【大池】薬師寺や若草山方面を眺める美しい風景が広がる有名な撮影スポット

大池から薬師寺東塔・西塔と若草山を望む 観光スポット・みどころ

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ご案内

すがすがしい風景が広がる奈良有数の「眺望スポット」

大池は、薬師寺や唐招提寺が位置する「西の京エリア」の西側、奈良市郊外の住宅街の中に突如現れる、大変眺めの良い巨大なため池です。

池の西側のほとりからは、春日山、若草山といった大和青垣の山々、また大仏殿方面を背景に薬師寺の東塔・西塔や金堂を美しく眺めることが可能となっています。特に山焼きの時期は大勢のカメラマンたちがこぞって池の周りに集まり、様々な観光キャンペーンや広告などでも用いられるその風景は、奈良を代表する風景の一つとなっています。

奈良市でも有数の規模をもつ池は、その詳細な歴史は明らかではありませんが、「枕草子」や「万葉集」において記されている「勝間田池」という池がこの大池であるとも言われ、「万葉集」においては「勝間田の池は我知る蓮無し 然言う君が鬚なき如し」(巻16 3835)とその印象的な風景が詠われていますが、それが事実であるとすれば、現在も奈良を代表する風景の一つである大池の風景は相当昔より愛されていたことが伺えます。

薬師寺東塔は2020年以降「元通りの外観」に

なお、眺望の「目玉」とも言える薬師寺東塔については、長らく大修理が実施されていましたが(写真は修理実施時のもの)、2020年以降は覆屋が取り外された「元通りの外観」となったため、現在は美麗な風景が復活しています。

大池からの眺望は、有名な薬師寺を背景とした風景のみならず、天理・桜井方面にも広がる「大和青垣」の山々を背景に美しく反射する水面もまた美しく、緑が鮮やかな夏の風景から青々とした水面の色が際立つ冬の風景まで、年間を通して気軽に自然を体感できるスポットとしてもおすすめとなっています。

また、西ノ京駅付近からそれほど遠い位置でもありませんので、気軽に散策して頂けるスポットにもなっています。薬師寺参拝時には大池もぜひ訪れて、奈良の象徴とも言える風景をご覧になってみてはいかがでしょうか。

大池の風景

「西の京」大池から大和青垣を望む

大池は池の西側に歩道が広がり、歩道上からは遮るものがないすっきりとした眺めが広がります。若草山と薬師寺の風景は言うまでもありませんが、奈良盆地の東縁に伸びる「大和青垣」の山々もなかなかの見ごたえです。

大池の冬

大池は特に初冬になると、池の色彩と山々の色彩が同じような色合いで光り輝き、そこに枯れススキなども風情を添え、大変「絵」になる風景を生み出します。

大池の野鳥

大池は多くの野鳥も生息しており、市街化が進み過ぎてしまった奈良市内西部では貴重な自然を提供しています。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅、近鉄奈良駅、近鉄西ノ京駅から「奈良県総合医療センター」行き乗車、「奥柳」下車、南に徒歩3分

・近鉄西ノ京駅から「奈良県総合医療センター(奈良医療センター経由)」行き乗車、「奈良医療センター」下車、北にすぐ

近鉄西ノ京駅から南西に徒歩15分

近鉄九条駅から北西に徒歩15分

周辺のみどころ・観光スポット

野々宮天神社から南に徒歩5分、西波天神社から南西に徒歩8分、休ヶ岡八幡宮から西に徒歩12分、孫太郎稲荷神社から西に徒歩12分、薬師寺(東塔周辺)から西に徒歩15分、薬師寺(玄奘三蔵院伽藍周辺)から南西に徒歩20分、唐招提寺から南西に徒歩25分

大池周辺地図