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【きたまち】忍性ゆかりの中世の福祉施設「北山十八間戸」ってどんなところ?歴史などを徹底解説

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北山十八門戸

ごあんない

「きたまち」の街道沿いに位置する忍性ゆかりの地

北山十八間戸(きたやまじゅうはちけんこ)は、奈良少年刑務所や般若寺が位置するエリアにほど近い、奈良市街地北部の眺めの良い傾斜地に位置する長細い様式が特徴的な、歴史ある建造物です。

この建築は、かつて西大寺の僧侶であり般若寺を復興する上で活躍した僧侶である忍性菩薩が、ハンセン病などといった当時の難病に罹患していた患者の救済を目的に建立したものであり、細長い建築に設けられた病室において、長い歴史を通し、延べ2万人近い患者たちが衣食住を提供され、保護されていたとされています。

長さ約40メートルの空間は18もの「病室」に分かれる

当初の北山十八門戸は、忍性が復興した般若寺の北東に位置していたとされていますが、永禄10年(1567年)には松永久秀らによる東大寺大仏殿の戦いにより焼失し、その後100年ほどした後に現在地に移転したとされており、現在の建築はその後の元禄6年(1693年)に修築されたものとなっています。長細い建築は幅は約4メートルに満たないものの、長さは約38メートルに及ぶ棟割長屋となっており、東西にはそれぞれ仏間を置くその内部は18の病室に分かれています。

なお、内部を見学するためには事前申し込みが必要ですが、内部見学をしない場合、きたまち・般若寺周辺の散策の途中に周囲から外観を見るだけでも、十分に当時からの歴史を感じさせてくれる重厚な建築となっています。般若寺方面へ徒歩でアクセスする場合には、ほとんどの場合北山十八門戸の横を通過することになるますので、素通りすることなく、長い建築の様子をご覧になって見てはいかがでしょうか。

北山十八間戸の風景

北山十八間戸の石碑

京街道沿い、多くの人家が立ち並ぶ一角にひっそりと佇む北山十八門戸。歴史に詳しい人には大変有名なスポットとなっていますが、一般の知名度はそれほど高くはありませんので、基本的には見学者で混雑するようなことはありません。

長細い建築を有する「北山十八間戸」

近くを通り過ぎるだけでは気づかずにいてしまうことが多いですが、奈良市内で他に見ることができないほど建物は長細い独特の様式となっており、病気にかかっている方を保護するために、小さな部屋が並べられている様子がよくわかります。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・近鉄、JR奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「今在家」バス停下車、北に徒歩3分

※バス停近く(左側)の比較的急な坂道を登っていき、途中坂道が分かれる地点の右側に北山十八門戸の建物があります。

近隣スポット

奈良少年刑務所から南東に徒歩3分、般若寺から南に徒歩5分、八鐵神社(弁財天)から北に徒歩5分、奈良豆比古神社から南に徒歩12分、聖武天皇陵・光明皇后陵から北東に徒歩12分

※内部の見学は、敷地内のお好み焼き店「三角屋」に事前申し込みをすることにより可能となっています。

北山十八間戸周辺地図

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