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【ならまち】大量の「身代わり申」のいる庚申信仰の拠点「奈良町庚申堂」ってどんなところ?歴史をじっくりとご案内!

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雪の奈良町庚申堂

ごあんない

場所・概要

「奈良町庚申堂(ならまちこうしんどう)」は、奈良で最も有名な観光ゾーンの一つである「ならまち」エリアの中心部にある、比較的小さな「お堂」です。

・このお堂は、周辺一帯で現在も信仰されている「庚申さん」の信仰拠点として用いられているもので、ならまちにおける庚申信仰の特徴である「身代わり申(さる)」がびっしりと吊り下げられているほか、お堂のあちこちに「お猿さん」をかたどった像が設けられています。

庚申信仰って何?

庚申信仰とは、簡単に言えば、いわゆる干支(えと)の組み合わせで、「かのえ・さる」となる日に災厄が来るので、様々な儀式や寝ずの番などを行って災厄から逃れるという内容が主となっており、その災厄を連れてくる神の使いである「三戸(さんし)の虫」と呼ばれる存在が、「猿」が嫌いであったことから、ならまちでは「身代わり申」として大量のお猿さんのぬいぐるみを町中に吊り下げるという風習が生まれたとされています。

・この庚申堂の発祥の由来としては、奈良時代ごろ、周辺が「元興寺」の境内であった時代に仏教における「青面金剛」がこの地に現れるという事件が起こり、その日が「庚申の日(かのえ・さるの日)」であっことから信仰が始まったとされていますが、住民の信仰が深まったのは「ならまち」成立後、すなわち少なくとも中世以降と考えられますので、詳しい信仰の歴史は不詳となっています。

・なお、ならまちの庚申信仰、「身代わり申」のぬいぐるみの詳細については、以下の記事で詳しく解説していますのでそちらもあわせてご覧ください。

【ならまち名物】「身代わり申(庚申さん)」について簡単にまとめてみた【由来・行事など】

行事・参拝案内

・庚申堂では、現在でも毎日朝から夕方まで地元の方が手を合わせる様子が見られるなど、深い信仰が残されていますが、行事としては毎年「3月の第2日曜日」と「11月23日」には、「庚申祭り」と呼ばれる祭事が行われ、田楽の振る舞いなどが行われたこともあるようです。

・参拝については、お堂の前で手を合わせるのが基本となりますので、夜間は暗くなりあまり何も見えませんが、昼夜を問わずいつでも参拝して頂けるようになっています。庚申堂は観光ガイドブックなどにも必ず掲載されており、「ならまち」エリアの「身代わり申」信仰を体感して頂ける必見のスポットでもありますので、周辺を散策される際にはぜひ訪れてみてください。

奈良町庚申堂のみどころ・風景

奈良町庚申堂

ならまちの古い町並みの中に「赤い提灯」が目印となる形で「庚申堂」の建物が建っています。お堂は小さく、内部に入ることもできませんが、お堂の前でしっかりと参拝して頂けるようになっています。

奈良町庚申堂の提灯

庚申信仰発祥の由来である「青面金剛」などの文字も記された華やかな提灯が吊り下げられたお堂は、奈良市内ではちょっと珍しい「にぎやかな風景」を味わえる空間になっています。

奈良町庚申堂に吊り下げられた大量の「身代わり申」

提灯の近くには、膨大な数の「身代わり申」が吊るされており、信仰の深さをうかがうことができます。

猿の石像が抱える「庚申堂」の

奈良町庚申堂の案内板

お堂の前には案内板も設けられ、「青面金剛」の登場が「庚申信仰」に発展した由来が記されています。

「三戸の虫」についての説明

庚申信仰における「三戸の虫」のエピソードが記された案内板もあり、どこかコミカルな「虫」と「猿」をめぐる信仰のありようについて知ることも出来ます。

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄奈良駅から南に徒歩13分

JR奈良駅から南東に徒歩18分

JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環内回り」乗車、「田中町」バス停下車、北に徒歩5分

近隣スポット

奈良町資料館から南にすぐ、元興寺小塔院跡から北にすぐ、奈良町にぎわいの家から南西に徒歩2分、御霊神社から西に徒歩2分、西光院から東に徒歩2分

奈良町庚申堂周辺地図

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