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【尼ヶ辻】奈良市を代表するお地蔵さま「尼ヶ辻地蔵石仏」ってどんなものなの?【鎌倉時代】

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尼ヶ辻地蔵石仏

ごあんない

素通りしてしまいそうなほどひっそりと佇むお地蔵さま

尼ヶ辻地蔵石仏は、唐招提寺や垂仁天皇陵からもそう遠くない近鉄「尼ヶ辻駅」近くの市街地の一角に佇むお地蔵さま(地蔵菩薩)です。

お地蔵さまは一般的に屋外に設置されていたり、外側から直接目にすることが出来る場合も多いですが、このお地蔵さまはその存在に気づきにくいごく普通の国道沿いにある小さなお堂に完全に収納されるような形で丁寧に安置されています。そのためお地蔵さまを見る場合は、基本的には開扉されていない場合、お堂の窓に近づいて窓越しに見て頂く必要があります。

黒々とした地蔵菩薩は鎌倉時代の作

「石像地蔵菩薩」として奈良市の指定文化財にもなっているお地蔵さまは、比較的黒っぽい石材を用いて制作されており、像の高さは1.7メートル、幅は70センチ程度と一般の人の等身大サイズとなっており、やや損傷が見られるとは言え巨大で立派なお地蔵さまとなっています。お地蔵さまは鎌倉時代中期の文永二年(1265年)に制作されたことが記録されており、その様式としては、左手に宝珠を持って、右手には錫杖を持っていないという古風な姿をしておられます。顔立ちは実に端正な雰囲気を漂わせており、すっきりした表情からはその歴史と信仰の深さを感じ取ることが出来ます。

なお、このお地蔵さまは「縁切り地蔵」の別名も持ち、尼寺に入る女性が俗世間との関係を断ち切るためにこのお地蔵さまにお参りし、その決意をこの地蔵菩薩の眼前で誓いあげたとも言われています。

なお、奈良市内にはこの他にも多数の石仏がありますが、規模や歴史などを考慮すると、この地蔵菩薩は奈良市内を代表するお地蔵さまの一つであると言えることには間違いありません。地蔵堂までのアクセスは電車、バスともにそれほど不便はなく、唐招提寺や平城宮跡散策の折にも少し歩けば立ち寄れるエリアにありますので、奈良を代表するお地蔵さまのお顔をぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。

尼ヶ辻地蔵石仏の風景

尼ヶ辻地蔵石仏を安置するお堂

国道沿いに多数の店舗が立ち並ぶ、ごく普通の市街地の中に突如現れるお堂。このお堂の中に丁寧に安置されているのが、市内を代表する地蔵菩薩なのです。

尼ヶ辻地蔵石仏本体

基本的に、通常時はお堂の窓越しにお地蔵さまをご覧いただくことになります。日差しの加減などで少し見えにくい場合もありますが、窓越しにも黒々とした色合いの立派なお地蔵さまのお顔まで確認して頂くことが出来ます。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「六条山」・「法隆寺前」・「近鉄郡山駅」・「学園前駅(南)※尼ヶ辻駅経由」行き乗車、「三条大路五丁目」下車、西に徒歩2分

近鉄尼ヶ辻駅から東に徒歩5分

近隣スポット

西側すぐに秋篠川(自転車道)が流れる、北野天満神社から南東に徒歩6分、垂仁天皇陵から北東に徒歩9分、朱雀門から南西に徒歩15分、唐招提寺から北に徒歩15分

尼ヶ辻地蔵石仏周辺地図

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