【元日】お正月の奈良観光のコツと初詣スケジュール【イベント・特別公開など】

お正月の奈良と言えばやっぱり「初詣」。

近年いっそう注目が高まる古都・奈良。

奈良へは年間を通して観光客が大勢やって来る中で、外国人の観光客も大幅に増えていますが、例外的に「日本人」で埋め尽くされるシーズンがあります。

それは「お正月」

元日から三が日は寺社仏閣以外の施設が閉館していることが多い中、奈良の神社やお寺は初詣のお客さんで大にぎわいを見せます。そして、初詣へは大阪や京都、奈良県内各地からを中心に大勢の人がこぞって訪れますので、この時期ばかりは日本人の姿が目立つことになる訳です。

奈良の観光シーズンの中で、初詣の時期だけが、「開館している施設」や「人の流れ」などが他の時期と大きく異なりますので、「奈良の楽しみ方」もこの時期ばかりは少し異なってきます。

このページでは、そんな奈良のお正月に行われる行事、寺社仏閣の拝観時間、また交通アクセスのコツなどをご紹介していきたいと思います。

お正月の「奈良」に来る際の注意事項

お正月シーズンの交通アクセス

どんな手段で来るにせよ、奈良に来る際に考えておかなくてはならないのは「交通アクセス」の問題

特にお正月はいつもの奈良とは雰囲気が変わります。いつもなら平城宮跡、奈良町などへも分散する観光客の流れですが、ほとんどのお客さんは「春日大社」を中心に主要な寺社仏閣へ直行することになります。

また、春日大社周辺では元日・三が日にかけて混雑する日中などの時間帯は、一般車両の通行が禁止されます。そもそも、クルマでやってきても駐車場はその数が少ないうえに大混雑。春日大社や東大寺から離れた奈良町エリアに駐車する人も多いですが、値段がいつもよりかなり高め、1回2000円などに設定されていることもあります。

よくあるエピソードとしては、駐車場を探してうろうろしているうちに2時間とか3時間以上かかった。というような悲しい話もしばしば聞かれます。要するに、簡単に言えば、余程の事情がない限り、電車で奈良に来て、そこからバスで色々な寺社に向かうのが良い。ということです。

この時期は、JR・近鉄奈良駅と東大寺・春日大社方面をそれぞれ結ぶ奈良交通バスが、時刻表に関わらずほぼ随時、臨時バスとして運行されています。特に大みそかから元旦にかけては、一晩中にも近鉄電車や奈良交通バスの運行があるため、新年になる瞬間を奈良で迎える場合には大変便利なものとなっています。また、奈良交通バスは車両通行禁止エリアも特別に通行できますので、仮にその手前で渋滞に巻き込まれたとしても、どう考えてもバスのほうが早く、スムーズにアクセス出来るのです。

駐車料金を考えれば、家族で来ても公共交通機関を使うほうが安くなる可能性が高いうえに、時間的にも電車・バスがスムーズなわけですから、まず、マイカーで行く理由はないということになるわけです。

元日に閉館している主要観光施設

さて、お正月の奈良は、初詣に特化した観光シーズンになりますので、いつもの奈良とは少し事情が変わってきます。

主要な寺社仏閣以外の「観光施設」では、開館しているところもありますが、結構閉まっているところが多いのです。ここでは閉館している主要な施設をご紹介します。

例えば、いつもは大にぎわいの「奈良町」エリアも、この時期ばかりはひっそりとしています。観光施設としては、例えば「奈良町にぎわいの家」「奈良町格子の家」「奈良町からくりおもちゃ館」「なら工藝館」「奈良市史料保存館」「奈良市杉岡華邨書道美術館」といった奈良市が運営に関わっている施設は三が日は全て閉館しています。

但し、「奈良町資料館」「奈良町情報館」などの民間施設は元日も開館しているものがあります。

またカフェや飲食店に関しては、営業しているものもありますが、通常時よりは営業店舗が少なくなります。

「餅飯殿」や「下御門」といった商店街にある店舗に関しては、観光客に人気の店舗も含め、ほとんどが三が日から4日頃まで閉店しています。

なお、平城宮跡エリアに関しても、「平城宮跡資料館」などは三が日にかけて閉館しています。

このように、奈良のお正月は、「初詣」以外の面から言えば、当たり前と言えばそれまでなのですが、「一年で最も静かな時期」となっています。

初詣が混雑しているから、さぞかし奈良町なども稼ぎ時なのだろう。と思って「観光」に来るとがっかりしてしまいますので、そのあたりはご注意ください。

主要な神社・お寺の「お正月」スケジュール

さて、ここからは初詣にやってくる人向けに、主要な神社・お寺について、その「お正月」シーズンの拝観時間や行事などについて簡単にまとめていきたいと思います。

時間やイベントについては、例年のスケジュールを示していますので、今後変更される可能性もあります。

春日大社

開門時間

・1月1日(元日)0時~20時 ・1月2日、1月3日 6時30分~19時 ・1月4日、1月5日 6時30分~18時

行事

◇1月1日 午前5時~  歳旦祭 摂末社巡拝 (※拝観不可) ・神職たちが1年の平和を願い神社の境内を回る儀式です。

◇1月2日 午前10時~ 「日供始式並興福寺貫首社参式」 ・春日大社が興福寺の傘下にあった時代の面影を残す儀式であり、神社で読経が行われます。

◇1月3日 午前11時~ 「神楽始式」 ・春日大社の巫女さんにより「神楽」が奉納されます。

東大寺

大仏殿の拝観時間

・1月1日(元日)0時~8時まで初詣「無料拝観」時間(8時以降は通常拝観)

