観光のご案内
猿沢池の南側にある少し変わった地蔵尊
率川(いさがわ)地蔵尊は、奈良観光の拠点スポットの一つである「猿沢池」の南側すぐに位置し、猿沢池の西側から暗渠となり奈良市街地を流れる「率川」に掛かる橋の下に広がる地蔵尊です。 「尾花谷地蔵尊」とも呼ばれることがある地蔵尊は、「中州」もしくは「舟形」のような形で小さな川(率川)の水流を二分する位置に設けられたユニークな存在となっており、その「ハコ」の中には大量の石仏が所狭しと並べられています。ちなみに、並べられる石仏たちは元よりここで地蔵尊として設けられていたものではなく、周囲の河川工事の際に見つかった大量の石仏を一か所に集める形で「率川地蔵尊」として成立したものであるとされています。すなわちこの地蔵尊の成立自体は比較的新しいものとなっている訳です。
【率川暗渠】近年まで奈良町を流れていた「率川(いさがわ)」の痕跡はあちこちに
当ページの内容を含め、当サイトの内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信な...
灯篭流しも行われます!
毎年8月16日には、地蔵尊の周辺で地域の人々による「灯篭流し」の行事が行われ、日頃は橋の下にあるため通行する人々に気づかれないことも多い地蔵尊周辺には大勢の人が集まります。 なお、地蔵尊は、奈良町方面へと伸びる道に掛かる橋の下に位置するため、橋の上からその全容を眺めることが一般的(橋には賽銭箱も設けられています)ですが、猿沢池に面した道沿いにある石段から橋の下に近づくことも可能であり、地蔵尊に近い目線から、橋を見上げる不思議な風景を目にすることができるようにもなっています。率川地蔵尊の風景



次項では、交通アクセスについてご案内致します。
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