観光のご案内
国内13番目の規模を誇る巨大古墳
ウワナベ古墳(宇和奈辺陵墓参考地)は日本有数の古墳群である「佐紀盾列古墳群」の東端部に位置する、日本国内では13番目の規模を誇る古墳です。周囲はウワナベ古墳に隣接する形で航空自衛隊幹部候補生学校の敷地が位置し、その西側にはコナベ古墳、北寄りには磐之媛命陵も位置しています。
全長は約255メートル、後円部の長さは129m・高さ20m、前方部の長さは127m・高さ20mであり、外側は巨大な周濠で囲まれている古墳は5世紀中頃の築造とされていますが、その被葬者等の詳細は明らかになっていません。尚、宮内庁によっては「宇和奈辺陵墓参考地」として仁徳天皇皇后である八田皇女の陵墓である可能性を持つ場所として指定されています。(いわゆる「御陵」のように完全に「治定」されているわけではありません。)
美しい水辺は「古墳」めぐりでなくても楽しめる
古墳を囲む周濠は近隣のコナベ古墳、水上池などとあわせ、奈良では珍しい充実した「水辺」の空間を生み出しており、水鳥達が羽を休めるその風景は「古墳」らしさに留まらない自然あふれる美しさを感じさせるものとなっています。なお、この広々とした周濠のみならず、当初はこの古墳には二重の周濠があったことも明らかになっており、そのスケールの大きさが伺われます。
周辺は平城宮跡の北側に位置し、東には佐保路の不退寺、狭岡神社等も近く、コナベ古墳等とあわせ散策ルートとして立ち寄りやすいスポットとなっています。なお、最寄り駅は新大宮駅や平城山駅となっていますが、基本的にはJR、近鉄奈良駅や大和西大寺駅からのバスアクセスが便利と言えるでしょう。
ウワナベ古墳(宇和奈辺陵墓参考地)の風景

市内の古墳の中では垂仁天皇陵や隣接するコナベ古墳を上回る巨大な水辺を持つウワナベ古墳。古墳と言うよりは巨大な池に島が浮かんでいるような、そんな風景となっています。


ウワナベ古墳の北側には自衛隊の奈良基地(航空自衛隊幹部候補生学校)があります。なお、その基地内には昭和の香り漂う給水塔があり、意外にもウワナベ古墳の自然と調和した風景を作り出しています。

広い水辺からは生駒山方面へとさわやかな眺めも広がり、6月や9月などの季節の節目には水辺の色と空の色、そして山の色が鮮やかに浮き上がり、奈良の身近な自然をしっかりと感じさせる風景を見せてくれます。











次項では、交通アクセスについてご案内致します。
アクセス(電車・バス)
近鉄・JR線各駅からのアクセス
・JR、近鉄奈良駅から「大和西大寺駅(14系統)」・「航空自衛隊」行き乗車、「航空自衛隊」下車、東にすぐ
・近鉄大和西大寺駅から「JR奈良駅西口(14系統)」行き乗車、「航空自衛隊」下車、東にすぐ
近鉄新大宮駅から北に徒歩15分
JR平城山駅から南に徒歩20分
JR奈良駅から北西に徒歩30分
周辺のみどころ・観光スポット
コナベ古墳から東に徒歩2分、不退寺から北西に徒歩5分、磐之媛命陵から南東に徒歩8分、狭岡神社から西に徒歩10分、平城天皇陵(市庭古墳)から東に徒歩12分、平城宮跡第一次大極殿から東に徒歩20分、添御縣坐神社・歌姫の里から南東に徒歩20分