【休ヶ岡八幡宮】「国宝の神像」や「桜のトンネル」でも知られる「薬師寺の鎮守神」

ごあんない

1000年以上「薬師寺」を守り続けた由緒ある神社

休ヶ岡八幡宮(薬師寺八幡宮・やすみがおかはちまんぐう)は、世界遺産である薬師寺の南大門からほど近い「孫太郎稲荷神社」と隣接する位置にある神社です。

この神社は大分の宇佐八幡を勧請したものであり、平安時代の寛平年間(889年~898年)に創建されたと言われています。当初から薬師寺を護るための鎮守神として設けられた神社は、1000年の時を経てなお「薬師寺の鎮守神」として堂々と鎮座しています。

小ぶりな境内地ながら、社殿は非常に立派なもので、現在見ることが出来る社殿は江戸時代初期の慶長8年(1603年)の建造となっています。なお、社殿は雨ざらしになっているにも関わらず美しい佇まいを維持しており、実に深みのある色合いを残しています。

なお、神社の周辺には薬師寺参詣の折にはまずこの神社を参拝してからお寺に行くことを勧める立て札が置かれているように、奈良市内の多くのお寺の鎮守神が廃仏毀釈などの時期に独立した存在となっていく中で、この神社は現在でも薬師寺と一体的な存在となっており、お寺の中の神社という地位を保ち続けています。

国宝の「神像」をお祀りしてきた神社でもあります

そのような由緒ある休ヶ岡八幡宮ですが、神社のご祭神としては八幡宮の神として、僧形八幡神(そうぎょうはちまんしん)・神功皇后・仲津姫命(なかつひめのみこと)を祀っています。なお、この祭神は僧形八幡神坐像・神功皇后坐像・仲津姫命坐像からなる国宝八幡三神坐像という「神像」いう形として祀られていましたが、現在神像は奈良国立博物館に寄託されています。

少しわかりにくい位置にある「参道」は春になると「桜のトンネル」に

神社は薬師寺の駐車場へとつながるルート沿いにありますが、公共交通機関を利用する人は薬師寺の「南門」までしか訪れないことが多く、薬師寺の駐車場を利用する人々以外は通過しないエリアとなっており、唐招提寺・薬師寺を周遊するルート上に位置する神社とは言えません。しかしながら神社の場所自体は「薬師寺南門」からすぐの位置にありますので、薬師寺拝観の折には「薬師寺の一部」としてその歴史ある風情を確かめるために足を運んでみることをおすすめします。

なお、薬師寺駐車場へと伸びる道とは別に、神社本体の参道は近鉄電車の線路を横切る形で近くの住宅街の一角から伸びています。この住宅街から伸びる参道は、春になると桜が咲き誇り、小さな「桜のトンネル」のような風景を生み出すことで知られており、観光客からの知名度は低いものの、地元の方や桜と近鉄電車を合わせた鉄道写真を撮りに来られる鉄道ファンの方などが桜の美しさを味わいに訪れる空間となっています。

休ヶ岡八幡宮(薬師寺)の風景

薬師寺休ヶ岡八幡宮への参道(桜のトンネル)

薬師寺からも、近鉄西の京駅からも少し離れた住宅街から伸びる参道は桜のシーズン以外は地味な存在ですが、桜の時期になると圧巻の桜の花と所々に咲く雪柳もよいアクセントとなった「桜のトンネル」として圧巻の風景が広がります。

休ヶ岡八幡宮の鳥居

休ヶ岡八幡宮本殿

近鉄電車の線路沿いからすぐの位置に東を向いて堂々とした佇まいを見せる休ヶ岡八幡宮。美しい社殿は、その保存状態・大きさともに奈良市内でも有数の状態、規模を誇るものとなっています。

休ヶ岡八幡宮前の酒樽

神社周辺で目立つ存在と言えば「酒樽」。お酒が神社に奉納されることは一般的ですが、このような立派な酒樽は市内では春日大社くらいでしか見ることが出来ません。

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄西ノ京駅から南に徒歩7分

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「奈良県総合医療センター」行き乗車、「西ノ京駅」下車、南東に徒歩6分

近隣スポット

孫太郎稲荷神社から南にすぐ、薬師寺金堂・東塔・西塔・大講堂周辺から南に徒歩3分、皆天満宮から西に徒歩4分、西波天神社から南東に徒歩5分、薬師寺玄奘三蔵院伽藍から南に徒歩7分、野々宮天神社から東に徒歩10分、大池から東に徒歩11分、唐招提寺から南に徒歩15分

休ヶ岡八幡宮周辺地図