・それ以降の1月各日 8時~16時30分

行事

◇1月1日(元日) 「桟唐戸」の開扉 ・通常は開かれない大仏殿外側の「桟唐戸」が開かれ、大仏様のお顔が大仏殿の外側から見えるようになります。

◇1月1日(元日)午前0時~ 「観音経読経(東大寺二月堂)」 ・読経のほか、3が日にかけて「万燈籠」が点灯されます。

◇1月3日・5日 午前10時~ 「大般若法要(二月堂)・雑煮会(11時~13時半頃まで)」

※3が日には東大寺で「万灯明料」(1500円)と「お鏡料」(2000円)の勧進を受け付けています。この勧進を申し込むと1回ごとに「坊雑券(ぼうぞうけん)」が1枚頂くことができます。この券は、大般若法要終了後に、二月堂北側の「北の茶所」で振る舞われる「雑煮」と交換することができます。

興福寺

拝観時間

・東金堂及び国宝館の拝観、見学時間は通常通り 9時~17時(16時45分最終入場)

行事

◇1月1日~3日、各日14時~ 「新春護摩祈祷」(南円堂のすぐそばにある不動堂で実施・要申し込み)

◇1月2日 10時~ 「春日社参式」 ・神仏習合の面影を残す儀式として、興福寺の僧侶らが春日大社に参詣します。

薬師寺

拝観時間

・大晦日午後10時~元日(1月1日)午前2時頃まで「白鳳伽藍無料拝観時間」

・それ以外は8時30分~17時(最終入場16時30分)

行事

※行事内容は例年のものであり、各年の実施内容の詳細については薬師寺の公表する情報などもご参照ください。

・12月31日(大晦日) 23時45分~「修正会法要」 ・金堂の 「国宝吉祥天女画像」を本尊として、次の1年間の平穏を祈る法要であり、奈良時代から行われている深い歴史を持っています。

・1月1日(元日) 0時30分~ 「年頭法話(東僧坊)」 ・薬師寺の管主により、新年を迎えてのお話があります。

・1月1日~3日 8時30分~17時 「国宝吉祥天女画像特別開扉」

・1月1日~1月3日 9時~ 「写経会(写経道場)」 ・薬師寺おなじみの写経を新年にあたって行います。

・1月1日~1月3日 10時~16時頃 「初護摩祈祷(大講堂前)」

・1月1日~1月3日 13時~ 「修正会吉祥悔過法要(金堂)」

・1月1日~1月3日 13時30分~ 「新春法話(東僧坊)」 ・年頭法話に続き、3日続いて薬師寺管主により新年を迎えてのお話が行われます。

その他の寺社

【唐招提寺】

1月1日(元日)午前0時~2時「修正会護摩供」 ・1月3日 18時~20時「修正会護摩供餅談義」

・元日には除夜の鐘とともに新年の平安の祈願が行われ、3日には若いお坊さんが面白おかしく餅の名を呼ぶユニークな行事として「餅談義」も行われます。

【大安寺】

1月1日午前0時~「除夜の竹明かり」

・新年の無事平穏を祈るために光が灯され、境内がほのかな光で包み込まれます。また「赤米粥」が振る舞われます。

【率川神社】

1月1日午前0時45分~「歳旦祭(御神火まつり)」

・大神神社由来の火が参詣者に分け与えられ、それぞれが火縄などに灯して持ち帰ることがでます。

まとめ

以上、奈良のお正月を楽しむコツと、主要な寺社仏閣に限ってですが、行事などのスケジュールについてまとめてきました。

初詣に関していえば、奈良市内の有名な神社は「春日大社」一強となっており、その他の神社に分散しない分、春日大社の混雑は凄まじいものです。

待ち時間やアクセスの過程で損をしないよう、先ほども述べたように、なるべく「電車・バス」といった公共交通機関を利用して、「クルマ」に縛られず自由に動ける体制を整えて初詣に臨むことをおすすめします。

一方、奈良のお正月はそれ以外は基本的には静かなものです。「初詣」という場面に限っては一年で最大級のにぎわいを見せますが、それ以外は一年で最も静まり返る時期でもあります。

その意味では、「お店」巡りは思うように楽しむことはできないかもしれませんが、奈良町エリアやきたまちエリアの「まちあるき」を静かに楽しんで頂ける「穴場的な時期」ともなっています。

近年は、観光雑誌などの影響のみならず、自分でオリジナルなこだわりを持って旅を造り上げる個人旅行者も増えていますので、「お正月」シーズンはそういった人々にとって、ある意味では奈良を楽しみやすいシーズンなのかもしれません。

いずれにせよ、このシーズンは一般的には「初詣」に特化したシーズンであることは確かです。

一つに集まる人の流れに戸惑うことがないよう、交通アクセスや参拝のスケジュールなどをあらかじめしっかり把握した上で奈良にお越し頂き、楽しいお正月をお過ごしください。