龍象寺山門

【龍象寺】行基が創建したとされる帯解エリアのお寺には「龍」をめぐる伝説も残される

ごあんない

帯解エリアの古い町並みに囲まれた小さなお寺

龍象寺(りゅうぞうじ)は、帯解寺などがある上街道沿いに広がる「帯解エリア」の古い町並みの一角にある高野山真言宗の小さな寺院です。

その歴史は大変古いもので、天平2年(730年)に、光明皇后の安産祈願をする中で、行基菩薩により創建されたと言われています。なお、当時は近くにある「広大寺池」のそばにあった大きなお寺「広大寺」の奥之院として設置されたともされています。なお、このお寺はあくまでもかつて存在した広大寺に由来するものであるため、現在有名なお寺として知られている近くにある「帯解寺」の「奥の院」ではありません。

ちなみにこのお寺の「龍象」という名は「広大寺」に生息したとされる「巨大な龍」に由来するものとされ、お寺にある龍の絵から龍が抜け出して広大寺池で遊ぶといったユニークな伝説も残されています。

安産祈願で知られます

なお、こちらのお寺の本尊は、安産を祈願する「帯解子安地蔵」となっており、安産祈願と言う点では近隣の有名な「帯解寺」と同じような形をとっています。

毎年7月23日には地蔵盆の宵祭りが行われ、帯解寺周辺から龍象寺までのエリアには露店などが立ち並び地域の人々などで賑わいを見せます。

境内地は小さなものですが、堂々とした本堂や鐘楼があるほか、美しい桜の木など植えられています。境内拝観は年間を通して自由ですので、観光地化されていないお寺の中で、奈良の田舎らしいひっそりとした風情を楽しむことが可能です。

龍象寺の風景

龍象寺の鐘楼

帯解寺からは少し離れた「帯解エリア」の町並みの南端部に位置する「龍象寺」。小さくも立派な山門の横には、こちらもしっかりとした佇まいの鐘楼も設けられています。

龍象寺本堂

境内に入ると、すぐ目の前に広がる本堂の建築。龍象寺と特に関連はありませんが、雰囲気としては福智院や不空院といった小さなお寺の風情を彷彿とさせるものがあります。

龍象寺境内のお地蔵さま

境内は「観光スポット」化されていない古き良きお寺らしく小さな石碑やお地蔵さまなどが設けられ、とても居心地のよい空間となっています。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「天理駅」「下山」「窪之庄」行き乗車、「下山」下車、西に徒歩8分

JR帯解駅から南東に徒歩2分

※帯解駅からの最短ルートは、駅東側出口近くから東に伸びる細い小路を進んで頂くルートですが、案内表示等も乏しくややわかりにくくなっていますのでご注意ください。

近隣スポット

周辺は上街道(帯解エリア)の歴史的町並みが広がる、帯解寺から南に徒歩3分、春日神社から南東に徒歩4分、八坂神社・円満寺(山町)から西に徒歩5分、広大寺から東に徒歩8分、ベンショ塚古墳(森常稲荷大明神)から西に徒歩9分

龍象寺周辺地図