
また、そんな「酒を飲んでいた」時期には、当時は広大な境内地を有した「大安寺」の中にある「竹林」でしばしば竹を取り、その竹にお酒を注ぎ優雅に飲んでおられたとも言われています。

そして、そのような中国の故事で言われるところの風流な「林間酒をあたためる」営みを続けられた結果として、無病息災を達成し、高齢となってからようやく天皇の地位にのぼりつめることができたと言われています。

また、光仁天皇が崩御された後には桓武天皇がこの大安寺で一周忌の齋会を行ったともされています。

このようなエピソードが光仁会の由来となっているのです。

つまり、光仁天皇の「健康ぶり」にあやかって、笹に注いだお酒を飲もうというのが現在の習わしなのです。

また、竹供養(夏祭り)のほうは、古代中国において、陰暦5月13日(6月23日ごろ)竹を植えるとよく育つ日(竹酔日)であるとされたことにちなんで行われているものとなっています。

現在の大安寺境内には「いのちの小径」として、光仁天皇の風流な時間を思い起こすことが出来そうな竹林も整備されており、こちらも必見となっています。

光仁会(笹酒祭り)の日程・内容など

がんを封じるご利益があるとして人気の「笹酒祭り」。

この行事は、土日・平日の区別なく、毎年1月23日8時~16時頃にに行われます。

そのため、平日の行われる年と土日に行われる年では、土日のほうが混雑するなど、混雑具合が異なる場合もあります。

なお、2021年1月の笹酒まつりについては、新型コロナウイルスの影響に伴い内容が変更・縮小されています。
例年とは異なり、
・容器入り笹酒と竹盃の授与のみ(笹娘による授与はありません)
・境内での飲食は禁止(自宅でお楽しみ下さい)
・縮小の代替措置として馬頭観音立像を特別開扉
・本堂での祈祷は入場制限あり

等の変更点がありますので、十分にご注意下さい。

なお、通常時の行事の流れは以下の通りです(以下の情報は、2020年までに実施された流れであり、コロナ前の内容となります)。

基本的に大安寺の山門から入って頂いた所で、500円を払い、笹酒を飲むための「竹」の器を頂きます(拝観料は500円のうちに含まれています)。

その後は、早速お酒を頂きたいところですが、まずは順序に従い、本堂にお参りしましょう。

参拝後は外の笹酒コーナーで女性の方が振る舞われている「笹酒」を楽しんでください。ちなみに、お酒は「1杯だけ」ではなく、なんと「おかわり」することも出来てしまいます。

笹酒は、ビタミンやカルシウムを豊富に含むとされ、実際に健康によいお酒とも言われています。

なお、車を運転されている方や、お酒が飲めない方には、同じ要領で「水」も振る舞われていますので、そちらを頂くこともできます。

周りには、奈良の昔ながらの名物(食べ物)を販売する露店なども立ち並び、「おいしい」ひと時を過ごしながら無病息災を祈ることもできます。

ちなみに、癌封じの本格的な「ご祈祷」を希望される方は、3000円の祈祷料を支払うことで個別に祈祷して頂くことができます。そこでは「おさがり笹酒」といった特典も持ち帰ることができるそうです。

上記内容は、あくまでも通常時の内容であり、2021年のコロナ禍での内容ではありませんのでご注意下さい。

竹供養(夏祭り)のの日程・内容など

同じく笹酒が振る舞われる6月の「竹供養」に関しては、毎年6月23日の8時~16時頃に実施されています。

※新型コロナウイルスの感染状況に応じて内容変更・中止となる可能性があります。

笹酒のふるまいは厳密には半年に1回ではなく、1月と6月(5か月空く)になっていますので日程には少しばかりご注意ください。

こちらも光仁会と同じく拝観料と笹酒の振舞い込みで「500円」になっているほか、お酒とお水のどちらかを選べるようになっているなど、笹酒の振舞いに関しては1月と変わりない内容を楽しんで頂けるようになっています。

光仁会と内容が違う点は、「竹供養」という名の通り「竹」にまつわる様々な行事が行われる「竹尽くし」のお祭りになっている点が挙げられ、供養を行う法要や竹の植樹、茶筅の販売や「虚無僧」が尺八を演奏するといった行事が行われるなど、「竹」一色の内容はさわやかな「初夏」にふさわしいお祭りとなっています。

当日の大安寺へのアクセスについて

さて、賑わいを見せる光仁会・竹供養ですが、1月の場合も、6月の場合も当日のアクセスは、基本的にお酒を飲むイベントである上、仮にお酒を飲まない場合でも、渋滞や駐車場の確保に関して面倒が起こりますので、基本的に公共交通機関の利用が便利です。

通常時は公共交通機関での大安寺へのアクセスは、5分以上離れた「大安寺」バス停などから徒歩でアクセスして頂く必要がありますが、お祭りの当日に限り、笹酒祭りの時間中「近鉄・JR奈良駅」から「大安寺門前」を行き来する「臨時バス」が「随時運行」されます(2021年も運行予定)。

基本的にこれに乗れば、歩く必要はまったくなく、迷うこともなく直接大安寺にアクセス可能となっています。運賃は220円で、全国共通ICカード乗車券ももちろんご利用になれます。

なお、マイカーに関しては、広めの駐車スペースは確保されていますが、混雑具合次第では駐車できる保証がない上、行き帰りの道路も渋滞しますので、仮に「お酒を飲まない」運転手がいたとしても、その点には十分にご注意ください。

まとめ

大安寺の「光仁会(笹酒まつり)・竹供養(夏祭り)」は、高齢になってから即位された奈良時代の「光仁天皇」にちなみ、無病息災を祈り、がんが起こらないようにとの願いを込めた笹酒が振る舞われるという行事です。

光仁会(笹酒まつり)は毎年1月23日竹供養(夏祭り)は毎年6月23日の実施です。平日・土日の区別なく実施されるため、年により混雑が異なるケースがあります。

例年の流れ(コロナ禍前の状況)としては、当日境内に入る際に500円の拝観料を払うと、笹酒の振る舞いを受けられる他・境内拝観・本堂参拝等をして頂けるようになっています。

なお、2021年1月の笹酒まつりについては、新型コロナウイルスの影響に伴い内容が変更・縮小されています。例年とは異なり、笹酒は振る舞いではなく、授与されて「自宅」で頂く形式となります。また、本堂での祈祷も入堂制限がある等、例年とは都合が大きく異なりますので、十分にご注意下さい。

アクセスについては、当日は奈良交通バスの「臨時バス」も随時運行されており、公共交通機関によるアクセスが便利となっています。

大安寺は、混雑する「笹酒まつり」開催時を除いては、かなり静かで落ち着いた風情のお寺ですので、通常時に拝観に訪れるのも大変おすすめです。