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【春日大社】「春日若宮おん祭」を行う「若宮神社」ってどんなところ?歴史やみどころを徹底解説!

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若宮神社(春日大社)

ごあんない

「若宮十五社めぐり」の拠点となる立派な神社

若宮神社(わかみやじんじゃ)は世界遺産である「春日大社」の境内地、春日大社本殿などのある中心的エリアから南に少しだけ進んだ位置に広がる神社(春日大社の摂社)です。

神社は春日大社境内地の中では、春日大社本殿に次いで立派な規模を持つものであり、若宮神社を中心として周辺の15の神社・遥拝所などを巡る「若宮十五社巡り」では、第一番納札社となるなど中心的な存在にもなっています。

なお、神社は春日大社の「神山」である「御蓋山」に非常に近い位置にあり、霊験あらたかなパワースポットとして若い人々も含め、大勢の信仰を集める神社にもなっています。

建立は平安後期と「奈良では」比較的新しい

神社の歴史はそれほど古くはなく、若宮神社の創建自体は平安時代後期である保元元年(1135年)となっており、春日大社本体と比較すると400年ほど歴史は浅いものとなっています。

御祭神は天押雲根命 (あめのおしくもねのみこと)となっており、この神様自体は長保5年(1003年)に春日大社に出現された神様であるとされています。なお、ご神徳(ご利益)としては「知恵と生命の神様」として若々しいエネルギーを頂ける神様となっています。

「おん祭」はこの神社が行う祭事です!

見た目も大変立派な若宮神社ですが、この神社は奈良市民はおろか、観光客にも広く知られている奈良市最大の「お祭りごと」である「春日若宮おん祭」を実施する神社となっています。

春日若宮おん祭の詳細については以下の記事に詳しく解説していますが、

お祭りはこの若宮神社の祭祀として、市街地を練り歩く昼間の活気ある「お渡り式」のみならず、深夜に神社の境内から神様を離れた場所にある「お旅所」などへお連れする儀式なども行われ、夜間に行われる儀式では参道一帯は神官の掛け声を除き限りない暗闇と静寂に包まれます。おん祭期間中は、若宮神社を中心とする形で様々な儀式が行われるため、期間中ばかりは本殿周辺よりも若宮神社が春日大社の主役のような存在に躍り出ます。

重厚な「神楽殿」も必見!

そんな重要な場所である若宮神社は、その構造としては拝舎(拝殿)及びその向こう側に立派な鳥居と巨大な本殿を持つ形となっており、拝舎とつながる位置には、若宮神社で最も巨大な建築物である「細殿・御廊・神楽殿」が長細く建っています。神楽殿は、その名の通り神様の前で奉納する神楽などの芸能事を行う場所として設けられており、実際におん祭などの際にはこの神楽殿を使用して若宮神社の神様に芸能が奉納されます。

ちなみに「本殿」の規模や造りは春日大社本殿とほぼ同じようなものとなっており、春日大社本殿の参拝が有料であり、かつ周辺が厳重な管理を受けていることと比較すると、若宮神社の本殿は同じようなものをより気軽にご覧いただけるようにもなっています。

なお、若宮神社のそばには、「若宮の大楠」・「若宮紅梅」・「若宮椿」・「八ツ房の藤」といった花や自然に関するみどころも複数ある他、本殿と隣り合わせの位置に若宮十五社神社の札所も複数並ぶなど、本殿以外にも様々なみどころが周辺にあることが特徴となっています。

若宮神社のみどころ・風景

鳥居・拝舎・本殿

若宮神社(春日大社)の拝舎と本殿

若宮神社の境内には、正面からではなく、春日大社本殿から続く参道沿い(北側)から入るルートと、南側の「夫婦大國社」側から入るルートのいずれかからアクセスすることになります。

本殿「拝舎」の向こう側に大変立派に建っており、春日大社本殿と比べると自由に近づいて頂けるようになっています。なお、さすがに本殿の目の前(鳥居の向こう側)まで立ち入りすることは出来ません。

若宮神社の鳥居

拝舎・鳥居・そして柵に囲まれた本殿の連なりは壮観であり、無料で大変贅沢な風景を味わってお参りもできるという大変貴重なスポットになっています。

檜皮葺の若宮神社本殿

檜皮葺の美しい本殿は、春日大社本殿とほぼ同じ建築・構造・素材となっており、奈良市内で最も立派な神社建築と言ってもよい存在になっています。

若宮神社の案内板

神楽殿(細殿・御廊)

神楽殿・細殿・御廊(春日若宮)

若宮神社の中でも特徴的な姿を見せるのが、本殿や拝舎の前に長細く南北に建っている「神楽殿」・「細殿」・「御廊」と呼ばれる建物。建立は古く、神社の創建時は拝殿であった部分を利用して、創建から8年後の康治2年(1143年)に建立されたと言われています。

本殿へ向かう「拝舎」と神楽殿は一体的な建物となっており、重厚な社殿建築のスケールと美しさを味わうことが出来ます。

若宮神社神楽殿の内部

神楽殿の内部は畳敷きの広々とした空間が広がっており、現在も祭祀の際に神楽を奉納する空間としてしっかりと機能し続けています。

若宮紅梅

若宮紅梅は、長谷寺にあった「紀貫之」ゆかりの梅の木を接ぎ木する形で若宮神社境内に献上したものとされており、鳥居の南側で美しい梅を咲かせています。なお、当初の木は昭和期に一度倒れてしまったものの、根元から成長した木が現在は再び奥ゆかしく美しい梅を咲かせるまでに復活しています。

 

八つ房の藤

八ツ房の藤は、若宮神社の本殿を装飾するかのごとく咲き誇る藤であり、本殿裏手のナギの木に巻き付くように生えています。咲き誇る時期は春日大社境内のその他の「藤」と比較すると1週間から10日程度遅めであり、八重咲きの藤の色合いは濃い紫色となっているなど存在感の強いものであり、本殿と藤の織りなす風景は圧巻となっています。

なお、伝承としては室町時代に一晩にして突如立派な藤が咲いたという記録が残されており、それがこの藤であるとも言われています。

若宮の大楠

若宮の大楠は、樹高24メートル幹の周囲は11メートルにも及ぶ圧倒的な規模を誇るクスノキであり、奈良市内ではこちらも巨大な「奈良豆比古神社」のクスノキと並ぶような規模を持っています。

なお、幹回りが異様に太い独特の形状をしている理由としては、江戸時代に「大雪」で木の上部が折れてしまったことに由来するとされています。

若宮椿

若宮椿は、美しい紅色と八重咲き、そして3月から5月にかけての長期間椿の花を楽しんで頂けることが特徴の椿の木です。椿はとりわけ若宮神社周辺の参道沿いに美しく咲き誇り、春には長き渡り参拝者の心を癒す存在となっています。

周辺神社・施設

春日大社本殿:北に徒歩3分

夫婦大國社・廣瀬神社・葛城神社・三十八所神社:南にすぐ

金龍神社:南に徒歩2分

宗像神社:南東に徒歩2分

紀伊神社:南東に徒歩3分

アクセス

奈良交通バス「春日大社本殿」バス停・ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)「春日大社」バス停(いずれも同じ位置)から南東に徒歩5分

若宮神社周辺地図

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