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【平城宮跡】奈良時代の風景を緻密に復元した「平城京東院庭園」ってどんなところ?【特別名勝】

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平城京東院庭園

ごあんない

・東院庭園は現在の平城宮跡の東側エリア、宇奈多理坐高御魂神社や法華寺エリアの近隣に位置する「奈良時代の庭園風景」を緻密な調査により復元した貴重な庭園です。(平城宮は一般的な宮城とは異なり東に大きく張り出した構造となっており、この「東院」地区はその張り出したエリアの南側、すなわち過去の平城宮の南東端付近に位置しています。)

・庭園は天橋立や金閣寺庭園などと同様、全国で40か所ほどしかない国の「特別名勝」に指定され、丁寧な管理のもと常時一般公開されています。

・この庭園周辺には、奈良時代にはその名前の由来であり皇太子の宮殿である「東院」が位置し、その中に設置された庭園では貴族が儀式や宴会を行っていたとされています。復元にあたって行われた発掘調査では、そのような庭園の遺構がほぼ当時の状態のままで発見され、その発掘の成果等を参考に実際の庭園への復元作業が行われました。

・復元にあたっては、構造や建築以外に庭園内に植えられている植物についても文献、また発掘された「花粉」「種子」を参考に緻密に検討され、植樹が実施されました。

・庭園は中心部に池を配し、その周囲が建築で囲まれる形式を取っています。また、日本最古の「築山」と言える「仮山」と呼ばれる石組みが設けられていたり、池の周囲が複雑な曲線形を描くなど飛鳥時代の庭園、「直輸入」の庭園とは異なった繊細な風景を生み出しています。中国の影響を強く受けた庭園から以降の日本庭園への過渡的な風景を生み出す庭園、日本庭園の元祖とも言える庭園として、東院庭園は一般的な日本庭園とは異なりつつも、その後の展開を予感させるような庭園となっています。

・東院庭園は平城宮跡の中ではややアクセスが不便かつ外れた位置にある庭園であり、平日や夏季・冬季などのオフシーズンは人がまばらであることも多いですが、貴重な特別名勝として観光シーズンや紅葉の時期を中心に観光客の姿で賑わっています。

施設情報

入園料:無料

開園時間:午前9時~午後4時30分(入園は16時まで)

休園日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始休園

平城京東院庭園の風景

東院庭園の復元建物(平城宮跡)

復元された建物は奈良時代の建物らしく朱色が目立つ外観となっています。復元の完成度は高く、今にも縁側に宮廷貴族がお出ましになりそうな雰囲気を醸し出しています。

東院庭園の水辺

水辺の敷石なども緻密な考証の下復元されている、平安以降の庭園とは異なった趣を持つ水辺には、「水鏡」として建物の「朱色」が浮かび上がっており、実に美しい風景を生み出しています

東院庭園の紅葉

紅葉の時期には建物とモミジの紅葉がお揃いの色合いを見せ、きらびやかな「宮廷」らしい風情が一面に広がります。

アクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「西大寺駅」行き乗車、「法華寺」下車、南西に徒歩10分

・JR、近鉄奈良駅から「学園前駅(南)※奈良市庁前経由」・「恋の窪町」・「二条大路南五丁目」行き乗車、「宮跡庭園」下車、北に徒歩12分

ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「ぐるっとバス平城宮跡ルート」乗車、「法華寺・海龍王寺」下車、南西に徒歩10分

近鉄大和西大寺駅から東に徒歩15分

近隣スポット:宇奈多理坐高御魂神社から東にすぐ、法華寺・海龍王寺から南西に徒歩10分、平城宮跡遺構展示館から南東に徒歩10分、朱雀門から北東に徒歩12分、第一次大極殿から南東に徒歩15分

周辺地図

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