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【東大寺】法然上人ゆかりの空間「指図堂」ってどんなところ?みどころを写真で紹介!【びんずる尊者】

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東大寺「指図堂」

東大寺「指図堂」のごあんない

基本情報・場所

東大寺「指図堂(さしずどう)」は、東大寺境内、大仏殿の西側すぐの位置にある10メートル四方程度の大きさの比較的小さなお堂です。周辺は「戒壇堂」・「勧進所」・「大仏池」などがあるエリアですが、人通りは東大寺周辺では少ないエリアとなっており、このお堂の知名度もそれほど高くはありません。

歴史・由来

・指図堂の歴史は、鎌倉時代に入る直前、「平重衡」により「南都焼討」が行われ、東大寺や興福寺がほぼ壊滅的な被害を受けた事件に端を発します。焼け野原となった東大寺を復興するために、被害を受けて間もない時期から「勧進」職に就任した「重源」上人を中心に迅速に復興が進められる中で、「大仏殿」を再建する計画の図面(指図)を収蔵するお堂としてこのお堂が用いられ、それに由来して「指図堂」と呼ばれるようになったとされています。

・また、大仏殿の再建と言う重要な役割を果たした後は、指図堂は浄土宗の開祖である法然上人ゆかりの霊場(圓光大師二十五霊場)として用いられるようになり、多くの浄土宗徒がお参りをするようにもなりました。お堂は江戸時代中期に一度失われており、現在のお堂は嘉永5年(1852年)に再建されたものとなっています。

・なお、華厳宗の総本山である東大寺に、浄土宗の聖地が設けられた理由としては、東大寺再建のキーマンである重源上人自身が浄土宗への理解が深く、重源上人自らが法然上人を東大寺に招いて念仏を唱えさせたといったエピソードが関係していると言われています。

文化財・仏像

法然上人絵図

・堂内の金色に輝く美しい「厨子」の中には法然上人のお姿を描いた絵図が収められています。浄土宗の聖地の一つとも言える異色のお堂に相応しく、指図堂の「本尊」はこの「絵図」となっています。

阿弥陀三尊像

・法然上人の絵図を中心に、正面から見て左側の場所には、こちらも金色の厨子の中に納められた阿弥陀三尊像が安置されています。これらは江戸時代の作となっていますが、奈良市内の仏像としては珍しいほどに「金ぴか」の真新しさすら感じさせる仏像となっており、保存状態が大変よいものとなっています。

阿弥陀如来坐像

・堂内の正面右側には、こちらもかなり金色が目立つ阿弥陀如来坐像も安置されています。

賓頭盧尊者像

・また、指図堂で最も目立つ存在と言っても過言ではないものとしては、お堂の入り口付近(右側)にある「賓頭盧尊者像(びんずるそうじゃぞう)」が挙げられ、こちらは大仏殿にも似たような像があることでよく知られています。賓頭盧尊者(びんずるそうじゃ)とは、仏教の開祖である釈迦の弟子で、持っている神通力をいたずらに使用したとして釈迦に怒られた後、庶民を救済する存在になったユニークな存在であり、病気が治るといったご利益で有名になっています。

釈迦如来坐像(重要文化財)

・なお、現在は東大寺ミュージアムの所蔵となっていますが、かつての指図堂には重要文化財に指定されている鎌倉時代作の「釈迦如来坐像」も納められていました。

拝観について

・指図堂は、大仏殿や戒壇堂のように随時拝観可能にはなっていませんが、「土日」についてはお堂の扉が開いており、拝観できることが多くなっています。なお、平日にも電話で事前予約を行うことで拝観可能となっています(土日も事前に問い合わせておくことが無難です。)ので、拝観を希望される場合は東大寺の電話番号(TEL0742-22-5511)にお問い合わせください。なお、御朱印のみであれば現地ではなく、東大寺寺務所でも承っているということです。

東大寺「指図堂」のみどころ・風景

東大寺「指図堂」を正面から望む

大仏殿のある場所から少しだけ西に下った位置にある「東大寺指図堂」。周辺は比較的人通りが少ない一帯となっており、静かな雰囲気はお堂の雰囲気を一層引き立ったものにさせています。

圓光大師二十五霊場を示す石標(指図堂)

お堂の前にある巨大な石標には「圓光大師(法然上人)二十五霊場」と記されており、東大寺境内では珍しく「浄土宗」と深い関わりがある場所であることが示されています。

指図堂の井戸

お堂の手前には井戸と手水舎のようなものがありますが、水が流れている様子はうかがえません。

賓頭盧尊者坐像(指図堂)

一番目立つ存在である「賓頭盧尊者像(びんずるそうじゃぞう)」。こちらのものは、東大寺大仏殿前にある厳めしい顔をした同様の像とはまた顔が異なっており、目がくっきりとしたリアリティある表情をしておられます。

指図堂の扁額

東側から東大寺指図堂を望む

周辺には立ち入りや拝観が難しいお堂も複数ある中で、堂内拝観には事前の問い合わせが必要とは言え、お堂の周辺に気軽に佇んで頂ける指図堂はまさに東大寺境内の「穴場」スポットと言える存在になっています。

アクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅西口、近鉄奈良駅から「青山住宅」・「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」下車、東に徒歩6分

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「中循環外回り」乗車、「県庁東」下車、北東に徒歩9分

近隣スポット:東大寺勧進所は西に隣接、大仏池から南に徒歩2分、戒壇堂から北東に徒歩3分、千手堂から東に徒歩4分、東大寺大仏殿から西に徒歩5分

東大寺「指図堂」周辺地図

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