太安万侶の墓

【太安萬侶の墓】田原の里の茶畑から見つかった世紀の大発見

ごあんない

奈良市東部山間部の「田原エリア」を代表する観光スポット

太安万侶の墓は、奈良市東部山間部の「田原」エリアの北部、光仁天皇陵の西側に位置する史跡(お墓)です。お墓は観光スポットとしては比較的よく知られ、観光案内などにも必ず掲載されるスポットとなっていますが、アクセスは奈良駅方面からのバスの本数が少ない上、バス停と離れているため大変不便なエリアとなっており、訪問者は歴史愛好家やハイキング客が中心となっています。

「古事記」を編纂した人物が葬られる

埋葬されている人物は「太安万侶」(おおのやすまろ)で、奈良時代の上級官僚(文官)として活躍した人物で、『古事記』の編纂者であることから大変有名な存在として知られています。

偶然発見されたお墓は考古・歴史学上の大発見

この墓は1979年(昭和54年)に、地域の方が茶畑で農作業をしている最中に発見されたものであり、火葬された骨と灰のみならず、太安万侶の墓であることを示す「墓誌」も併せて発見されることで太安万侶の「実在」が確認されたという「世紀の大発見」として当時は大きな話題となりました。

実際に銅製の墓誌には「左京四條四坊従四位下勲五等太朝臣安萬侶以癸亥年七月六日卒之養老七年(七ニ三年)十二月十五日乙巳」として、太安万侶が亡くなった事実がきちんと記されており、実際の埋葬者が不詳の「天皇陵」などが多い中その埋葬の詳細(人物・時期)が明らかであり、本人の遺体・遺物が出土し、かつ現在までそのままの状態で残っている「古代の墓」という非常に珍しいケースとなっています。

お墓の周辺からの「里山」の眺めもおすすめ

周辺はその「歴史ロマン」に留まらず名産品である「大和茶」を栽培する茶畑の美しい風景、また墓が高台に位置する為、田原エリア全体を見渡す広々とした里山の眺めが広がり、田原エリアの散策を楽しむ際には必ず訪問しておきたい主要観光スポットとなっています。

太安萬侶の墓周辺の風景

太安万侶墓へと向かう上り坂

太安万侶墓へは、一般の車道から道標に従って脇道に入り、険しい上り坂をしばらく歩いていきます。なお写真のように、途中は一般の茶畑の間を通行させて頂く形となりますが、特に問題はありません。

太安万侶墓全体像

茶畑を登っていくと、山腹に太安万侶の墓が見えてきます。墓は皇族ではないために一般の「古墳」とは異なる様式ですが、その形状も含め、非常によく保存がなされています。

太安万侶墓から田原地区への眺望風景

お墓の近くからは、思わず深呼吸をしたくなるような大変のどかな田園風景、里山の風景を一望して頂けます。なお、冬期は頻繁に道路・坂道が凍結するほか、年によっては10~20日間ほど積雪が見られる場合がありますので、アクセスにあたっては十分ご注意ください。

太安万侶墓の案内板

アクセス

JR・近鉄奈良駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「北野」「下水間」行き乗車、「田原横田」下車、北に徒歩20分

近隣スポット

光仁天皇陵から西に徒歩12分、天神社から西に徒歩8分、今井堂天満神社から北西に徒歩18分、春日宮天皇陵から北東に徒歩35分、峠茶屋から南東に徒歩50分

(墓所へは、なだらかな一般の道から道しるべに従い脇道に入り、茶畑の険しい坂道をしばらく登って頂く必要があります。)

太安万侶墓周辺地図