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【東大寺】奈良時代からの貴重な校倉造「法華堂経庫」ってどんなところ?歴史をわかりやすくご紹介!

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東大寺法華堂経庫

ごあんない

三月堂や手向山八幡宮に囲まれた位置にある「校倉造」

東大寺法華堂経庫は、二月堂や三月堂(法華堂)、四月堂などが位置する東大寺の古き良き風情を体感して頂ける「上院」エリアの一角、かつての東大寺鎮守神である「手向山八幡宮」にも隣接する位置にある建物(重要文化財)です。

建物は正倉院などを同じく、いわゆる「校倉造」の建築様式となっており、その建立は奈良時代もしくは平安初期にまで遡ると言われています。東大寺の境内地において、奈良時代周辺に建てられた建築が残っているケースは、正倉院、転害門及び三月堂(後に大規模な改築を受けている)など一部に留まっており、この経庫も知名度は高くないものの、貴重な建築と言える存在になっています。

手向山八幡宮の「宝庫」と並び立つ

なお経庫は、かつては「校倉造」の代表建築である正倉院の近くに設置されていましたが、鎌倉時代には大規模な修理が施されたりした後、江戸時代の元禄期になると現在の位置に「手向山八幡宮」の宝蔵として移築されたという経歴を有しています。その後はしばらく手向山八幡宮に帰属していましたが、明治の廃仏毀釈の折に、再び東大寺に帰属する建物となったとされています。ちなみに、この経庫の40メートルほど南側の位置には、手向山八幡宮の「宝庫」が別途設けられており、こちらも同じような建築様式で、やはり奈良時代頃に創建されたものと考えられています。

なお、この経庫をめぐっては江戸時代に二月堂の絶対秘仏である「十一面観音」が火災の際に破損して「光背」の一部が行方不明となった後、明治になりこの経庫で発見されたというエピソードも知られています。現在は庫内には東大寺の住職となる際の試験に用いられる巨大な「論議台」と呼ばれる設備が収蔵されています。

正倉院よりも気軽に奈良時代の建築様式を味わえる

経庫の建物は、それだけを見に観光に訪れるような存在ではないかもしれませんが、正倉院よりもかなり「気軽」に「校倉造」の建築をご覧になって頂けるという点では、大変貴重なスポットと言える存在です。周辺には主要観光スポットである重厚な二月堂、三月堂(法華堂)の建築がありますので、それらを味わうついでに、奈良時代の面影を留める経庫の姿もご覧になってみてはいかがでしょうか。

東大寺法華堂経庫の案内板

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」「山村町」「藤原台」「鹿野園町」「奈良佐保短期大学」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、北東に徒歩14分、または「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿」下車、北東に徒歩13分

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」下車、東に徒歩15分

ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「ぐるっとバス奈良公園ルート」乗車、「手向山八幡宮・二月堂前」下車、北に徒歩3分

近鉄奈良駅から東に徒歩25分

JR奈良駅から北東に徒歩35分

近隣スポット

三月堂(法華堂)から南にすぐ、四月堂(三昧堂)から南東にすぐ、手向山八幡宮から西にすぐ、手向山八幡宮宝庫から北にすぐ、開山堂(良弁堂)から南東にすぐ

東大寺法華堂経庫周辺地図

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