京街道(きたまち)沿いの町並み

【京街道】どこか懐かしい風景が広がる「きたまち」エリアの魅力あふれる空間

観光のご案内

「きたまち」エリアを象徴する空間の一つ

奈良県庁の近く、「県庁東」交差点から、奈良公園の「みとりい池園地」や「東大寺西大門跡」などの脇を通り抜け、奈良阪から木津へと進み、最終的には「京都」まで辿り付く道は古くは「京街道」と呼ばれ、奈良と京都を結ぶ道の中でも重要なルートとして活用されて来ました。

この「京街道」のうち、県庁の北東側から現在の「今在家」バス停周辺までの区間は古い家並みや昭和レトロ感ある「看板建築」風の町家建築、また古い商店が立ち並び「きたまち」を代表する「町並み」エリアとなっています。

また、道沿いには「転害門」・「般若寺」・「北山十八間戸」・「奈良豆比古神社」といった「きたまち」エリアを代表する観光スポットもあり、ひとまず「京街道沿い」を散策しておけば「きたまち」のみどころの半分以上はカバーできるようになっています。

奈良市内では数少ない「街道」らしい風景が広がる

京街道沿いの中でも特に転害門周辺はかつては旅宿が立ち並んだ「街道」らしいエリアとして栄え、昭和の中頃くらいまでは奈良市内でもひときわ大きな「商店街」として賑わいを見せたエリアでもあり、現在もその面影として有名な「向出醤油醸造元」など古い商店が建ち並んでいます。

また2010年頃までは転害門近くに「大門市場(おおもんいちば)」と呼ばれる食料品店などが集まる商店街(市場)があり、高齢者の憩いの場ともなっていました。大門市場は大変ノスタルジックな雰囲気を味わえるスポットとなっていましたが、残念ながら現在は取り壊され、老人ホームに造り替えられてしまいました。

現在の京街道は木津川市や京都方面へアクセスする主要な一般道として多数の車が行き交っている割には道路は狭く、住民の方にとっては自動車の排気で軒先が汚れやすいといった問題もあるようですが、市内では唯一と言ってもよい、実に「街道」らしい風情を漂わせる空間としてその「町並み」は必見となっています。転害門前には、奈良女子大学近くと同様に、きたまちの「観光案内所」も立地しており、「京街道」沿いは「きたまち」を散策する際の拠点ともなっています。

なお、町並みは徒歩で散策するのが最もベターですが、般若寺や奈良少年刑務所方面へ行く際にバスの車窓から全体を望むことも可能であり、「きたまち」方面へ行く人々はいずれにせよ「京街道」を一度は通ることにもなっています。

「京街道沿いの町並み」の風景

きたまち・京街道沿いの「祇園社八坂神社」

京街道沿いの風景は、「奈良県庁」東側の交差点から北側の道沿いに広がっており、少し歩き始めたころにはまず「祇園社八坂神社」の立派な境内が目に入ります。

京街道沿いの町並み(転害門周辺)

更に北に進むと、「町家」や「看板建築」が混在した昔懐かしい雰囲気の「街道」らしい風景が一層広がるようになります。またその途中では「転害門」が立派にそびえ立つ姿を目にすることにもなります。

手貝町周辺の町並み(京街道)

転害門を過ぎてすぐのエリアは町家・看板建築が一番多いようなエリアとなっており、「ならまち」とは違い少し「京都」のような、どこか近代の香りも漂うレトロ感ある町並みが広がっています。また通りの東側には「八鐵神社」という大変小さい境内を持つ神社も立地しています。

京街道沿いの町並み(今在家バス停周辺)

更に北に進むと「バス通り沿い」に広がる町並みゾーンは「今在家」バス停付近までとなっており、ここからは従来の「京街道」らしい「細い道」沿いに今度は「般若寺」・「奈良阪」方面へと向かっていく坂道に行きあたります。

京街道沿いの観光スポットについて

雲井坂

現在は面影は余りありませんが、京街道の起点付近はかつて「雲井坂」として「南都八景」の一つに数えられるほどの風景が広がっていたとされています。

【雲井坂(南都八景)】かつての急坂はバス通りに姿を変える

轟橋跡

「雲井坂」の石碑の近くには同じく南都八景に数えられた「轟橋」と呼ばれる橋の跡があります。

【轟橋(南都八景)】歩道に埋め込まれた石材が小さな橋の唯一の面影

東大寺西大門跡

かつて東大寺の西の玄関口として機能していた「西大門」の跡は、残されているものは礎石のみですが、バス通り沿いでありながら実に自然が美しい空間となっています。

【東大寺西大門跡】かつての巨大な門の跡は「イチョウ」や「桜」が美しい憩いの空間

祇園社八坂神社

京街道を上っていくと、周辺一帯の信仰を集める「祇園社八坂神社」があります。神社は現在こそこぢんまりとした雰囲気ですが、かつてはこの神社を拠点に奈良の「祇園祭」が行われていたともされています。

【祇園社八坂神社】京都の祇園社を勧請した神社では「奈良の祇園祭」も行われていた?

東大寺焼門跡

東大寺焼門跡は、その名の通り「焼失」してしまったかつての東大寺「中門」の跡であり、現在も道路沿いの礎石がその面影を伝えています。

【東大寺焼門・中門跡】巨大な複数の礎石が往時の雰囲気を今に伝える

子規の庭

子規の庭は、京街道沿いの日本料理店の敷地内にある庭園であり、かつてこの地にあった旅館に正岡子規が滞在していたことを記念して設けられたものとなっています。

【子規の庭】かつての老舗旅館跡に「正岡子規」の滞在を記念して設けられた庭園

転害門

転害門は、東大寺の北西側を守る門であり、奈良時代からそのまま残されてきた境内でも大変貴重な建築物の一つとなっています。

【東大寺転害門】大変貴重な奈良時代の建築は「きたまち」のシンボル的存在

北山十八間戸

北山十八間戸は、かつて鎌倉時代に西大寺・般若寺などで活躍した忍性菩薩により建立された昔の「福祉施設」であり、長細い空間に設けられた部屋で病気の方を保護していたとされています。

【北山十八間戸】忍性ゆかりの「中世の福祉施設」は長細い建物が特徴的な存在

般若寺

般若寺は、花のお寺として広く知られ、特に「コスモス」の美しさで名高いきたまちエリアを代表するお寺です。境内には十三重石塔や境内の石仏などの石像物も多く、独特の魅力あふれる空間となっています。

【般若寺】コスモス寺として有名な「きたまち」を代表するお寺

奈良豆比古神社

奈良豆比古神社は、奈良市内の京街道沿いでは最も北側にある観光スポットです。重要無形民俗文化財「翁舞」で大変有名な神社は境内裏手の巨大な「クスノキ」の存在でも知られ、歴史を奥深さを実感できる空間となっています。

【奈良豆比古神社】「翁舞」や「クスノキ」で有名なきたまちエリアを代表する神社

アクセス(転害門観光案内所まで)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「手貝町」下車、南にすぐ

近鉄奈良駅から北東に徒歩18分

JR奈良駅から北東に徒歩30分

京街道周辺地図