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【ならまち】巨大な無縁塔が印象的な「称念寺」ってどんなところ?歴史などを徹底解説!【木辻】

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称念寺の無縁塔

ごあんない

ならまちエリアの南側にひっそりと佇むお寺

称念寺(しょうねんじ)は、ならまちエリアの南側、「徳融寺」・「誕生寺」など「中将姫」ゆかりの寺院からも近い位置にある浄土宗のお寺です。

お寺の創建は平安時代の仁安2年(1168年)に後に東大寺の中興を成し遂げた僧侶として知られている「重源」上人により創建されたお寺であるとされており、その後浄土寺院へと変貌を遂げたとされています。

中国から持ち込まれた「善導大師立像」などをお祀りする

境内はそれなりの広さを持っており、中央部には江戸時代の寛永6年(1629年)に建立された本堂があり、江戸時代の典型的な浄土宗寺院の建築らしく手前から外陣・内陣・脇陣に分かれた構造となっています。なお、本堂には本尊である阿弥陀如来とその脇侍、これ以外には善導大師立像と法然上人坐像もお祀りされており、うち善導大師立像は中国より持ち込まれた像であるともされています。

厳粛な雰囲気に包まれた巨大な「無縁塔」も

本堂以外には愛染明王や不動明王をお祀りする「愛染堂」、そして「菊の香や奈良には古き仏たち」という俳句が記された松尾芭蕉の句碑も設置されているほか、最も目立つ存在としては数多くの無縁仏(墓標)・石仏達を所狭しと並べてピラミッド状に積み上げた「無縁塔」があり、称名寺の千体地蔵尊などに匹敵する圧巻の風景になっています。なお、このお寺はかつて周辺に存在した「木辻遊郭」の遊女らが亡くなった際に引き受けるお寺(引導寺)であったとも言われており、これら無縁仏の中にも木辻遊郭に関係する墓標があると考えられます。

観光スポットとして知られているような場所ではなく、たいへん静かな環境となっている称念寺ですが、ならまちエリア周辺のとりわけ「近世」の歴史感を味わうには大変よい空間となっていますので、近くを散策された際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。なお、境内拝観は基本的に自由となっているようですが、本堂の拝観などに関しては電話で問い合わせの上予約(TEL:0742-22-4282)して頂く必要があるということです。

称念寺の風景

称念寺の山門

ならまちエリアの南側にあたる東木辻町の一角にある称念寺。観光客は徳融寺周辺より南に行くとまばらになることや、お寺そのものの知名度も低いことから、広々とした境内は日中でも実に静かな雰囲気が広がっています。

称念寺の案内板(奈良市)

称念寺本堂の案内板。「近世寺院」としての特色が強いという点に関しては「徳融寺」など周辺寺院と共通しており、江戸時代に発展した「ならまちエリア」らしい歴史を持つ寺院になっています。

称念寺本堂(奈良市)

江戸時代に建立された本堂の建築は、瓦も取り換えられているほか白壁も塗り直されているようで、大変美しい外観を見せています。

ならまちエリアで最大規模の「無縁塔」(称念寺)

本堂の北東側にある「無縁塔」。基本的に多くは「無縁仏」の「墓標」がそのまま積み上げられているために、「観光スポット」とは言えない大変厳かな雰囲気が広がる空間となっていますが、その外観自体は圧巻の風景となっています。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

近鉄、JR奈良駅から「市内循環内回り」乗車、「北京終町」バス停下車、北に徒歩2分

近鉄奈良駅から南に徒歩15分

JR奈良駅から南東に徒歩25分

近隣スポット

花園新温泉から南西にすぐ、誕生寺から南西にすぐ、徳融寺から南に徒歩2分、高林寺から西に徒歩2分、ならまち格子の家から西に徒歩3分

称念寺周辺地図

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