穴場観光スポット

【奈良・西大寺】日本最大の五輪塔のある「西大寺奥の院」ってどんなところ?【叡尊ゆかり】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
西大寺奥の院・叡尊五輪塔

ごあんない

・西大寺奥の院(法界躰性院)は、西大寺の本堂、四王堂をはじめとする主要堂宇がある一般的な「西大寺」の境内地から、北西に徒歩10分ほど離れた郊外の町並みの中にひっそりと佇む西大寺の「飛び地」のような空間です。

・奥の院は、鎌倉時代に荒廃気味であった西大寺を復興した言わば「中興の祖」である「叡尊上人(興正菩薩)」の御廟所(お墓)であり、正応3年(1290年)に遷化(死去)されて西大寺の北西にある森林で火葬された後、この地で祀られることになったことを創建の由来としています。

・叡尊上人に関するものとしては、現在も山門の目の前には二段に及ぶ巨大な基壇の上に更に乗せられたような形となっている、叡尊上人をお祀りする高さ3メートルを超える巨大な「五輪塔」(重要文化財)が設置されており、この五輪塔は日本国内のものとしては最大規模であると言われています、また、境内の東側一帯には、叡尊上人以外の西大寺の長老(第二代慈真和上・第三代宣瑜上人・性瑜上人・第六四代泓澄和上)たちを祀る、こちらも比較的大きな規模を有する五輪塔も複数設けられています。

・また、巨大な五輪塔の近くには江戸時代に建立された「地蔵堂」と呼ばれるお堂もあり、堂内には本尊として地蔵菩薩立像がお祀りされています。

・西大寺本堂周辺と比較すると、奥の院は「五輪塔」の規模の割には「観光スポット」としては認知されておらず、奥の院の境内地にも目立った観光案内等は設置されていないなど、「隠れ寺」らしい風情を漂わせる空間となっています。しかしながら、西大寺を拝観した際には「西大寺」を語る上での最大のキーマンとも言える叡尊上人の墓所にお参りする意味も兼ねて、「奥の院」も是非訪れておきたいスポットとなっています。

西大寺奥の院(法界躰性院)・叡尊五輪塔の風景

西大寺奥之院(法界躰性院)の山門

市街地の中の入り組んだ小路を抜けていくと、突如開かれた空間である「奥の院」が出現します。山門は南側に設置されていますが、門から入ることは出来ず、境内には山門東側から道なりに入っていくことになります。

叡尊五輪塔(西大寺奥の院)

境内に入ると、西側すぐの位置に巨大な「叡尊五輪塔」が見えてきます。二重の巨大な基壇の上に、更に巨大な五輪塔が乗っているという光景は、ここでしか見ることができない独特の存在となっています。

西大寺奥の院「地蔵堂」

五輪塔の北西側には本尊である地蔵菩薩をお祀りする「地蔵堂」の建物があり、近世建築の小ぶりな仏堂ながらも、「観光地」らしくはない静かな良い雰囲気を醸し出しています。

西大寺奥の院境内地に複数ある「長老」たちの五輪塔

叡尊五輪塔の東側には、その他の長老たちを祀る五輪塔も設置されています。ごく普通の住宅街の脇に巨大な五輪塔が設置されているという風景は、奈良ならではといった所かもしれません。

アクセス

近鉄大和西大寺駅から北西に徒歩10分

※大和西大寺駅南口を出た後、交番近くから伸びる「西大寺」の北側を西に進む小道を10分近く西に道なりに進んで頂くと、行き止まりになる位置が奥の院となっています。(途中、奥の院の近くで道は二手に分かれ、道なりではない方の道が太くなっていますが、そのまま北よりにゆるやかに曲がっていく狭い道を進んでください。)

近隣スポット:野神神社から北西に徒歩3分、八幡神社から北西に徒歩6分、石落神社から北西に徒歩9分、西大寺本堂から北西に徒歩10分、西大寺四王堂から北西に徒歩10分

周辺地図