【二月堂裏参道】土塀に囲まれた美しく静かな「石畳」の道

二月堂裏参道(夏の風景) 観光スポット・みどころ

当ページの内容を含め、奈良の観光スポットに関連する内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。
最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信などを別途ご確認下さい。

観光のご案内

大仏殿の裏手から伸びる「石畳」の道

二月堂裏参道は、東大寺二月堂へ向けて大仏殿の裏側・北側方面から伸びる参道です。

この参道は、通常大仏殿方面から二月堂に向けてアクセスする際に用いる参道とは異なり、東大寺の小さな塔頭などの間を通り抜けていくルートとなっており、メインの観光ルートとしては扱われていないため、「裏参道」と呼ばれています。

参道は石畳と石段が続き、なだらかな坂道沿いには古めかしい土塀も立ち並び、その向こうに二月堂がくっきりと姿を見せる姿は大変風情あるものとなっています。また、近年は「裏参道」とは言え、知名度も高まり「常に誰かがスケッチをしている」と言っても過言ではないほど「人気の風景」となっており、絵葉書などにもしばしば用いられる存在となっています。

その風情は決して京都の大寺院のような「華やか」なものではなく、むしろ少しひなびたイメージの中で深い歴史を包み込んだような雰囲気となっており、「これぞ奈良らしさ。」と言いたくなる絶妙な風景を生み出しています。

季節ごとの美しさ、そして「夕方」の風景は格別です

また裏参道は、春は・夏はサルスベリ(百日紅)・秋は紅葉・冬は枯れ葉の織りなす侘しさの美など、いつ来ても心揺さぶられる素敵な風景となっています。

しかし特にその風景がひときわ際立つのは、いつの季節でも夕方の夕日に照らされた時間帯となっています。少し薄暗くなる中で、二月堂が浮き上がり、そびえ立つ土塀が夕日に照らされる姿は他所ではなかなか見ることが出来ない価値あるもので、時代の流れを意識しなくてもよいような、実に落ち着いた気持ちにさせてくれます。

二月堂裏参道の風景

夕方になると一層風情豊かな「二月堂裏参道」

夕方の二月堂裏参道。西日に土塀や二月堂本体が照らされる風景からは、少しもの悲しいような雰囲気が感じられますが、それがかえって風景の素晴らしさをしみじみと感じさせてくれます。

色とりどりの桜が美しい二月堂裏参道

裏参道周辺には、春になると「ソメイヨシノ」以外の品種も含め、様々な桜が美しく咲き誇ります。「桜の名所」とまでは言えませんが、必見のスポットと言えるでしょう。

雪景色の二月堂裏参道

こちらは雪に覆われた裏参道。これほど(10センチ以上)雪が積もるようなことは数年に1度あるかないかという状況であり、滅多に見る事が出来ない風景となっていますが、ひとたび雪が降れば、このような、この上ない圧倒的な風景を味わうことが出来る訳です。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」「高畑町」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、北東に徒歩15分

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」下車、東に徒歩12分

※今小路バス停からは、南側すぐの「焼門前」交差点から東に伸びる坂道をひたすら進んで頂くと、5分もすれば石畳の「裏参道」エリアに到着します。

ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)

・大仏殿前駐車場バス停(駅からは別途ぐるっとバスなどによるアクセスが必要です)から「ぐるっとバス若草山麓ルート」乗車、「手向山八幡宮・二月堂前」下車、北に徒歩5分

近鉄奈良駅から東に徒歩25分

JR奈良駅から北東に徒歩35分

周辺のみどころ・観光スポット

東大寺二月堂から西にすぐ、東大寺鐘楼(奈良太郎)から北東に徒歩3分、東大寺法華堂(三月堂)から北西に徒歩3分、手向山八幡宮から北西に徒歩4分、東大寺講堂跡から東に徒歩4分、東大寺大仏殿から北東に徒歩6分、若草山登山口から北西に徒歩7分、大仏池から東に徒歩10分

裏参道周辺地図